18 / 37
異世界転生ー私は騎士になりますー
18 デビュタント開始
しおりを挟む
「ヴィラント侯爵家、シェイル様、並びにクロウツィア様!」
進行役の声を合図にカーテンから二人でゆっくりと歩み出すと、周囲からどよめきが広がった。よく聞き取れないけれど悪い反応というわけではなさそうなので愛想笑いをしておく。
豪奢な装飾で彩られた広いホールの中は、王族やデビュタントの立つ為の一段高い円形の舞台を中心に扇状に広がっている。
私達の出発地点はその舞台の脇だ。
反対側の舞台脇には音楽を演奏する為に楽器と、それを演奏する者達が配備されていて、今は入場の為の曲を演奏するピアニストだけが演奏していた。
シェイルのエスコートに従って舞台を半円状に迂回しながら壇上に立つウィルの様子を見ると眼が合った。
二人とも白の衣装が良く似合っている。ウィルは青い髪と白い衣装がお互いの色を鮮やかに引き立てていて女性的ではないのに男性的でもない華やかさがある。レイチェル様は、王家の花とされるパメリスを象ったコサージュを用いたドレスを煌びやかに着飾っていてとても綺麗だ。
そのウィルとレイチェル様が揃ってすっごい見てくる。
進行上話しかけるわけにもいかないので愛想笑いをしてから、設置されている階段を登って促されたウィル達の斜め後ろの位置に立つ。
用があるのかもしれないが、どちみち全員の入場が終われば王族と挨拶を交わす流れにあるので、後で良いだろう。
ウィルとレイチェル様は後ろから見ると全然体格が違う。
単体で見ると華奢な印象のあるウィルだけど、骨格がしっかりしていて肩幅も広いし、背もレイチェル様よりほんの少し高い。並んで立つ姿を見た後なら、例えまたレイチェル様がウィルに扮しようとも一目で見抜けるだろう。
「カルムーラ侯爵家、アティナ様、並びにカーシアス様!」
私達は二人ともデビュタントなので長男扱いになるシェイルが先に呼ばれたが、それ以外は男女関係なくデビュタントが先に呼ばれる。
カーシアス様のエスコートで歩くアティナ様は自信満々という笑顔でウィルの方をじっと見ているが、ウィルの方はと見てみると、斜め前なのではっきりしている訳では無いが頭部に動きが無いので特に注意を払っていない印象を受ける。そうこうするうちにアティナ様達もウィルの後ろ側に立つように促されて立って居た。
私達とはウィル達を挟んで反対側だ。
「メルクリアス伯爵家、シェリー様、並びにゲイル様」
続いて現れた二人はとても対照的なパートナーだった。ゲイル様は周囲に愛想を振りまいているが、シェリー様は俯きがちに斜め下の足元をじっと見ている。並んだ場所は私達の隣だった。
「ケースコート伯爵家……――」
控室に居た面々は順にウィル達を中心にして左右対称に広がるように並ばせられ、全員そろったところで全員で一礼をする。拍手で迎えられた後は王族との挨拶だ。
ウィル達の方へと歩み寄り、シェイルと揃って一礼をしてから顔を上げると、ウィルもレイチェル様も見たことも無い程完璧な愛想笑いをしていた。
同じ顔をした美形兄妹って迫力である。
このタイミングで会話が出来ると思ってたけれど、よくよく考えればここは全参加者が注目する舞台の中心地だったと個人的な会話は諦めて。私も愛想笑いをする。
シェイルを見ればこれまた見たことも無い愛想笑い。ウィル達のよりよっぽど貴重な作り笑顔に思わず注目してしまう。ミルフェ夫人の教育凄いな。
「お初にお目にかかります、ウィンスター様、レイチェル様。先日ヴィラント侯爵家に迎えられましたシェイルと申します。妹のクロウツィア共々、どうかよろしくお願い致します」
「先日はありがとうございましたウィンスター様。レイチェル様も、改めてよろしくお願い致します」
シェイルが何十回と練習したセリフを能動的に話す。私はこの場で話すことは然程ないので端的な挨拶で済ませる。
「僕の方こそよろしくシェイル殿。今後は義弟として仲良くしてくれると嬉しい。喜んでくれて何よりだよローツィ。後でゆっくり話をしよう」
そういえば、もしウィルと本当に結婚したらシェイルとは義兄弟になるのかーと考えていると、ウィルがレイチェルの方を向いた。
レイチェルの笑顔が一瞬だけ引きつった。
順番的には彼女も何か話をしてくれる筈だが、これはかなり嫌がっているな。
流石にこの場所で婚約者なんて認めないとか騒ぎ出さないだけの理性はあるようだけど。
「……これからもこういう場でお話をさせていただくでしょうし、よろしくお願い致しますわ」
それは、社交場でしか会わないと遠回しに言いたいようだ。笑顔だが眼が笑っていない。
何はともあれ私達の挨拶は無事終わったので元の位置に戻る。
次はアティナ様達の番だ。どんなことを話すんだろう。
「なぁ、クロウツィア」
「シッ私語は謹んで下さい。後で聞きますから」
