夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

侮るなかれコーヒー占い1

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カツカツカツカツカツカツカツ


誰もがまず食堂に集う昼休み。その一方で足早なリズムで食堂とは別の場所に向かって突き進むひとりの学院生がいた。


カツカツカツカツカツカツカツ



カランカラン…♪


昼休みに入って早々そうそう、カフェパールの扉は訪問者を知らせるベルが鳴り響く。コーヒー豆の選別をしていた店長、シャルドラクの手がとまり入り口に目を向ける。


「いらっしゃ~い。あら、あなたは…。お昼休みになったばかりでまだ貸し切りよ。お好きな席にどうぞ。」


「………。」

店内を見回してから、カウンター席の一番奥にその生徒は座った。

カタン…。

カウンター越しにシャルドラクは見知った顔の生徒に話しかける。


「ようこそカフェパールへ。この時間はほとんど食堂の方が人気で、ここに来る生徒さんは珍しいから嬉しいわ。

せっかくうちにも軽食のランチメニューがあるのになかなかお客様が少ないのよね…。

そういえば、こうして面と向かって話すのは初めてね。パールの店長、シャルドラク・グランディスよ。」

「ルヴァニレット・エスリアールだ。」

「フフ、今朝の食堂でも会ったわね。アーちゃんとシーちゃんと同じクラスだったかしら。」

「もしかしなくとも、それはアーヤとエルシオン殿のことか?」

「ええ、そうよ。そ~ね~あなたのことはなんて呼ぼうかしら…。」

「いや、普通でいい。ルヴァニレットが言いにくいのであれば、ルヴィとでも。」

「え~、つまらないじゃない。せっかく接点ができたのに。じゃあ、ルゥちゃんて呼ぶわね。」

「…店長、僕の話を聞いていなかったのか?」

(はぁ…。やはりこの店長は苦手だ。)


「もちろん聞いていたわ。あ、私のことはシャルさんでもシャルちゃんでもいいわよ。店長ではあるけど店長って呼ばれるとなんだか肩がっちゃいそうなのよね。」

「はぁ…もういい。」

マイペースなシャルドラクにルヴァニレットはあきらめのため息を吐く。


「それはそうと、ルゥちゃん、お昼まだでしょう。今朝は食欲がなかったみたいだし、パンと煮込みスープなら食べれそうかしら?」

「いや、コーヒーだけで…。」

「ダメよ!育ち盛りなのにお昼抜きだなんて。きっ腹にコーヒーだけじゃ、胃に負担がかかっちゃう。それに…ルゥちゃん、私に何か相談したくて来たんでしょう?残してもいいからここでお食べなさいな。話はそれからよ。」

「?!…わかった。」
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