レッド編

雷音@野生ガール

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色欲美男子

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色欲美男子   1

生まれ持った美しい顔立ちには感謝はしている。
お金も女にも困らない人生。
でもそれが本当の幸せなのかは違うと、思うが父親はそう言うのは上手く断られてしまう。
縛られていていてなんだか、嫌になってくるけど父親の期待に応えなきゃとそう言う事をやめて、勉強に取り組む。
父親は、家族以外の人間は嫌いらしくて態度がえらく違う。
母親は優しくて財閥のお嬢様で自分は大好きで、いつも仲がいい。
親孝行しなければならないが、友達といるといいって親に聞いたので、喜んだ。
それで、沢山遊んだがその中で好きな人が出来た。
その時父親に言おうと軽い気持ちで話してみたら、大反対されて会えなくなった。
なんて不幸なんだって思った。
自分は美形でもなんでもないなんも取り柄のない男だと、嫌になる程実感してしまい、部屋に引きこもった。
時は過ぎ青年と生まれ変わった自分は、久々に太陽の光の下に歩く。
自分が醜いと皆僕の顔を見てくるが、無理向かずただただ歩いて夕方になるまで。
日が沈みかける時間になり家に帰ると父親は顔を真っ赤にして、僕に当たってきた。
もう自分が大人になったからなんだろうか、感情的にはならない。
部屋で勉強したからでも、あるのかなと冷静に聞いていた。
夜になると、両親は既に寝ていて僕は眠れなかった。
窓を開け夜風に当たっていると、そこで僕の記憶は閉ざされた。
目を覚めるといつの間にかベットの上で寝ていた。
そしてその後の衝撃を耳に入ってしまった。
「旦那様が亡くなっていますわ。どうすれば宜しいのでしょうか。」
新人メイドらしき声が響いてくる。
焦っている顔が想像できているが、何らかのお芝居だろうと流す。
しかし、いつも冗談を言わず生真面目な執事が言った事は、流せなかった。
「この事は、坊ちゃんには言わないで下さい。奥様に何と申し上げれば良いのでしょう。」
いつもとの冷静な判断を無くしている様で執事は、困っている。
父親は誰かに殺された?いや、事故死と言う可能性もあるがそれは、見ないと分からない。
布団から抜け出し急いでパジャマ姿へ向かうと、以下にも殺された様な姿で倒れこんでいる父親がいた。
メイドと執事は、まだ僕に気づいてはいなかった。
ここで判断すべきなのは、
「2人ともこの父の遺体は、お墓に埋めて欲しい。葬儀はするが、母には内緒に行う事。以上だ。」
突然話しかけられたのか驚いた表情を見せるが、すぐに取り組んだ。
これが、一番いいのだと。
しかし、誰が一体殺害したのだろうかと悩む一方。
犯人は誰?

辛いものは、苦いキリマンジャロコーヒーが合う。
高いコーヒーは、糞からという事を噂で耳にしたので、飲む気は失せたが山から採って来たキリマンジャロコーヒーは、美味しいと思いながら飲み干そうと優雅に飲む。
でも、この気持ちは隠せない。
これからは、どうやって家を保てば良いのか分からない。
まだ、帝王学がよく学べて来ないからかなと外の遠くを見つめていた。
父親が亡くなってから、経済は少し傾いたが母親がそれをまだ維持をしていてくれているので、まだ地位は安定をしている。
あれから、事件は無くなったので父親が殺害されたのは、計画殺人なのだろう。
しかし、目撃情報が無いのでまだ分からない。
一体何処に犯人が潜んでいるのか、注意深くしなければならない。
時は、隠せないからいずれかは見つかるだろうと、頷き残りのコーヒーを飲み干す。
苦さは最後は、慣れてくる。
犯罪はこの様な物だろうかと少し興味が湧いてくるが、そんな事をしたら、家は破綻するだろう。
名誉と地位が高いだけの我が家は、いずれかは無くなってしまうと思う。
それだけが取り柄だけの家なのだから。
夢はそう甘くないと言うか、犯罪は良くないので反省しお替りの暖かいキリマンジャロコーヒーを飲む。
しかし何故、母親だけは殺害されていないのか分からないが、これから先二人で暮らしていこう。
母親は、現在何をしていているのだろうとか、お腹空いていないだろうかと悩む一方。
キリマンジャロコーヒーの最後の一粒を飲み干し、カップをソーサーに置く。
そしたら、少しヒビが割れたので嫌な予感がした。
考えては為らぬとその場から離れ、外へ出た。
それが私の運命が変わる瞬間でした。

辛いものは、苦いキリマンジャロコーヒーが合う。
高いコーヒーは、糞からという事を噂で耳にしたので、飲む気は失せたが山から採って来たキリマンジャロコーヒーは、美味しいと思いながら飲み干そうと優雅に飲む。
でも、この気持ちは隠せない。
これからは、どうやって家を保てば良いのか分からない。
まだ、帝王学がよく学べて来ないからかなと外の遠くを見つめていた。
父親が亡くなってから、経済は少し傾いたが母親がそれをまだ維持をしていてくれているので、まだ地位は安定をしている。
あれから、事件は無くなったので父親が殺害されたのは、計画殺人なのだろう。
しかし、目撃情報が無いのでまだ分からない。
一体何処に犯人が潜んでいるのか、注意深くしなければならない。
時は、隠せないからいずれかは見つかるだろうと、頷き残りのコーヒーを飲み干す。
苦さは最後は、慣れてくる。
犯罪はこの様な物だろうかと少し興味が湧いてくるが、そんな事をしたら、家は破綻するだろう。
名誉と地位が高いだけの我が家は、いずれかは無くなってしまうと思う。
それだけが取り柄だけの家なのだから。
夢はそう甘くないと言うか、犯罪は良くないので反省しお替りの暖かいキリマンジャロコーヒーを飲む。
しかし何故、母親だけは殺害されていないのか分からないが、これから先二人で暮らしていこう。
母親は、現在何をしていているのだろうとか、お腹空いていないだろうかと悩む一方。
キリマンジャロコーヒーの最後の一粒を飲み干し、カップをソーサーに置く。
そしたら、少しヒビが割れたので嫌な予感がした。
考えては為らぬとその場から離れ、外へ出た。
それが私の運命が変わる瞬間でした。

色欲なんて、どうせ人間の欲望であり誰にも分からないとこまでしれることがある。
快感を覚えると、人は何回とも繰り返す習性がありもっと欲しがって、無絞る。
特に何にも感じなく詰まらない事を、クルクルと脳天に狂わして一度しか味わせない事を教えてあげよう。
沢山の女に囲まれながらベットで赤いまろやかなワインを、色気がある様に飲む。
どうせこの女達は、ゴミの様にこの俺にポイ捨てされて絶望を見るのだから。
刻々と迫り滴る音の中誰よりも美しく、華麗に食事を頂く事を脳内で考えながら、笑みを浮かべる。
一人の美女は、
「どうしたの?もしかして、私の事を考えていたのかしら??」
大きい胸をそっと当て、潤う唇で耳元で囁く。
悪戯ぽく、彼女の方を振り向いて唇が当たりそうなギリギリラインで、
「なんでもないよ。君の事を特別に思いたいのは山々。」
思ってもいない発言を堂々と色気を、出す様に話して重なり合う。
息が途切れそうな位愛が深まる程の、キスを。
彼女にとっての最高のご褒美は、正直面倒くさいが獲物を取り逃がしたら、もう捉えることは出来ないだろう。
他の女性を置いて彼女とベットへと向かう。
したたかな香りで思わず好きになりそうな感じだが、我慢をして後ろから抱きつきそっと耳に息を吹きかけ話す。
「どうした?したくなったの?ご褒美は一度だけだよ??我儘な子は嫌いだなぁ~。」
「我儘ですって?ただ貴方と1つになって、貴方だけの一番になりたいのよ。」
これが彼女の本能であり最後でもある訳なのだが、最後に彼女に何を言おうかと考えていた。
しかし、こんな我儘な女は詰まらないし最後には、絶望を見せてあげよう。
そして、彼女に目を閉じる様に急かしてその扉を開き、彼女をベットへ落とした。
彼女は、大の字になりながら目を開くのを待っている。
だけど、いくら経ち待っても彼は来ないので、目を見開くとそこは。
そこは、なんと血塗れの壁に塗られて真っ赤に染まったベットの隣に名前が白い紙に、書かれていたが血であまり見えない。
恐怖から身体が動かなったが、今は彼がいないので頑張って力を振り絞って逃げようと扉を開けたら、彼はそこで凶器を持ち獲物を逃さない様の殺人の瞳に変わっていて、後ずさりしたが彼の持っていた凶器を天高く上げ、振り落とされた時彼女は、真っ二つで亡くなった。
それだけの怪力をもち、女を殺すのが好きになった殺人鬼と成り果てた。