このタイミングで話しかけるなよ、彼らの会話が聞こえないじゃないかという意思をこめて注意すると、シェイルがムッ口を噤んだ。
アティナ様はウィルの方を一心に見つめて何かしらアピールしているようだが、ウィルは遠回しに断っている。
まぁ婚約者が居る横で元婚約者候補と約束を取り付けるなんて非常識な真似は、万が一ウィルに下心があったとしてもこの場で了承することは無いだろうに、アティナ様ってやっかいな上に短絡的なようだ。
レイチェル様は頑なにしゃべろうとしないし、ウィルも強要したりはしないようだ。
そのうち、時間が押すのを嫌った進行役が咳払いをすると、パートナーのカーティス様が少し強引に元の場所に連れて行った。
シェリー様はなかなか話そうとしないのを、パートナーのゲイル様が促してようやくボソボソと話し出すといった様子だった。
他のデビュタント令嬢令息達も全員挨拶を終えた所で、全員が最初の配置に戻った。
「では……」
「少し待ってくれ。ここで大事な発表をしたい」
進行上ではこの後デビュタント達は舞台の端によけ、ウィルとレイチェル様のダンスを披露する流れの筈だったが、ウィルが遮ったので進行役の男性が呆けた顔をしてしまっている。
一体何を言い出すつもりなのか。
と思っていると、ウィルがこちらに向かって歩いてきた。まさかいきなり婚約破棄とか!?
意図が分からず思わず元々シェイルの腕に添えていた手を服を掴むように握りしめてしまう。
「ローツィ、おいで」
何となく怖いけれど、名指しで呼ばれては仕方がないので、そっとシェイルから離れると、差し出されたウィルの手を取る。レイチェル様を含むご令嬢達から小さく悲鳴のような声が響いた。
促されて連れていかれたのは舞台の中心で、無理矢理ではないけれど腰に力をこめられて寄り添うように立たされる。
「故あってエスコート出来なかったので、改めて紹介させていただきたい。先日婚約を結んだクロウツィア嬢とは良好な間柄を築いているのですが、ご理解いただけていないようですのでこの場をお借りして再度、彼女との婚約を発表させていただく」
彼の爽やかな笑顔を纏う愛らしい唇からもたらされた言葉が信じられなくて、思わず彼の方を見た。
進行役の声を合図にカーテンから二人でゆっくりと歩み出すと、周囲からどよめきが広がった。よく聞き取れないけれど悪い反応というわけではなさそうなので愛想笑いをしておく。
豪奢な装飾で彩られた広いホールの中は、王族やデビュタントの立つ為の一段高い円形の舞台を中心に扇状に広がっている。
私達の出発地点はその舞台の脇だ。
反対側の舞台脇には音楽を演奏する為に楽器と、それを演奏する者達が配備されていて、今は入場の為の曲を演奏するピアニストだけが演奏していた。
シェイルのエスコートに従って舞台を半円状に迂回しながら壇上に立つウィルの様子を見ると眼が合った。
二人とも白の衣装が良く似合っている。ウィルは青い髪と白い衣装がお互いの色を鮮やかに引き立てていて女性的ではないのに男性的でもない華やかさがある。レイチェル様は、王家の花とされるパメリスを象ったコサージュを用いたドレスを煌びやかに着飾っていてとても綺麗だ。
そのウィルとレイチェル様が揃ってすっごい見てくる。
進行上話しかけるわけにもいかないので愛想笑いをしてから、設置されている階段を登って促されたウィル達の斜め後ろの位置に立つ。
用があるのかもしれないが、どちみち全員の入場が終われば王族と挨拶を交わす流れにあるので、後で良いだろう。
ウィルとレイチェル様は後ろから見ると全然体格が違う。
単体で見ると華奢な印象のあるウィルだけど、骨格がしっかりしていて肩幅も広いし、背もレイチェル様よりほんの少し高い。並んで立つ姿を見た後なら、例えまたレイチェル様がウィルに扮しようとも一目で見抜けるだろう。
「カルムーラ侯爵家、アティナ様、並びにカーシアス様!」
私達は二人ともデビュタントなので長男扱いになるシェイルが先に呼ばれたが、それ以外は男女関係なくデビュタントが先に呼ばれる。
カーシアス様のエスコートで歩くアティナ様は自信満々という笑顔でウィルの方をじっと見ているが、ウィルの方はと見てみると、斜め前なのではっきりしている訳では無いが頭部に動きが無いので特に注意を払っていない印象を受ける。そうこうするうちにアティナ様達もウィルの後ろ側に立つように促されて立って居た。
私達とはウィル達を挟んで反対側だ。
「メルクリアス伯爵家、シェリー様、並びにゲイル様」
続いて現れた二人はとても対照的なパートナーだった。ゲイル様は周囲に愛想を振りまいているが、シェリー様は俯きがちに斜め下の足元をじっと見ている。並んだ場所は私達の隣だった。
「ケースコート伯爵家……――」
控室に居た面々は順にウィル達を中心にして左右対称に広がるように並ばせられ、全員そろったところで全員で一礼をする。拍手で迎えられた後は王族との挨拶だ。
