手紙の主はとある国の諜報部員だという人物だった。

YHQ337IC

文字の大きさ
4 / 11

テラフォーミングの条件

しおりを挟む
第二の特徴は生息域の限定されている種である可能性が高いという事があげられます。

地球においても特定の地域に生息する生物がいます それらはその地域で独自の生態系を構築し、その地域では当然の環境であるかのように振る舞っていながら、他の地域に移動すればその地域特有の病原体や寄生虫などによって瞬く間に壊滅してしまい、あっと言う間に滅亡してしまうことがしばしばあることから"そのように環境の限られた種の可能性があります。

例えば日本やアメリカといった国家がありますよね その国の国民が"地球の"固有の種ではないということは以前から指摘されていたことであり、その事実を否定するつもりはありません しかしですね。

地球上では様々な種が独自に生存競争を繰り広げている中で、それぞれの種は互いに相容れないという前提のもと生活圏の重複を避けて分布を広げていったのでしょう"

ところがだ、火星においてはそうではなかった。

地球よりも遥かに過酷といえる環境下で生存可能な能力を持つゴキブリがいたということなのだ"

それでは俺達に地球を破滅させてほしくなかったというのはどういうことだ?
"それはですね、私どもが移住を計画した際に地球上から生物は極力排除して、可能な限り他の天体に移住することにしていたんです。
もちろん人間についても。

ですから私達はあなたがたに人類を滅ぼすことをやめるよう要求しました。
私達は人類を地球から追い出すことについては同意して頂いたと考えています
"火星に移住した後で火星に元々生息する生物の遺伝子を組み込むことにより火星に適した人類を生み出すつもりだったのさ

""ええ、あなた方は地球から私達を排除すると言いながらも結局はその地球に住み続けたわけですよね?"

"その辺の経緯はよくわかんねぇんだけど、まあ、いいじゃねーかそんな事は。
ともかくだ。
あんたらに人類を滅ぼす意志はなかった。
ただ、ちょっと環境の変化に対応しきれなかったってところなんだよな。

でももう大丈夫だ、火星では問題なく生きていけるからよ。

だからもう地球に戻ってくんねーかな? もう戦争だって始めないよ、火星でも資源採掘事業が始まってさ。

火星でも電力とか水素が手に入るようになりそうなんさ それでさ火星での電気とかを使った農業とかさ、なんか面白いものが作れそうなんだよな。

そっちで火星に住めよ"そう言って火星人は帰って行った。

私達の生活する火星が平和になってから、20年あまり経とうとしていたある日のこと 私はふとした事で火星人の残した記録を見つけた。
それは地球に残された、火星への移住者が残していってくれたメッセージと思われるものだ。
それは私の愛する夫に宛てたものだった。

その手紙を読み終わった後に私は泣かずにはいられなかった 

夫は20年前に他界しており私は独り身であった 

そして今私は、地球に残る人々の運命が知りたくなっていた。
火星に住む人々がこれからどうなっていくのか見届けたくなったのだ だから決めたのだ。

私もまた地球人と同じように、地球を再生させる計画を実行に移すことを

"わかった、わかったからもう泣くのはやめて。
俺はそんなに悪い奴じゃないよ。

確かに君を騙したことは悪かったと思ってる。
それにしてもこの宇宙人共も随分とお節介焼きだよ。

何だ、俺に死んで欲しいのか。
こんなに簡単に死ぬんじゃつまらないだろ 何だこりゃ? 

火星人はまだ生きているっていうのかい?

"20年余り前 地球は突如出現した巨大な宇宙怪獣によって破壊された。

それは月面の小惑星帯から姿を現し地球へ落下。
そして地表に降り立った怪獣は多くの国と街を破壊しつくした。

だがその時既に、世界各地の地下に建設が進められていた核シェルターに逃げ込んだ者達が反撃を開始することになる。
各国が保有する最新鋭兵器による激しい攻撃にたまらず怪獣は火星の軌道上に逃走を図る。
だが火星にはすでに別の異星人達が住み着いていたのだった。
火星の住人は火星における戦闘にも勝利。
火星から飛来してきた宇宙人は、火星を基地化して防衛拠点を建設して地球からの攻撃に備えるようになる。
火星に駐留するようになった火星人たちは地球からやってきた宇宙船を発見し、その中に残された記録を解読しようと試みた 

しかし、地球での戦いの記録は非常に複雑な暗号コードによって保護され、容易には解析できなかった 

そのため火星人達は火星人が地球で犯した犯罪行為の数々について調査を開始した。
その結果、地球は犯罪者の巣窟となっている事がわかった。

特にその中でも最大の罪を犯した者が太陽系内で唯一、現在も生存している事が判明したのである 

しかし火星に生きる彼らもその存在を認めるわけがなかった 

この凶悪な殺人犯の名は、 ジョン・カーターと言った。

火星の科学者である、カーター博士は自らの罪を償うために地球と火星の架け橋となるべく研究に没頭してきた。

そして20年の歳月をかけ遂に火星から人類を送ることに成功した。

だがそこに誤算が生じたのだった その人類が想定外の問題を引き起こしてしまった。

地球上の生命を根絶することを主張し始めたのだ。

そしてついには、火星において人類の生存を脅かすような行動を起こし始めたためカーターは地球からの逃亡を決意し、自らを囮にして犯人を誘い出した後殺害することを画策する 

それがあの事件の始まりだった

 この惑星では人間は、人間の都合に合わせて自然を変えていくのではなく共存していく道を歩まなければならないという結論に落ち着いた 

それならば火星に移住しようではないかという事になったわけだ 

火星でなら人類が生き残るのに適した環境が作れる それが俺の計画だったんだが、ちょっと遅かったかな。

この調子じゃまだまだ先になりそうだ

"俺がこの計画を考えたのは約30年前のことだった。

当時は地球で核兵器を使用したことによって深刻な環境汚染が進行していてとても火星まで移住するようなゆとりはなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

身体交換

廣瀬純七
SF
大富豪の老人の男性と若い女性が身体を交換する話

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

今更……助けてくれと……言われても……

#Daki-Makura
ファンタジー
出奔した息子から手紙が届いた…… 今更……助けてくれと……言われても……

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

処理中です...