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いざ、交流会へ!

グループ紹介 4

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 「んー、何の用と言われても特になにもありませんでしたよ?強いて言えば確認、でしょうかね……。」

 暁君を抱き寄せたまま、春樹先輩とはまた違った綺麗な微笑みを作って答えた。
 てか、少し待ってよ。なんで僕が攻撃されたか全く分からないよ。それに、暁君の番に会うのは初めてだし、僕暁君に手を出したりしてないよ……?

 「へぇ、何の確認ですか?」
 春樹先輩は相変わらず怖い顔をしていた。こんな顔してるのをみるのは初めてかもしれない……。
 「ふふっ、本当は分かっているんじゃなんですか?“四天王の春樹君”。」
 少し、いや結構意地悪な笑みを作って春樹先輩に尋ねていた。すると、隣にいた暁君が小突いた。
 「止めてやれよ、グレイ。これ以上刺激してやるな。」
 「ですが暁、これは彼らだけの問題ではないのですよ。学校全体のパワーバランスが崩れてしまいます。」
 すると暁君は呆れたのか、深いため息をついた。
 「それをなんとかしてやるのがお前らの仕事だろ………」

 うん、この人たちが何の話をしているのか僕には全く分からない!
 すると、春樹先輩に僕の思考が伝染したのか春樹先輩は少し怖い声で尋ねた。

 「ねぇ、だからさ……何の確認をしたかったの……?」
 「それは春樹君の豊君へ対する思いですよ。それが本物かお遊びなのか……。まぁ、今ので本気なのが分かりましたけど。」
 今度は意地悪な笑みじゃなく、優しい綺麗な微笑みを見せた。
 けど、春樹先輩は納得していないみたいだった
 「はあ??俺は豊一筋なんだけど?誰にも渡さない。誰にも……。例え豊が他の奴を選んでもね……。」
 すると、グレイさんは困った顔をした。
 「ふぅ、いやこの時代重婚もありですからね。ただ、貴方たちが四天王である以上どちらかとしか卒業までは番の関係にはなれないのですからね?」
 「は?それを決めるのは俺たちだろ?なんでお前らに決められなきゃいけないんだよ。」
 「だから、パワーバランスが崩れてしまいますからね?」
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