ウィル達の方へと歩み寄り、シェイルと揃って一礼をしてから顔を上げると、ウィルもレイチェル様も見たことも無い程完璧な愛想笑いをしていた。
同じ顔をした美形兄妹って迫力である。
このタイミングで会話が出来ると思ってたけれど、よくよく考えればここは全参加者が注目する舞台の中心地だったと個人的な会話は諦めて。私も愛想笑いをする。
シェイルを見ればこれまた見たことも無い愛想笑い。ウィル達のよりよっぽど貴重な作り笑顔に思わず注目してしまう。ミルフェ夫人の教育凄いな。
「お初にお目にかかります、ウィンスター様、レイチェル様。先日ヴィラント侯爵家に迎えられましたシェイルと申します。妹のクロウツィア共々、どうかよろしくお願い致します」
「先日はありがとうございましたウィンスター様。レイチェル様も、改めてよろしくお願い致します」
シェイルが何十回と練習したセリフを能動的に話す。私はこの場で話すことは然程ないので端的な挨拶で済ませる。
「僕の方こそよろしくシェイル殿。今後は義弟として仲良くしてくれると嬉しい。喜んでくれて何よりだよローツィ。後でゆっくり話をしよう」
そういえば、もしウィルと本当に結婚したらシェイルとは義兄弟になるのかーと考えていると、ウィルがレイチェルの方を向いた。
レイチェルの笑顔が一瞬だけ引きつった。
順番的には彼女も何か話をしてくれる筈だが、これはかなり嫌がっているな。
流石にこの場所で婚約者なんて認めないとか騒ぎ出さないだけの理性はあるようだけど。
「……これからもこういう場でお話をさせていただくでしょうし、よろしくお願い致しますわ」
それは、社交場でしか会わないと遠回しに言いたいようだ。笑顔だが眼が笑っていない。
何はともあれ私達の挨拶は無事終わったので元の位置に戻る。
次はアティナ様達の番だ。どんなことを話すんだろう。
「なぁ、クロウツィア」
「シッ私語は謹んで下さい。後で聞きますから」
このタイミングで話しかけるなよ、彼らの会話が聞こえないじゃないかという意思をこめて注意すると、シェイルがムッ口を噤んだ。
アティナ様はウィルの方を一心に見つめて何かしらアピールしているようだが、ウィルは遠回しに断っている。
まぁ婚約者が居る横で元婚約者候補と約束を取り付けるなんて非常識な真似は、万が一ウィルに下心があったとしてもこの場で了承することは無いだろうに、アティナ様ってやっかいな上に短絡的なようだ。
レイチェル様は頑なにしゃべろうとしないし、ウィルも強要したりはしないようだ。
そのうち、時間が押すのを嫌った進行役が咳払いをすると、パートナーのカーティス様が少し強引に元の場所に連れて行った。
シェリー様はなかなか話そうとしないのを、パートナーのゲイル様が促してようやくボソボソと話し出すといった様子だった。
他のデビュタント令嬢令息達も全員挨拶を終えた所で、全員が最初の配置に戻った。
「では……」
「少し待ってくれ。ここで大事な発表をしたい」
進行上ではこの後デビュタント達は舞台の端によけ、ウィルとレイチェル様のダンスを披露する流れの筈だったが、ウィルが遮ったので進行役の男性が呆けた顔をしてしまっている。
一体何を言い出すつもりなのか。
と思っていると、ウィルがこちらに向かって歩いてきた。まさかいきなり婚約破棄とか!?
意図が分からず思わず元々シェイルの腕に添えていた手を服を掴むように握りしめてしまう。
「ローツィ、おいで」
何となく怖いけれど、名指しで呼ばれては仕方がないので、そっとシェイルから離れると、差し出されたウィルの手を取る。レイチェル様を含むご令嬢達から小さく悲鳴のような声が響いた。
促されて連れていかれたのは舞台の中心で、無理矢理ではないけれど腰に力をこめられて寄り添うように立たされる。
「故あってエスコート出来なかったので、改めて紹介させていただきたい。先日婚約を結んだクロウツィア嬢とは良好な間柄を築いているのですが、ご理解いただけていないようですのでこの場をお借りして再度、彼女との婚約を発表させていただく」
彼の爽やかな笑顔を纏う愛らしい唇からもたらされた言葉が信じられなくて、思わず彼の方を見た。
5
あなたにおすすめの小説
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
良くある事でしょう。
r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。
若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。
けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる