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異世界転生ー私は騎士になりますー
8 シェイルと対戦!
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竹刀を手に入れた!
私はこの世界に生まれてからかつてない程浮かれていた。
素振りしてみたけれど、前世の物と寸分違わぬ使い心地に私の胸は張り裂けそうに高揚していた。
前世で使用していた竹刀にはグリップ部分に布を巻いて握り心地を調整していたのだが、そこまで再現されている。
完全なる私の為の武器だ。
意気揚々と訓練場に向かった私は、待ち構えるように立っていた人物を見てテンションを下げた。
「何をしていらっしゃるのです? ……お兄様?」
昨日父と共に王都の街へ消えていった筈のシェイルだった。
使用人と同じ、訓練着を着ていることから、参加しに来たのだろうと思うが、聞かずにはおれなかった。
訓練着といっても女性と違ってシンプルなもので、黒いタンクトップと黒いトラウザーズというシンプルな服だ。真っ黒なので分かりにくいが、胸元に黒豹のマークが刺繍されている。
「ふん! 俺はただ嫡子というだけで甘やかされたお前と違って実力でヴィラント家に入ったんだから訓練に参加するのは当然だろ。遊びのつもりでここに来ているなら部屋にひっこんで王子様の為に刺繍でもしてるんだな」
あぁ!?
ガラの悪い声が出てしまいかけてとっさに口元を抑えるが、目付きが剣呑な感じになったのは自覚している。
動物的な感覚で察知したのかシェイルが身構えた。そうだ、ゲームでもヒロイン以外には牙を剥くような野犬のような男だった。
「んだよその眼は。事実だろ。侍女にすら勝てないんだから参加するだけ無駄ってもんだ」
「……そうですか。力だけでろくにコミニュケーションも取れない方がヴィラント家を名乗るなんて先が思いやられてしまいますわね」
「なんだと?」
これは昨日も思ったことだ。
あらかじめ私に対して良い印象が無かったのかもしれないが、だからといって初対面の場で一言もしゃべらなかったり、相手の強さだけを測りにかけてこき下ろすような人間では困るのだ。
こんなの貴族としては三流にも程がある。
父も寡黙なタイプだが剣聖という肩書きがあるのであまり問題無いという話をちらっと聞いたことがあるが、養子に入って侯爵家を継ぐとなれば社交は必須。
これくらいの嫌味で顔色を変えるようでは、社交の場で他人に殴りかかりかねない。
でも、彼がヴィラント家を継ぐのは決まってしまった事実。
ならどうするか?
私が教育すれば良い。私も得意では無いがこいつよりはマシだ。
「ねぇお兄様。私の弱さが気に食わないのであるならば、私が貴方に勝ってみせれば良いのでしょう?」
「マナスールに認められたからって調子に乗ってんのか? あれは形を変えるだけで別に力を底上げしてくれるわけじゃねぇんだぞ」
私がマナスールを手に入れたことがよほど悔しかったらしい。
ここまで簡単にひっかかるとは本当に心配だ。
「私が勝てば今度の私のデビュタントまでに貴族としての立ち振る舞いを覚えてもらうわ。そのままで私のエスコートなんて100年早いのよ」
「……良いだろう。勝負してやる。俺が勝てば余計な口を出さず部屋へ戻ってもらうぞ」
シェイルの眼の剣呑さが更に強まった。逆に扱いやすい男だ。
物言いたげな侍女を制して訓練場の人気の少ない方へ移動する。
そして向かい合う。
「ルールは簡単。敗けを認めた方が負けよ。私はマナスールを使わせて貰う代わりにお兄様も得意な武器を使って良いわ」
「お嬢様!」
黙って見ていたカーラが堪りかねたように声をかけてきた。
だが私も引けないし、竹刀が手に入った以上負ける気はしていない。
「俺は木剣でいいさ、見たところお前の貧弱な武器に負けるとは思えねぇし。怪我させたことで何か言われる方が面倒だ」
「……」
舐められている。
私は口角が上がるのを隠せなかった。
私はそういう奴を何十人も打ち負かしてきたのだ。その瞬間がたまらなく好きで剣道を続けてきたと言っても過言ではない。
隣からカーラの諦めたような溜息が聴こえて、そちらを見た時には審判として立つ位置についていた。
私とシェイルは向かい合ってそれぞれの武器を構えた。
「はじめ!」
次の瞬間シェイルが打ち込んできた、とっさに竹刀で払ったが、衝撃で取り落としそうになる。
手がビリビリと痺れた。
これがヴィラント家を継ぐ男の剣。
「へぇ?」
シェイルが面白いものを見つけたような顔をした。その後怒涛の追撃が始まった。
