夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

長閑なひととき2

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中庭から移動した先でのティータイム中、ふとルヴィくんのことを思った。

しっかり者の優等生であろう、ルヴィくん。頼られてばかりで無理していないかな。私は余計な迷惑をかけないようにしないと。

ツンデレというか、ツンツンしているようで実は世話焼きな一面があるんじゃないかな。

高校生位の年齢に見えるあのキラキラ王子くんの容姿だし、初対面の時はどう接していいかわからなくて不安があったけれど、アラサーの私にも優しかった。


「元気かな…。」

「誰が?」

「ああ、ルヴィくんです。学院のこととか色々考えてて、先に戻ったルヴィくんも元気にしているかなと思って。はぁ、若い世代についていけるかな私。」

「アーヤが心配なら私はどうするの?」

「え?シオンさんは全然見た目も大学生位だし、もう魔法も使えるし、運動神経も良さそうだし問題なんてないでしょう?」

「そんな完璧ではないよ。精霊魔法はできるけれど、剣術も普通だ。」

「私なんてまるっきり素人しろうとだと自覚しています。いくら日本での勝手な魔法概念やイメージ、知識があってもそれが実現できるかわかりませんし、基礎からの努力が必須だと思ってます。」


「これはあくまで私個人の予想だけれど、アーヤは魔法について教本からコツコツ学ぶというよりも実践と自分なりの解釈インスピレーションからの吸収で上達しそうな気がする。」

「それってつまり、理屈や知識云々よりも肉体派な特訓の方が向いているということですか?」

「うーん…初めての魔力覚醒後の魔力操作を覚えている?あの時は操作事態初めての経験だったにも関わらず、操作する説明からきっと何か糸口を見つけてそれを自分なりにイメージしていただろう?」

「初めての魔力操作…あの時は確かに先生の説明を聞いてからふっとイメージが固まったからできたのかも。」

「基礎の知識が必要なのは確かだ。きっと見たり聞いたりしながら実践をさせたらアーヤは珪藻石けいそうせきが水を瞬時に吸収するかのように魔法をぐんぐん吸収していくよ。心配ない。私が保証する。」

「シオンさんがそう言うなら不思議と大丈夫な気がしてきました。ありがとうございます。」

珪藻石って何だろう?もしかして珪藻土マットみたいな石なのだろうか。あれなら確かに霧吹きの水も瞬時に吸収する。お店のお試ししたことあるし。っていうか家にあったし!バスマットの石のやつ。ふふふ。

シオンさんの例えが微妙だけど、私を案じてくれていることはわかる。水を吸収するのは普通、乾いたスポンジとかじゃないの?

あ、スポンジはこっちにないのか。異世界育ちなんだなやっぱり。
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