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社会病理の対流圏(ヘヴンズドア・インサフェイス・オンフットルース)⑮ 悶絶! 湖底鍋ドドンパ作戦
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■ バルグジンスカヤ谷
バイカル湖から薫る風は淡水特有の青臭さを運んでくる。バルグジンスカヤ谷は、湖畔をひたすら北上して、ウランウデから300キロ以上離れた場所にある。チンギス・ハーンの母親が土地でもある。風の回廊はバイカル湖まで続いている。奇岩が点在する小高い山に城塞がある。
長身で涼しげな青い目をした少女が短衣を靡かせている。まず山の神に祈りを捧げねばならない。ヤンジマが小声で真言を唱え、ハーベルトが山羊の乳を大地と空に蒔いた。日が傾いてきた。女子山岳猟兵は息を弾ませて先を急いだ。ヤンジマが立ち止まって、龍の頭に似た岩山を指した。その向かい側は座った駱駝に見える。
「あそこにみえるのがズヴィンスキー城塞。こっちがイニンスキー石窟です」、とヤンジマ。
「ヘテンはそこにいるのね?」
ハーベルトが量子オペラグラスをズームアップした。黄土色の大地に黒い岩が転がっている。まるで異星の名勝だ。彼女はヤンガードライアス中心・グラウンド・ゼロで見た景観を思い出した。やはり、氷河に浸食され、風化が進んだ結果だ。山岳猟兵たちは小休止どころか、肩で息をしていたり、大の字になっている。
「さあ、急ぎましょう」
ヤンジマはへばっている兵士たちを厳しく叱責した。白人娘たちはアジア人が侮辱したと受け止めたらしく、悪態をついたり、銃を向けさえした。
「その勢いよ。ブリャートの創造神話は女子の天下なんだからねッ!」
ハーベルトは荒ぶる女神たちに合わせる顔が無い、と部下たちを鼓舞した。
■ イニンスキー石窟
産婆神の住み家は野球場二個分ほどの広大な洞窟にあった。地底湖があり、照明が太陽になりかわっている。壁面の中腹にヘテンの姿が描かれている。そこにイニンスキー寺院が建っている。
「これって、ヒンドゥー教の女神サラスヴァティーそのものじゃない」
その神様をハーベルトはよく知っていた。亜細亜に固執するエルフリーデ大総統の長話につきあっているうち、自然と造詣が深まった。
「弁財天よ。日本では七福神の一柱に含まれています」
視覚を共有している望萌が指摘した。
”至近距離に大規模な重力波探知!”
いきなり双眼鏡が警告した。洞窟内部において、それは崩落を意味する。
「いけない!」
ハーベルトが総員退避を命じると、入り口にロングドレス姿の女が立ちふさがった。素足が二本、ノースリーブから腕が四本のびている。弦楽器を持ち、もう一組の手には数珠と経典を携えている。
「み、水と豊穣の女神?」
「そうです。ハーベルト中佐。閣下とお呼びすればいいかしら?」
ハーベルトの顎と激しい振動が同期する。その仕草を了承と理解したのか、揺れが止んだ。その正体が特定外来異生物であることは頭で理解していても、神々しさに圧倒されて、後ろにのめりそうになった。
◇ ◇ ◇ ◇
「イヴォルギンスキー・ダツァンに巣食う地底人は、異星から来た招かれざる客です」
ハーベルトはここまで来た経緯をかいつまんで説明した。アウトカムの立場としては枢軸人と共闘する事はやぶさかでない。ヘテンは子孫繁栄を司る。その名を”彼女”が名乗る理由は繁殖以外の何物でもない。ハーベルトは特定外来異生物の増加を懸念している場合ではないと判断して、具体案を詰めた。
ネフィリムを打倒する鍵はブリャートの創世記に隠されていた。ヘテン――を名乗るアウトカムはこう語った。
まず、原初の時代に水がありき。
それらが天地に分かつ際、造物主ボルハンは野鴨を創造した。彼らは水底に潜って嘴で泥をひとかけら採取した。ボルハンはその土を水面に投げ、泡立てた。それが地母神となった。
彼女は太陽から善良な長女マンザン・グルメ。月から悪役次女マヤスハラを生み出した。
長女からは西の神々が55柱、次女からは東の神々44柱が生じた。
「おそらく原子番号44 ルテニウムのことだと思われます」
