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スロットスキル
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牙の鋭い竜神族に水術が自慢の水竜族。隠れるのが得意な影踏族。
たくさんの種族にそれぞれ違う特徴がある。私はと言うと未だに見かけは『人間』である。
逃げながらのうち、私は如何にも罠ありますと言ってるかのような金色の部屋についた。しかし鍵は不用心にも開いており、私はゆっくりとドアを開けた。
しかし、開けるなりそこは罠のある部屋なんかでは無く小さな子供部屋であった。
耳のとがった妖精のような若緑の髪をした子供も居た。
『お客さんですかね?』
子供みたいな姿とは違いやけに大人のような態度な者だった。
彼はもしや、あれなのだろか。姿は子供でも頭は大人。何十年何百年も生きてます的な何かであろうか。
お茶を出してもらい『あなたはどうしてここへ?』などと呑気に談話しているうちにわかったのは彼は恐らく敵ではないことだ。
そして、彼は『魔法士』であり、例の鍵や魔晶石を複製や作ったりもできるエキスパートであることだ。
『各街には僕のような魔法士が居ます。魔法士は街の要であり、鍵も魔晶石も何れも僕達魔法士が作ってます。でも、ここは貴方にとって始まりの街でしかない。なので……』
期待を胸に『魔晶石』『鍵』が貰える?と思っていると『じゃじゃーん!』とワープが現れそこからあの巫女さんが再登場をした。
『巫女?』
私が驚いても巫女はそんなものを何構わずに『すみません、始めちゃいましょ~』といくつかの玉をプカプカと浮かせた。
『人間は何色にも染まるのですよ~』と玉をオーラを放って意味不明な手さばきをしていた。
『人間のままは可愛そうなので固有スキルをあげます。ではルーレットスタートです!』
先までプカプカしていただけの玉がピピピ……と数字漢字スロットとなっていた。
そして、わたしが触れるとスロットには『禄(ロク)』となっていた。
そして『禄』から『屍』と変化した。
『不死者ですね……』
『ゾンビ……』
不死者(アンデット)。その名の通り死ぬ事の無い体を持つゾンビのような存在である。
特徴としては不死である、それのみに限る。
『つっ次です!』
そう言って次のスロットは固有武器。想像通り精子に関わる『死神の鎌』を手に入れた。
『その鎌はデビルVer.とジュエルVer.のふたつがあるので気をつけてくださいね』
今度は癖のあるがまともなものが出てほっとしたおふたかたであった。
そして次は属性を決めるスロットとなった。
止まったのは『零』
『NO~』という悲鳴がそのときあがった。
不死者で死神の鎌を持っていて『全属性』
何がいけないのか。これはいわゆる最強で最悪の死神が完成してしまったというわけである。
こっちからしたら叫ぶくらいなら選択肢の中に入れるなとしか他ない。
『なんで入れた巫女さん……』
『ちょっとした出来心で……』
スキルは何も無くとも自分で会得することもどうやら可能らしい。
例えば火属性なら自分のレベルさえ上げさえすればボォオーっと炎を吹くことを可能らしい。
『しかし、この世界は鍵や魔晶石が全部ではありませんからね!神様の宿った武器や魔装具、神様が直々に人間にやどったりもしますから。神獣だって……』
『あの先からいるこの虎なんだろ~』
『『雷獣!?(いつの間に!?)』』
『そこらの本開いたら出てきた~っぽい?』
グダグダ巫女さんが言ってるのが嫌だった私は巫女さんを無視してそこらに散らばる本を手にしたらこれだった。
雷獣は魔防具にも変わるためにすごく便利であった。
『……』
無言になってしまった巫女さんはワープを出現させしょんぼりと帰って言った。
巫女さんが帰ったあと私は男の子に『特別ですよ』と魔晶石をくれた。
『補助スキルの入った魔晶石です。』
貰った途端ポチッとスロットを回し当たったのは『複製』
もはや初回から魔法士なみとなってしまったある日であった。
