宇宙にコンニチハ

亀吉

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どうやら僕には不向きみたいですw

僕がいた惑星

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 どうやら、ここは僕を嫌っていたみたいだ。何故かな?どうして僕はここでうまく生きていくことが出来なかったんだろう?
 ちょっと皆と違ってるって?
 それは当たり前でしょう?
 同じ人なんてここに複数人も存在しないでしょ?皆全員違うのに『お前だけ違う!』なんてさ、ここは僕に優しくないみたいだ。
 でも、実は知っていたんだ。
 今まで生きてきたけど、どうだろう?
 確かに、僕は今までたくさん笑ってきたよ。
 それでも、何かに違和感を感じていたんだ。それが何に対してなのかは分からなかったけどね。
 きっと、育ってきた環境が少し変わっていたのかもね。でもさ、皆違うでしょ?
 兄弟や姉妹だって性格が違うでしょ?
 一卵性の双子だって、二人で一つのセットとみられるのは嫌でしょ?
 皆はそれぞれの一人の人間でしょ。
 だけど、なんで皆は他人を認められるのが難しいんだろう?いや、認められやすい人とそうじゃない人がいるんだろう?
 なんで、僕はそうじゃない人になっちゃったんだろう?多分、僕が好きなものが″普通″って呼ばれる人の好きなものとかなり違うからなのかな。
 だからと言って、その好きなものを我慢して変える気は無いけどね。僕は思うんだ。好きなものを認められるために無理に変える必要無いんだって。
 だってそうでしょ?
 今、無理に変えてしまったら認められたい相手にきっと、僕は良いように操られてしまうから。
 そうなったら、もう僕は僕じゃない。
 僕の形をした″認められたい相手″の操り人形さ。
 でも、無理に変えてしまう人もいるみたいだ。きっと怖いんでしょ?だって、そうしなくちゃ貴方は周りから「仲間じゃない」って言っているような視線を受けるんでしょ?


 そんなの嫌だよ!
 僕は僕なんだから!
 お前らみたいな面白くない奴らとは違うんだ!

 いつか、そう言ってみたい。
 きっと、そんなこと言ったら僕は皆から嫌われてしまうんだろう。いや、前から色んな人に嫌われていた。
 だからなんだ?僕は僕。
 同じ人間なんてこの世には居ないんだ。居るはずないのに、どうしてここの皆は何かの標的にならないように、誰かから自分にとって不利になるようなことをされないために、自分じゃない好かれているものに似ようとしているのだろう?

 いや、誰もが不利になりたくはないのさ。
 僕も同じさ。同じなんだ。同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ。
 気持ち悪いな。吐き気がしてくる。

 結局僕は人のこと言えないのさ。
 この惑星が憎い。
 この惑星が嫌いだ。




 いや、違うな。
 多分、僕のことをこの惑星が嫌っていたんだな。
 なら、納得したよ。
 どうやら、僕はこの惑星で生きていくのに不向きってだけだったわけだな。



 さようなら。
 僕はお前から出ていくよ。
 お前のこと忘れないよ。

 僕はお前が憎いからね。嫌いだからね。

 さようなら、さようなら。
 今までよく耐えたね。頑張ったね。

 振り返らないで行くよ。
 
 紙とペンと消しゴムをボロいリュックに放り入れて行くよ。



 見送りは要らないよ。
 まぁ、きっと誰も来てはくれないだろうけどね。
 
 
 
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