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明かされる野望 哀しき姫君の恋歌
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■ ファーストレディコンタクト
正体不明の発信者が防諜回路を透過した時、当直員たちは「古代二十一世紀の架空取引詐欺がいかようにして行われた」のか知識をかき集める機会に恵まれたと思った。
慈姑姫と名乗る人物は挨拶もそこそこに会合を求めてきた。お前たちに人類救済の拒否権は無いとまで言う。面識のない相手にここまでズケズケと言われては応じないわけにいかなかった。
力づくで相手を交渉の席に着かせる外交手腕はただものではない。
「敵意がない証拠を見せてください」
シアは相手の言葉を鵜呑みにせず、検証可能な情報を求めた。亡命者が持参する軍事機密と同質の「手土産」というやつである。
「これでお腹いっぱいでしょう?」
慈姑姫は衛星ガニメデの激闘を余すところなく開示してみせた。重量感あふれるウルトラファイトと鐵華蔓の激突が迫力たっぷりな立体映像で展開した。それは視る者の植物に対する価値観を無意識レベルで塗り替えた。
「単なる草木じゃん! あたしたちの敵じゃない。さんざん叢書世紀で枯らしてやったよ」
中二病者玲奈が粋がって見せた。
「こんな時には、希望的観測をする事は厳に戒める必要があるの」
シアは慎重に慈姑姫との接触を検討している。孤立主義を建前とする王朝が御家再興の為に侍を雇うというならまだ理解できる。人類の命運を未知の相手に委ねてどんな利益があるのだろう。
しかしながらタッシーマ星間帝国に疑念がある以上は距離を置かざるを得ない。裏の裏まで知り抜いた相手よりはお互いに知らない部分がある方がかえって組みやすいものだ。
シアは慈姑王朝に接近することにした。
なにより、IAMCPの技術流出の件については「関わった側」からの方が精度の高い情報が得られるだろう。
「宇宙船レッドマーズ号。接舷を許可します」
強襲揚陸艦の赤絨毯を植物人間の王族が踏みしめた。
■ヴァレンシア王宮
シアは、すうっと息を吸い込むと、言ってやった。
「『一番恐ろしい悪は、自ら全てを知っていると信じていることから、みずから人間を殺す権利を認めるような無知の悪をおいてほかにはない』」
「気でも狂ったの?」
チキバードは文字通り鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。国連安保理首脳会議の晩餐会がようやく終わってプライベートなお茶を楽しむ席で爆弾発言がなされた。
シアはスカートの内ポケットから予め準備した資料カプセルを取り出して、疑惑の全貌を洗いざらいぶちまけた。
ただいま絶賛版図拡張中のタッシーマ星間帝国には領域警備という名目で大量破壊兵器保有の特許が降りている。領内は直径数キロもある小惑星を改造した機動要塞殺戮機械や惑星破壊プロトンミサイルといった超兵器の見本市と化している。
と、いうのもタッシーマは人類圏の最外縁に位置しており、地球を追い出された旧ローマ帝国人やモンゴル騎馬民族など、かつて地上を群雄割拠していた勢力の受け皿を担っているからだ。
特権者戦争後に冥界から蘇った英雄や統治者の処遇をどうするか話し合いと武力衝突が重ねられたすえに、星間帝国が封建制度の最終処分場として機能している。
その中で頭角を現したのがノーコス王だ。かれはタッシーマ星間帝国指導者の地位に就くや、第二神聖ローマ帝国や新モンゴル帝国といった植民惑星国家を抑え込んで辺境の覇者となった。
「そんな膨大な武器弾薬が流れる市場にIAMCPや慈姑の兵器技術が出回らない方がおかしい」
シアは重メイドサーバントのシニフィエに追求を重ねた。どんなに巧妙に隠しても無駄だ。何しろ、シアは慈姑当局の協力を得られるからだ。もちろん、その件は伏せてある。
青ざめたチキが何かを言おうとしたが、シアが先手を打った。