私は前世を思い出しながら衝撃を逃す角度で打ち返すのに精一杯になる。
私は前世でも小柄な方で女だったので道場での相手はいつも自分より大きく力も強かった。
それでも私は次期師範と言われるまでになった。
「っのやろう!」
ことごとくシェイルの打撃をかわしているうちに焦れたのか、一歩引いて助走のついた衝撃が飛んできた。
身体が後方へ吹き飛ばされ、着地した靴が地面を擦る音が響く。
離れた所で見ていた侍女たちが悲鳴をあげた。
咄嗟にシェイルの一撃に合わせて後ろに飛んだのでダメージは多少軽減されているが、手がビリビリと痺れ、息は上がっている。
「どうしたお嬢様。怪我しないうちに降参したほうがいいぜ」
「……そして、みっともない姿を社交界に晒すのね」
「……殺す」
シェイルの闘気が殺気に変わるのを肌に感じる。
防ぐのが精一杯でこのままでは勝てないと思うのに、焦るどころか口角が上がっていく。
前世では私の相手になれる人は居なかった。父でさえ私には勝てなかった。
試合でも私と張り合える人はほとんど居なくて、ずっとずっと寂しかった。全国大会にまで出ればそれなりの人は居たけれど、それほど頻繁に相手をしてくれる筈がない。
この世界には私より強い人が沢山居る。
私は、もっともっと強くなれる。
またシェイルがつっこんでくる。
衝撃で身体が吹っ飛んで、無防備に背中から地面に叩きつけられた。
「かはっ」
背中へのダメージで息が肺からはじき出されてしまった。地面でこすれて服が破れ、むき出しになった背中の皮膚が擦りむいているのが分かる。身体を起こそうにも痺れて動けない。
侍女たちが悲鳴を上げているのが聞こえた。
立ったままのシェイルがこちらを向く。
ここまでか。
眼を閉じてとどめをさされるのを待っていると、足音が聞こえる。一歩、二歩、三歩。そこで、どさりと重いものが地面に倒れこむ音が聞こえて眼を開けると、シェイルが倒れていた。
ハイハイでシェイルの近くまで行くと、白目を剥いて気を失っていた。男前が台無しだ。
「勝者、クロウツィアお嬢様!」
やった。
身体の力が抜けて、倒れこむと、意識が暗闇へと沈んでいく。
勝てたのはいいけど、実戦ならお陀仏だなぁ。
まぁ模擬戦だから良いということで。
おやすみなさい。
私はこの世界に生まれてからかつてない程浮かれていた。
素振りしてみたけれど、前世の物と寸分違わぬ使い心地に私の胸は張り裂けそうに高揚していた。
前世で使用していた竹刀にはグリップ部分に布を巻いて握り心地を調整していたのだが、そこまで再現されている。
完全なる私の為の武器だ。
意気揚々と訓練場に向かった私は、待ち構えるように立っていた人物を見てテンションを下げた。
「何をしていらっしゃるのです? ……お兄様?」
昨日父と共に王都の街へ消えていった筈のシェイルだった。
使用人と同じ、訓練着を着ていることから、参加しに来たのだろうと思うが、聞かずにはおれなかった。
訓練着といっても女性と違ってシンプルなもので、黒いタンクトップと黒いトラウザーズというシンプルな服だ。真っ黒なので分かりにくいが、胸元に黒豹のマークが刺繍されている。
「ふん! 俺はただ嫡子というだけで甘やかされたお前と違って実力でヴィラント家に入ったんだから訓練に参加するのは当然だろ。遊びのつもりでここに来ているなら部屋にひっこんで王子様の為に刺繍でもしてるんだな」
あぁ!?
ガラの悪い声が出てしまいかけてとっさに口元を抑えるが、目付きが剣呑な感じになったのは自覚している。
動物的な感覚で察知したのかシェイルが身構えた。そうだ、ゲームでもヒロイン以外には牙を剥くような野犬のような男だった。
「んだよその眼は。事実だろ。侍女にすら勝てないんだから参加するだけ無駄ってもんだ」
「……そうですか。力だけでろくにコミニュケーションも取れない方がヴィラント家を名乗るなんて先が思いやられてしまいますわね」
「なんだと?」
これは昨日も思ったことだ。
あらかじめ私に対して良い印象が無かったのかもしれないが、だからといって初対面の場で一言もしゃべらなかったり、相手の強さだけを測りにかけてこき下ろすような人間では困るのだ。
こんなの貴族としては三流にも程がある。
父も寡黙なタイプだが剣聖という肩書きがあるのであまり問題無いという話をちらっと聞いたことがあるが、養子に入って侯爵家を継ぐとなれば社交は必須。
これくらいの嫌味で顔色を変えるようでは、社交の場で他人に殴りかかりかねない。
でも、彼がヴィラント家を継ぐのは決まってしまった事実。
ならどうするか?