時は2度と戻らないのが、人生というもの。
鏡の中はこんな真っ暗な空間でできているのが、何故か虚しく思う自分がいる。
心配や情けを見せても意味無い事は、分かっているが、それが人間と言う生き物。
何にも無い人生と詰まらない人生は、似たり寄ったり。
ガラスをそっと、右手で優しく触れてみると、心の細工の様に冷たいし哀しく思ってしまう。
本当にこれで良かったのかと、頭を勢いよくぶつけてしまった。
両親は、本当はこの自分の手で殺めたのだろうと時々思ってしまいがち。
多分彼は、そこから産まれたもう一人の仮面を着けた真の自分なのだろう。
憎しみと殺意が知らず知らず自分の心の中で、産まれて悪と成り果てた。
気温が先程から冷たくなったような気がして、身を縮めたい臆病な憐れな闇を持つ自分。
心情はこれだけでは無いと知っていたが、もう直ぐ消えるだろう、彼ならしてくれるこの私の代わりを。

ーーーー????ーーーー
桜の如く散りゆく、我一心不乱夢の扇子なり。
色欲美男子  2

何事も無かった様に時が過ぎる朝、何も詰まらない日が続いて欲しいのは、あっという間に過ぎてゆく。
休暇は昨日までだった私の日常は、時として終わってしまった。
実に残念な事である。
なら、この本職を辞めればいい話だろうと、思わず左手で頭をかき苦笑いをして気まずくなる。
到底は無理だろうと思う。
だって、まだ新米の警察なのだからプロになってからが良いと本部に向かう。
本部からの話では、最近女性の連続殺人が多く目撃者は誰ひとりもおらず、目撃者と共に殺される羽目。
相当の凄腕の愉快犯とされ、警察に怨みを持っている人かと調査を進めるが、何故か自分は思わないなのはどうしてなんだろうと街をふらついてる。
証拠でもいいから何か落ちていないだろうと、背中を下に向けて歩く。
考え事を難しい顔で歩いていたら、いつの間にか知らない街にいて折角なので観光していこう。
大きい館らしきな家が見えてきたので近くまで言ってみようと、駆け足で向かうとすると入らせないような、女性の断末魔が外漏れしている。
入りたいが入れない、今までこんな恐怖はないだろう思わず手前の普通の大きさサイズの真っ白家に、生い茂っている木に隠れてしまった。
タイミングよく外から青年が出てきて、結構露出が多い金髪の女性と腕を組んで楽しそうに話していたので、恋人なんだろうかと思ったが玄関から離れた先にふたりはいるので、多分気づいていないだろう血塗れの全裸で肉がちらほら見える人が、2人には聞こえない程の何かを口に出して倒れた。
その事に気づいた青年は、金髪の女性を先に歩かせ自分の玄関に向かって扉がしまった。
あれは、何だろう半殺し?虐待?虐待にしては酷すぎるが、最近の虐待はそこまで酷いらしいので虐待の罪に問われるだろう。
しかしこの事を本部に極秘に報告しても必ずは、バレてしまうので独りで捜査してみよう。
まだこの人が犯人とは、限らない。