ヘヴィ・ギア・アカネのシニフィエ鑑定結果が動かぬ証拠だ。
「ど、どうしてそれを……」
返答に窮したチキバードの後ろから涼しい女の声がする。
「慈姑王朝の基礎潮流が発祥の地ですものね。違いますか? ヴァレンシア猊下」
慈姑姫が現れた。
「なっ……」
うろたえるチキの前に衛兵が立ちふさがった。慈姑姫を近づかせまいと銃剣を交差している。
「わたしは貴女のお友達だから穏便に済ませたいと思うわ。今は人類圏内でいがみ合っている場合じゃないし」
シアはなるべく感情を表に出すまいとしたが、声が震えてしまう。
「ひっく!」
ヴァレンシア王女は目に大粒の涙を浮かべて頽れた。
「うわあああああああぁぁぁぁぁん!」
号泣する少女に抵抗する力はないと察したのか、慈姑姫は銃をおろし、チキの衛兵たちも一歩下がった。シアは王女の興奮が収まるまで辛抱強く待つことにした。
チキバード・バレンシアはサジタリア軍や慈姑王朝基礎潮流派と交際していた経緯を語り始めた。
すべては、愛ゆえに、である。
生きている戦闘機チキバードは筋萎縮性側索硬化症を患っていた少女が呼吸器が止まる前に生命維持装置に収納し、サイボーグ戦闘機としてよみがえらせたものだ。
彼女はゆえあって空軍士官学校でシア・フレイアスターとチームを組むことになった。息の合った二人は抜群の成績を残し、卒業後もペアとして部隊配属された。
その後、優秀な戦闘爆撃機であるチキバードに特別辞令が下り、当時の最前線であるタッシーマ星間帝国へ転属となった。何しろ、彼女一人で殲滅型重機動戦艦三個艦隊を轟沈せしめたのだ。シアと査察チームを組ませておくには役不足である、と軍上層部は判断した。
彼女は御前試合で半人半機械の身となったノーコス第一皇子に惹かれる部分もあったのだろう。ノーコス妃として、シアとは別の生き方を選んだ。
そんなチキをシアは寂しさのあまり心憎く思う日々を送ったが、コヨーテという伴侶と二人の娘を授かって、落ち着いた。
一方、チキは死期迫る夫を救おうと仙薬を求めた。悪魔に魂を売ってでも愛する人を失いたくなかった。夫に成り代わって采配を振るう内に、出入りの武器商人と懇意になった。ある日、ヴァンパイア・デストロ
イアの医学を聞くに及ぶ。これでどうにかして夫を治療できないしら、と相談したチキは甘い言葉に誘われるままガロン提督に接触した。
あとは坂を転がり落ちるように悪の枢軸へ深入りしていく。その過程でチキは持病を克服したらしい。
「夫を治すにはヴァンパイアにするしかなかった! 仕方なかったのよ! ノーコス王家は幽子情報系維持力が弱いの! 喪失するかも知れない!」
ヴァレンシア王妃は干からびたミイラにすがっている。驚いたことに微量ながらも残留思念がこびりついている。シアの目にもうっすらと見える。
「ヴァンパイアの肉体でもウルトラファイトの身体でもヘヴィーギアの機体でも兎に角、器が欲しかった?」
慈姑姫が同情を抑えきれずに涙声で聞くと、チキは大きくうなづいた。
「だから三途艦隊からいち早く庇ってくれたり、ガロン提督を跳ねつけたり出来たんだね」
玲奈がしんみりという。
「転生システムが廃止されたり、ヴァンパイアの治政がくれば誰も肉体的には死ななくなる」
姉の言葉を真帆がつぐ。
「だからといって……」
シアは断腸の思いで言った。
「貴女を許すわけにはいかない!」
セーラー服やブルマがちぎれ飛び、査察機構捜査官が大きく翼を広げる。オーランティアカの姉妹も母親にならってビキニ姿になる。
なぜならば、彼女たちの頭上にすうっと大口径機関銃の影が落ちたからだ。
「わたしだって寂しかったわよーーーーーーー!」
ヴァレンシア姫の背後に重サーバント・アカネが控えている。
「ゆるさないわ。シア。査察が忙しいって、ちょっとくらい会いに来てくれてもいいでしょう? それとも、この人のいいなりになってた?」
彼女はぐいっと物陰から若い女を抱き寄せた。
「あなた!」
シアはアーモンドのような目を丸くした。
「フランチェスカ・コヨーテ・マクラザキ……特権者よ!」
若い女の胸元でミニボトル型のペンダントが揺れている。
