夢じゃなかった！？

マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン～お土産とプレゼント1

「アーヤ、次降りるよ。」

「はい。」

(へぇ～、やっぱり建物も人も洗練されてるっていうか、マジェストーラの王都って何だか…中華風？

前にラナ先生に連れて行ってもらった蓬莱ほうらいもこんな感じだったけど、青龍ブルードラゴンのオブジェとか、装飾がエスリアールとは違う情緒じょうちょを醸かもし出してる感じかな。)

幅の広い歩道と瓦の屋根がアーヤの知る日本やアジア系の外国のように思わせた。看板の文字もカラフルである。

幌馬車から降り、まずは街道沿いに水の都セルリアンと謳うたわれる中心街へ向かって足を運ぶ。

行き交う人々は、地元人よりも行商や観光客が多いようだ。日傘を自分で持たず、侍従を数人連れた貴婦人が優雅に移動して行く。

洋装、中華のような和装、色々な装いをしていた。とにかく人が多い。

(日本の都会とはまた違う感じ。東京駅みたいなゴミゴミ、セカセカ感はないかな。都会あっちの人達って、平均してみんな歩くの早いよね。もはや競歩かってくらいに。

私自身、東京に住んでるうちは歩く速さなんて気にもしなかったけど、北海道に引っ越した小学生の時、並んで歩く友達との歩調の違いに気付いたんだっけ。あれ？私が早いのか？みたいな。)