最近次々と女性が、行方不明になっている。
どんなに隠れたって必ずは、捕まってしまうと言う強姦な犯人だと警察は、そう言う風に決めつけていた。
しかし、私はこの犯人の事は知っていて証拠も勿論掴んでいるが、どうやって捕まえればいいのか分からない。
犯人を捕まえる事は簡単だが、今回は格が違うし先輩警察だと、積極的過ぎて殺されてしまうかもしれない。
計画的に考えないといけない。
「そう言えば、こういう事件には赤い人に頼めばいけると聞いたことあるな。」
赤い人に頼めばいけるが、一体何処にいるのかよく分からないしどうすれば良いのか。
頭を掻きながら苛立ちを、募っていたがそんな風にしても見つかるはずもない。
すると後ろから、おっとりとした声が聞こえた。
「あの、すみませんが私を呼びませんでした?」
「呼んでない」
それどころではない、赤い人は一体。
「やはり呼びましたね。」
次に私の肩に手を乗せ、耳元で話しかけられたのでくすぐたかったので素早く払い、耳元を両手で赤面しながら振り向くと、そこには短髪だけど三つ編みをしている赤髪の凛々しい顔立ちをした少年が、照れくさそうに笑っていた。
珍しい髪色だが、自分も人のこと言えないと私は感じながら少年を見つめる。
「ミリアティーさんですよね?父親の事は知ってますよ」
スカーレットブラック家の私の父親が話していた、彼のことなのかと今よく分かった。
未来から来た人なのかと、ある意味の救世主であるので今回の事件をどうかしてくれるだろう。
話してみるとなんとかなるみたい。
父親は、我が家にとっては敵だが困った時は、お互い様にしときなさいと言われたので。
まぁ、私は母親似なのであんまり感じないけど、今は警察官として頑張ろう。
「さて、今日の夜にここで集まりましょう。そこからが、試合の始まりです。」
計画的な頭脳なんだろう、身を任せようと夜に備えて頑張ろう。

夜は、不安をもたらす気分になってしまう。
恐ろしくて凍えてしまうが、一人でもいい誰かの傍にいると暖かい気持ちに囲まれてしまう。
我が家には、その様なことは禁じられていたが警察の仕事として誤魔化していたが、今回はプライベートでも暖かい。
しかし、少年は何をしているか全く理解不能というか、何故女装しているのかなと疑問に思ってしまう。  
名前まで変えちゃってどうしたのだろう。
それよりも、結構美形な人なんだなと思うが、目を閉じながら真っ直ぐ歩く。
「ミリアティー、どうしたの?目を閉じたら転けるわよ」
不思議ちゃんオーラを出しながら質問してきて、目を勢いよく見開くと、リンゴの顔が近くてその場でコケてしまった。
リアクションが高いので旅芸人とか、思われてしまいそうで赤面でその場を立ったら、リンゴは、美しい顔立ちで笑う。
こんな時がずっと過ごせばいいのになと、勝手に思ってしまう自分が馬鹿らしい。
暫く歩いていると、街の中は物凄く静かで気が緩みそうで、本当に犯人はいるのかと思いながら辺りを見渡すと、リンゴはいきなり止まる。
どうしたのだろうと、リンゴの視線先を見つめると、女性が男性とイチャイチャしていたので、羨ましいんだなって思ったが、よく見ると前に見たことある青年だった。
隠されていた彼の手から刃物が、飛び出して女性の胸に刺さる瞬間に。
「カリスト=エータカリーナさんですよね?」
力一杯の汗を滲みながら、精一杯声に出したらカリストは、女を片手で抱き大人気な表情で嘲笑う。
彼は待っていましたと、余裕そうな立ち振る舞いで下劣でもない事を口に出した。
「あぁ、知られてしまったのですか。非常に喜ばしい事でしょう。」
小さくステップを華麗にこなしながら、高そうな高級感が溢れる帽子を隣に抱かれている彼女に、そっと明け渡した。
「私は、腐ったものや汚れたものが大嫌いなのです。分かりますか?貴方達には。」
学校の教師のようにハキハキ大きい声で、如何にも馬鹿にしている話し方で、分かってますかと言う声で語る。
「分からないでしょう。例えば腐ったご飯が汚れた雑巾で猫飯にされるもの、貴方なら食べれますか?私は到底無理でしょう。」
この人は、何を言ってるんだと厳しい表情をバレないように、隠そうとしていたが、カリストの目には映っていた。
そして雲で隠れていた月が出てきて、カリストの顔が見えてくる。
その顔立ちは、とても美しくてまるで神のような世界一のいや、宇宙一の美形と思うほど。
今までは、そんな近い距離では見えなかったものが見えて、大変驚いた。
しかし今は見とれるよりも、事件の真相を話さなければならないので、警察の頭脳を働かせよう。