「ヴェローゾフ・ジャボチンスキー反応液 攪拌パターン 」
玲奈が泡立つ容器の中身を鑑定しようとした矢先。
王城に激震が走った。
正体不明の発信者が防諜回路を透過した時、当直員たちは「古代二十一世紀の架空取引詐欺がいかようにして行われた」のか知識をかき集める機会に恵まれたと思った。
慈姑姫と名乗る人物は挨拶もそこそこに会合を求めてきた。お前たちに人類救済の拒否権は無いとまで言う。面識のない相手にここまでズケズケと言われては応じないわけにいかなかった。
力づくで相手を交渉の席に着かせる外交手腕はただものではない。
「敵意がない証拠を見せてください」
シアは相手の言葉を鵜呑みにせず、検証可能な情報を求めた。亡命者が持参する軍事機密と同質の「手土産」というやつである。
「これでお腹いっぱいでしょう?」
慈姑姫は衛星ガニメデの激闘を余すところなく開示してみせた。重量感あふれるウルトラファイトと鐵華蔓の激突が迫力たっぷりな立体映像で展開した。それは視る者の植物に対する価値観を無意識レベルで塗り替えた。
「単なる草木じゃん! あたしたちの敵じゃない。さんざん叢書世紀で枯らしてやったよ」
中二病者玲奈が粋がって見せた。
「こんな時には、希望的観測をする事は厳に戒める必要があるの」
シアは慎重に慈姑姫との接触を検討している。孤立主義を建前とする王朝が御家再興の為に侍を雇うというならまだ理解できる。人類の命運を未知の相手に委ねてどんな利益があるのだろう。
しかしながらタッシーマ星間帝国に疑念がある以上は距離を置かざるを得ない。裏の裏まで知り抜いた相手よりはお互いに知らない部分がある方がかえって組みやすいものだ。
シアは慈姑王朝に接近することにした。
なにより、IAMCPの技術流出の件については「関わった側」からの方が精度の高い情報が得られるだろう。
「宇宙船レッドマーズ号。接舷を許可します」
強襲揚陸艦の赤絨毯を植物人間の王族が踏みしめた。
■ヴァレンシア王宮
シアは、すうっと息を吸い込むと、言ってやった。
「『一番恐ろしい悪は、自ら全てを知っていると信じていることから、みずから人間を殺す権利を認めるような無知の悪をおいてほかにはない』」
「気でも狂ったの?」
チキバードは文字通り鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。国連安保理首脳会議の晩餐会がようやく終わってプライベートなお茶を楽しむ席で爆弾発言がなされた。
シアはスカートの内ポケットから予め準備した資料カプセルを取り出して、疑惑の全貌を洗いざらいぶちまけた。
ただいま絶賛版図拡張中のタッシーマ星間帝国には領域警備という名目で大量破壊兵器保有の特許が降りている。領内は直径数キロもある小惑星を改造した機動要塞殺戮機械や惑星破壊プロトンミサイルといった超兵器の見本市と化している。
と、いうのもタッシーマは人類圏の最外縁に位置しており、地球を追い出された旧ローマ帝国人やモンゴル騎馬民族など、かつて地上を群雄割拠していた勢力の受け皿を担っているからだ。
特権者戦争後に冥界から蘇った英雄や統治者の処遇をどうするか話し合いと武力衝突が重ねられたすえに、星間帝国が封建制度の最終処分場として機能している。
その中で頭角を現したのがノーコス王だ。かれはタッシーマ星間帝国指導者の地位に就くや、第二神聖ローマ帝国や新モンゴル帝国といった植民惑星国家を抑え込んで辺境の覇者となった。
「そんな膨大な武器弾薬が流れる市場にIAMCPや慈姑の兵器技術が出回らない方がおかしい」
シアは重メイドサーバントのシニフィエに追求を重ねた。どんなに巧妙に隠しても無駄だ。何しろ、シアは慈姑当局の協力を得られるからだ。もちろん、その件は伏せてある。
青ざめたチキが何かを言おうとしたが、シアが先手を打った。
ヘヴィ・ギア・アカネのシニフィエ鑑定結果が動かぬ証拠だ。
「ど、どうしてそれを……」
返答に窮したチキバードの後ろから涼しい女の声がする。