『あなたなにかもってるんですかね……』
『かもしれない』
その後、彼のサポートを受けこの煩い城から抜け出した。
たくさんの種族にそれぞれ違う特徴がある。私はと言うと未だに見かけは『人間』である。
逃げながらのうち、私は如何にも罠ありますと言ってるかのような金色の部屋についた。しかし鍵は不用心にも開いており、私はゆっくりとドアを開けた。
しかし、開けるなりそこは罠のある部屋なんかでは無く小さな子供部屋であった。
耳のとがった妖精のような若緑の髪をした子供も居た。
『お客さんですかね?』
子供みたいな姿とは違いやけに大人のような態度な者だった。
彼はもしや、あれなのだろか。姿は子供でも頭は大人。何十年何百年も生きてます的な何かであろうか。
お茶を出してもらい『あなたはどうしてここへ?』などと呑気に談話しているうちにわかったのは彼は恐らく敵ではないことだ。
そして、彼は『魔法士』であり、例の鍵や魔晶石を複製や作ったりもできるエキスパートであることだ。
『各街には僕のような魔法士が居ます。魔法士は街の要であり、鍵も魔晶石も何れも僕達魔法士が作ってます。でも、ここは貴方にとって始まりの街でしかない。なので……』
期待を胸に『魔晶石』『鍵』が貰える?と思っていると『じゃじゃーん!』とワープが現れそこからあの巫女さんが再登場をした。
『巫女?』
私が驚いても巫女はそんなものを何構わずに『すみません、始めちゃいましょ~』といくつかの玉をプカプカと浮かせた。
『人間は何色にも染まるのですよ~』と玉をオーラを放って意味不明な手さばきをしていた。
『人間のままは可愛そうなので固有スキルをあげます。ではルーレットスタートです!』
先までプカプカしていただけの玉がピピピ……と数字漢字スロットとなっていた。
そして、わたしが触れるとスロットには『禄(ロク)』となっていた。
そして『禄』から『屍』と変化した。
『不死者ですね……』
『ゾンビ……』
不死者(アンデット)。その名の通り死ぬ事の無い体を持つゾンビのような存在である。
特徴としては不死である、それのみに限る。
『つっ次です!』
そう言って次のスロットは固有武器。想像通り精子に関わる『死神の鎌』を手に入れた。
『その鎌はデビルVer.とジュエルVer.のふたつがあるので気をつけてくださいね』
今度は癖のあるがまともなものが出てほっとしたおふたかたであった。
そして次は属性を決めるスロットとなった。
止まったのは『零』
『NO~』という悲鳴がそのときあがった。
不死者で死神の鎌を持っていて『全属性』
何がいけないのか。これはいわゆる最強で最悪の死神が完成してしまったというわけである。
こっちからしたら叫ぶくらいなら選択肢の中に入れるなとしか他ない。
『なんで入れた巫女さん……』
『ちょっとした出来心で……』
スキルは何も無くとも自分で会得することもどうやら可能らしい。
例えば火属性なら自分のレベルさえ上げさえすればボォオーっと炎を吹くことを可能らしい。
『しかし、この世界は鍵や魔晶石が全部ではありませんからね!神様の宿った武器や魔装具、神様が直々に人間にやどったりもしますから。神獣だって……』
『あの先からいるこの虎なんだろ~』
『『雷獣!?(いつの間に!?)』』
『そこらの本開いたら出てきた~っぽい?』
グダグダ巫女さんが言ってるのが嫌だった私は巫女さんを無視してそこらに散らばる本を手にしたらこれだった。
雷獣は魔防具にも変わるためにすごく便利であった。
『……』
無言になってしまった巫女さんはワープを出現させしょんぼりと帰って言った。
巫女さんが帰ったあと私は男の子に『特別ですよ』と魔晶石をくれた。
『補助スキルの入った魔晶石です。』
貰った途端ポチッとスロットを回し当たったのは『複製』
もはや初回から魔法士なみとなってしまったある日であった。
『あなたなにかもってるんですかね……』
『かもしれない』
その後、彼のサポートを受けこの煩い城から抜け出した。
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