望萌が呟いた。
「あなた、根拠はあるの?」
「いいえ、閣下。ただ、なんとなく」
「あなたねぇ! ……いいわ。55番は何なの?」
「セシウムですよ。ちなみに両者を融合すると原子番号99アインスタイニウムになります」
「超ウラン元素なんか合成してもしかたないでしょう」
「冗談はともかく、ルテニウムはロジウムを代替できます」
望萌はヘテンが元素固定能力があるものと勝手に決めつけ、思いつくまま作戦を提案した。全ての元素の基本素材は原子番号1番、水素である。バイカル湖には全世界の二割が存在する。常温核融合能力を持つアウトカムの存在は初耳だが、利用しない手はない。
ただ、望萌の推論は根も葉もないことでもなかった。物質合成能力なくして創造神は成り立たない。
ハーベルトは女の直感を信じて、大勝負に出た。
「セシウムとルテニウムはアンモニア合成触媒よ。そしてルテニウムは大量の水素を吸着する。その際に起きるメタセシス反応は原子構造の交換を容易にするのよ」
虹色の脳細胞が高速回転し、望萌の閃きを具体化する。
「結論到達! 今度と言う今度は地底人をギッタギタにしてやるわ!」
「それで、どうなるというんです?」、鼻息荒いハーベルトに当惑する望萌。
「いいこと? 今から言うモノをドイッチェラント本国に申請して頂戴」
ハーベルトは含み笑いしながら、メモを走り書きする。
「Schaufelradbagger?! また、そんな大それた玩具を。というか、どうやって運搬するんです?」
「蒸気魔よ! 彼女なら持ってこれるわ。異世界蒸気掘削機に積むよう指示して!」
「また、ハバロフスクの魔女ですか」
望萌は艦の戦闘指揮所で苦虫を噛み潰したような顔をした。
Schaufelradbaggerはバックホイールエクスカベーターとも言われる。全長は250メートルを超える。露天掘りで活躍する莫大な掘削機だ。ハーベルトはそれをハンバッハ鉱山から持ってこいと言う。
「バイカル湖を鍋にして地底人のボルシチを作れなんて無茶な話ですわ」
望萌は目を瞬いた。
バイカル湖から薫る風は淡水特有の青臭さを運んでくる。バルグジンスカヤ谷は、湖畔をひたすら北上して、ウランウデから300キロ以上離れた場所にある。チンギス・ハーンの母親が土地でもある。風の回廊はバイカル湖まで続いている。奇岩が点在する小高い山に城塞がある。
長身で涼しげな青い目をした少女が短衣を靡かせている。まず山の神に祈りを捧げねばならない。ヤンジマが小声で真言を唱え、ハーベルトが山羊の乳を大地と空に蒔いた。日が傾いてきた。女子山岳猟兵は息を弾ませて先を急いだ。ヤンジマが立ち止まって、龍の頭に似た岩山を指した。その向かい側は座った駱駝に見える。
「あそこにみえるのがズヴィンスキー城塞。こっちがイニンスキー石窟です」、とヤンジマ。
「ヘテンはそこにいるのね?」
ハーベルトが量子オペラグラスをズームアップした。黄土色の大地に黒い岩が転がっている。まるで異星の名勝だ。彼女はヤンガードライアス中心・グラウンド・ゼロで見た景観を思い出した。やはり、氷河に浸食され、風化が進んだ結果だ。山岳猟兵たちは小休止どころか、肩で息をしていたり、大の字になっている。
「さあ、急ぎましょう」
ヤンジマはへばっている兵士たちを厳しく叱責した。白人娘たちはアジア人が侮辱したと受け止めたらしく、悪態をついたり、銃を向けさえした。
「その勢いよ。ブリャートの創造神話は女子の天下なんだからねッ!」
ハーベルトは荒ぶる女神たちに合わせる顔が無い、と部下たちを鼓舞した。
■ イニンスキー石窟
産婆神の住み家は野球場二個分ほどの広大な洞窟にあった。地底湖があり、照明が太陽になりかわっている。壁面の中腹にヘテンの姿が描かれている。そこにイニンスキー寺院が建っている。
「これって、ヒンドゥー教の女神サラスヴァティーそのものじゃない」
その神様をハーベルトはよく知っていた。亜細亜に固執するエルフリーデ大総統の長話につきあっているうち、自然と造詣が深まった。
「弁財天よ。日本では七福神の一柱に含まれています」
視覚を共有している望萌が指摘した。
”至近距離に大規模な重力波探知!”