殺人者の気持ちはよく分からないが、これだけは分かる。
ストレスは、人にぶつけると気持ちがいいと。
残酷な月の下、夜を恐ろしく思わせる中、月影に四人の影が怖く思えてしまう。
カリストは、人を物として扱い飽きたら捨てる最低なやり方であるが、何故こんな事になったのは、私達にも被はある。
殺人はそう一つの快楽でもある。
人というものは、快楽を求める酷な生き物であり、その為ならば人だって殺せれる程の恐ろしいもの。
何も我慢出来なくて、憎しみや呪いをぶつけてしまうのも最高と言えて、人の肉だって喰いちぎる。
世の中は、そんな人が多いのだから。
「カリスト=エータカリーナさん、貴方は十数名の女性を部屋に連れ込み、巨大なまな板で恐ろしいほど鋭い包丁で切りそれを、料理にしていますよね?証拠はありますよ。貴方の部屋に入るのが、証拠になりますけど。」
滲んだ汗は心を不安にさせてしまう。
顔には出さずに真剣な眼差しで、彼に問いかける。
「別にそんな証拠や推理なんてどーでもいい。俺を殺したければ、殺せばいいよ。例えば、このようにね!」
カリストは、抱いていた反対の手で鋭い包丁を突き刺して、悪魔のように笑いながらぐちゃぐちゃにしていく。
怖くて尻もちしそうだったが、赤い人は何一つも動揺しないのが凄いというかなんというか。
カリストの方を振り向くと、彼はその女性が肉だけになった所を美味しそうに食べており、顔には大量の血液がこびりついていた。
これが、一線を超えた殺人者なのかと思うと恐ろしく思えてしまう。
「貴女はこの様な事をするために、カリストと入れ替わったのですか?」
赤い人が、演技しているような仕草で不思議なことを口に出した。
あの人はカリストでは、と思いながら赤い人から視線をカリストに向けると、動揺していた。
どういう意味なのか、詳しく聞いてみると彼はカリストの入れ替わりの鏡の中の住民らしい。
全てを嫌になった本当のカリストは、不思議な空間の中鏡の中の、もう1人のカリストに出会ったということ。
そういう事なのかと、理解は多少したがこれからはどうするのか分からない。
「彼はまだ鏡の中にいるので、説教すべきなんだろうか。」
不安気に話す彼は、あの時の殺人鬼ではない普通の友人を心配する人にしか見えない。
これからは、彼らしか入ってはいけない世界なのだろう。
そして、夜が明ける朝日が見えだした。

鏡の中は本当に何もなくて、心を落ち着かせてくれる。
外の世界で、私がどのように暮らしているのかはどうでもいいし、取り敢えず寝たい。
何にもない空間は、ただゴールも何もない時が止まったかのよう。
もうここからは出たくない。
瞳を静かにゆっくりと閉じて、夢を見させてくれる脳みそは以外と凄い。
昨日だって私が世界のヒーローになって、人々の幸せを見届けていた。
今日はどのような夢を見るのだろうかと、楽しく思えるが、本当にこれでいいのか。
しかしもうあのような事は、見たくない。
「またそうやって逃げるのか?お前には夢があるし、こんな俺よりも素晴らしい心を持っている。」
これは夢なのかと目を開けようとするが、開かない。
この声は何処かで聞いたことがある。
私には、素晴らしい心は無いし悪いが深い永眠でもしようか。
「またそうやって。現実は、甘くは無いが必ず報いはある。お前にもあるだろう?」
その人は、私の顔に手を当てて起こさないように話しかけてくる。
現実は甘くないしかし、報いはある。
本当にあるのならば、見てみたいものだと心からしみじみ思ってしまう。
そして、目を開けた時そこは鏡の中ではなく家のベッドの上だった。
どういう事なのか分からず、朝日は迎えてくれる。
きちんとした服装に着替え、食堂へと向かうとき確かにいたんだ。
父親と母親が。
いつものように私に厳しく話しかけてくる父親に怯えていたが、何故か今回はそうでは無かった。
そう、この一言で人生が変わるとは思わなかった。

終わり
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