「慈姑王朝の基礎潮流が発祥の地ですものね。違いますか? ヴァレンシア猊下」
慈姑姫が現れた。
「なっ……」
うろたえるチキの前に衛兵が立ちふさがった。慈姑姫を近づかせまいと銃剣を交差している。
「わたしは貴女のお友達だから穏便に済ませたいと思うわ。今は人類圏内でいがみ合っている場合じゃないし」
シアはなるべく感情を表に出すまいとしたが、声が震えてしまう。
「ひっく!」
ヴァレンシア王女は目に大粒の涙を浮かべて頽れた。
「うわあああああああぁぁぁぁぁん!」
号泣する少女に抵抗する力はないと察したのか、慈姑姫は銃をおろし、チキの衛兵たちも一歩下がった。シアは王女の興奮が収まるまで辛抱強く待つことにした。
チキバード・バレンシアはサジタリア軍や慈姑王朝基礎潮流派と交際していた経緯を語り始めた。
すべては、愛ゆえに、である。
生きている戦闘機チキバードは筋萎縮性側索硬化症を患っていた少女が呼吸器が止まる前に生命維持装置に収納し、サイボーグ戦闘機としてよみがえらせたものだ。
彼女はゆえあって空軍士官学校でシア・フレイアスターとチームを組むことになった。息の合った二人は抜群の成績を残し、卒業後もペアとして部隊配属された。
その後、優秀な戦闘爆撃機であるチキバードに特別辞令が下り、当時の最前線であるタッシーマ星間帝国へ転属となった。何しろ、彼女一人で殲滅型重機動戦艦三個艦隊を轟沈せしめたのだ。シアと査察チームを組ませておくには役不足である、と軍上層部は判断した。
彼女は御前試合で半人半機械の身となったノーコス第一皇子に惹かれる部分もあったのだろう。ノーコス妃として、シアとは別の生き方を選んだ。
そんなチキをシアは寂しさのあまり心憎く思う日々を送ったが、コヨーテという伴侶と二人の娘を授かって、落ち着いた。
一方、チキは死期迫る夫を救おうと仙薬を求めた。悪魔に魂を売ってでも愛する人を失いたくなかった。夫に成り代わって采配を振るう内に、出入りの武器商人と懇意になった。ある日、ヴァンパイア・デストロ
イアの医学を聞くに及ぶ。これでどうにかして夫を治療できないしら、と相談したチキは甘い言葉に誘われるままガロン提督に接触した。
あとは坂を転がり落ちるように悪の枢軸へ深入りしていく。その過程でチキは持病を克服したらしい。
「夫を治すにはヴァンパイアにするしかなかった! 仕方なかったのよ! ノーコス王家は幽子情報系維持力が弱いの! 喪失するかも知れない!」
ヴァレンシア王妃は干からびたミイラにすがっている。驚いたことに微量ながらも残留思念がこびりついている。シアの目にもうっすらと見える。
「ヴァンパイアの肉体でもウルトラファイトの身体でもヘヴィーギアの機体でも兎に角、器が欲しかった?」
慈姑姫が同情を抑えきれずに涙声で聞くと、チキは大きくうなづいた。
「だから三途艦隊からいち早く庇ってくれたり、ガロン提督を跳ねつけたり出来たんだね」
玲奈がしんみりという。
「転生システムが廃止されたり、ヴァンパイアの治政がくれば誰も肉体的には死ななくなる」
姉の言葉を真帆がつぐ。
「だからといって……」
シアは断腸の思いで言った。
「貴女を許すわけにはいかない!」
セーラー服やブルマがちぎれ飛び、査察機構捜査官が大きく翼を広げる。オーランティアカの姉妹も母親にならってビキニ姿になる。
なぜならば、彼女たちの頭上にすうっと大口径機関銃の影が落ちたからだ。
「わたしだって寂しかったわよーーーーーーー!」
ヴァレンシア姫の背後に重サーバント・アカネが控えている。
「ゆるさないわ。シア。査察が忙しいって、ちょっとくらい会いに来てくれてもいいでしょう? それとも、この人のいいなりになってた?」
彼女はぐいっと物陰から若い女を抱き寄せた。
「あなた!」
シアはアーモンドのような目を丸くした。
「フランチェスカ・コヨーテ・マクラザキ……特権者よ!」
若い女の胸元でミニボトル型のペンダントが揺れている。
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