私が教育すれば良い。私も得意では無いがこいつよりはマシだ。
「ねぇお兄様。私の弱さが気に食わないのであるならば、私が貴方に勝ってみせれば良いのでしょう?」
「マナスールに認められたからって調子に乗ってんのか? あれは形を変えるだけで別に力を底上げしてくれるわけじゃねぇんだぞ」
私がマナスールを手に入れたことがよほど悔しかったらしい。
ここまで簡単にひっかかるとは本当に心配だ。
「私が勝てば今度の私のデビュタントまでに貴族としての立ち振る舞いを覚えてもらうわ。そのままで私のエスコートなんて100年早いのよ」
「……良いだろう。勝負してやる。俺が勝てば余計な口を出さず部屋へ戻ってもらうぞ」
シェイルの眼の剣呑さが更に強まった。逆に扱いやすい男だ。
物言いたげな侍女を制して訓練場の人気の少ない方へ移動する。
そして向かい合う。
「ルールは簡単。敗けを認めた方が負けよ。私はマナスールを使わせて貰う代わりにお兄様も得意な武器を使って良いわ」
「お嬢様!」
黙って見ていたカーラが堪りかねたように声をかけてきた。
だが私も引けないし、竹刀が手に入った以上負ける気はしていない。
「俺は木剣でいいさ、見たところお前の貧弱な武器に負けるとは思えねぇし。怪我させたことで何か言われる方が面倒だ」
「……」
舐められている。
私は口角が上がるのを隠せなかった。
私はそういう奴を何十人も打ち負かしてきたのだ。その瞬間がたまらなく好きで剣道を続けてきたと言っても過言ではない。
隣からカーラの諦めたような溜息が聴こえて、そちらを見た時には審判として立つ位置についていた。
私とシェイルは向かい合ってそれぞれの武器を構えた。
「はじめ!」
次の瞬間シェイルが打ち込んできた、とっさに竹刀で払ったが、衝撃で取り落としそうになる。
手がビリビリと痺れた。
これがヴィラント家を継ぐ男の剣。
「へぇ?」
シェイルが面白いものを見つけたような顔をした。その後怒涛の追撃が始まった。
私は前世を思い出しながら衝撃を逃す角度で打ち返すのに精一杯になる。
私は前世でも小柄な方で女だったので道場での相手はいつも自分より大きく力も強かった。
それでも私は次期師範と言われるまでになった。
「っのやろう!」
ことごとくシェイルの打撃をかわしているうちに焦れたのか、一歩引いて助走のついた衝撃が飛んできた。
身体が後方へ吹き飛ばされ、着地した靴が地面を擦る音が響く。
離れた所で見ていた侍女たちが悲鳴をあげた。
咄嗟にシェイルの一撃に合わせて後ろに飛んだのでダメージは多少軽減されているが、手がビリビリと痺れ、息は上がっている。
「どうしたお嬢様。怪我しないうちに降参したほうがいいぜ」
「……そして、みっともない姿を社交界に晒すのね」
「……殺す」
シェイルの闘気が殺気に変わるのを肌に感じる。
防ぐのが精一杯でこのままでは勝てないと思うのに、焦るどころか口角が上がっていく。
前世では私の相手になれる人は居なかった。父でさえ私には勝てなかった。
試合でも私と張り合える人はほとんど居なくて、ずっとずっと寂しかった。全国大会にまで出ればそれなりの人は居たけれど、それほど頻繁に相手をしてくれる筈がない。
この世界には私より強い人が沢山居る。
私は、もっともっと強くなれる。
またシェイルがつっこんでくる。
衝撃で身体が吹っ飛んで、無防備に背中から地面に叩きつけられた。
「かはっ」
背中へのダメージで息が肺からはじき出されてしまった。地面でこすれて服が破れ、むき出しになった背中の皮膚が擦りむいているのが分かる。身体を起こそうにも痺れて動けない。
侍女たちが悲鳴を上げているのが聞こえた。
立ったままのシェイルがこちらを向く。
ここまでか。
眼を閉じてとどめをさされるのを待っていると、足音が聞こえる。一歩、二歩、三歩。そこで、どさりと重いものが地面に倒れこむ音が聞こえて眼を開けると、シェイルが倒れていた。
ハイハイでシェイルの近くまで行くと、白目を剥いて気を失っていた。男前が台無しだ。
「勝者、クロウツィアお嬢様!」
やった。
身体の力が抜けて、倒れこむと、意識が暗闇へと沈んでいく。
勝てたのはいいけど、実戦ならお陀仏だなぁ。
まぁ模擬戦だから良いということで。
おやすみなさい。
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