いきなり双眼鏡が警告した。洞窟内部において、それは崩落を意味する。
「いけない!」
ハーベルトが総員退避を命じると、入り口にロングドレス姿の女が立ちふさがった。素足が二本、ノースリーブから腕が四本のびている。弦楽器を持ち、もう一組の手には数珠と経典を携えている。
「み、水と豊穣の女神?」
「そうです。ハーベルト中佐。閣下とお呼びすればいいかしら?」
ハーベルトの顎と激しい振動が同期する。その仕草を了承と理解したのか、揺れが止んだ。その正体が特定外来異生物であることは頭で理解していても、神々しさに圧倒されて、後ろにのめりそうになった。
◇ ◇ ◇ ◇
「イヴォルギンスキー・ダツァンに巣食う地底人は、異星から来た招かれざる客です」
ハーベルトはここまで来た経緯をかいつまんで説明した。アウトカムの立場としては枢軸人と共闘する事はやぶさかでない。ヘテンは子孫繁栄を司る。その名を”彼女”が名乗る理由は繁殖以外の何物でもない。ハーベルトは特定外来異生物の増加を懸念している場合ではないと判断して、具体案を詰めた。
ネフィリムを打倒する鍵はブリャートの創世記に隠されていた。ヘテン――を名乗るアウトカムはこう語った。
まず、原初の時代に水がありき。
それらが天地に分かつ際、造物主ボルハンは野鴨を創造した。彼らは水底に潜って嘴で泥をひとかけら採取した。ボルハンはその土を水面に投げ、泡立てた。それが地母神となった。
彼女は太陽から善良な長女マンザン・グルメ。月から悪役次女マヤスハラを生み出した。
長女からは西の神々が55柱、次女からは東の神々44柱が生じた。
「おそらく原子番号44 ルテニウムのことだと思われます」
望萌が呟いた。
「あなた、根拠はあるの?」
「いいえ、閣下。ただ、なんとなく」
「あなたねぇ! ……いいわ。55番は何なの?」
「セシウムですよ。ちなみに両者を融合すると原子番号99アインスタイニウムになります」
「超ウラン元素なんか合成してもしかたないでしょう」
「冗談はともかく、ルテニウムはロジウムを代替できます」
望萌はヘテンが元素固定能力があるものと勝手に決めつけ、思いつくまま作戦を提案した。全ての元素の基本素材は原子番号1番、水素である。バイカル湖には全世界の二割が存在する。常温核融合能力を持つアウトカムの存在は初耳だが、利用しない手はない。
ただ、望萌の推論は根も葉もないことでもなかった。物質合成能力なくして創造神は成り立たない。
ハーベルトは女の直感を信じて、大勝負に出た。
「セシウムとルテニウムはアンモニア合成触媒よ。そしてルテニウムは大量の水素を吸着する。その際に起きるメタセシス反応は原子構造の交換を容易にするのよ」
虹色の脳細胞が高速回転し、望萌の閃きを具体化する。
「結論到達! 今度と言う今度は地底人をギッタギタにしてやるわ!」
「それで、どうなるというんです?」、鼻息荒いハーベルトに当惑する望萌。
「いいこと? 今から言うモノをドイッチェラント本国に申請して頂戴」
ハーベルトは含み笑いしながら、メモを走り書きする。
「Schaufelradbagger?! また、そんな大それた玩具を。というか、どうやって運搬するんです?」
「蒸気魔よ! 彼女なら持ってこれるわ。異世界蒸気掘削機に積むよう指示して!」
「また、ハバロフスクの魔女ですか」
望萌は艦の戦闘指揮所で苦虫を噛み潰したような顔をした。
Schaufelradbaggerはバックホイールエクスカベーターとも言われる。全長は250メートルを超える。露天掘りで活躍する莫大な掘削機だ。ハーベルトはそれをハンバッハ鉱山から持ってこいと言う。
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