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零の学校生活
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これは少年の過去の物語。
そして心の穴を埋める物を探す少年の物語。
「はぁ。」
私は毎日の様にため息をついていた
私は白銀 零(はくぎん れい)
当時私はまだ小学2年生である。
家では母親、父親、お婆ちゃん、妹がいた。
私の親は私を心から愛してくれていた。
どこにでもある一般家庭のように。
だが少し一般家庭とは違う部分もあった。
それは父親の母親、私からしたらお婆ちゃんである。
そのお婆ちゃんが私と母親をすごく嫌っていた。
ゆえに私はそのお婆ちゃんからの暴力を受けていた。
もちろん母親と父親のいない場所で。
「はぁ。」
またため息が漏れた。
今私は学校にいた。
学校が私にとっての安らぐ場所、なんてことはなく。
学校ではいじめを受けていた。
そう、家でも学校でも私は安らげないのだ。
家ではあの人から暴力をうけ。学校では私に暴言を言う連中の集まりからの暴力などと、私に安息は許されないらしい。
たが家に比べたら学校はまだ楽だった。
学校でのいじめとは比べられないほどの暴力を家では受けていたからだ。
そして学校での昼頃、のんびり教室で外を眺めていたら。
「おい零」
私を呼ぶ声がした。
その声は嫌になるほど聞いていた。
私をいじめている1人、リーダー格のやつだった。
「なに。」
そいつを睨みながら返答した。
「そんな睨むなよ、少し遊びの誘いに来ただけだったのに。」
とそいつは言うがどうせまた放課後呼びだして仲間と一緒に私を殴ったりするだけだろう。
「そんな時間はないよ、家に帰って僕は買い物に出かけないと行けないんだから。」
ありもしない用事を言って避けようとしたが。
「じゃ俺らが手伝ってやるよ、その方が手っ取り早いだろ?」
などと言われてしまった、逃げ場を作らせない気だ。
「はぁ。」
またため息をついた。
「そんな事しなくていいよ、1人で十分だよ。」
また避けようとしたが。
「まぁそう言うな、どうせ今日も一緒に帰るんだしよ。」
一緒に帰ると言っているが実際はこいつらが勝手についてくるだけである。
こいつらの家の場所なんて把握している。
途中までの帰路は一緒でも必ず別の道を通るはずなのに私をいじめるためにわざわざ私の家の方にまでくるのだ。
私の家とは全く別の道なのに。
「ほんとに僕の家と近いの?」
既に知っている事を聞いた。
「近くなかったらわざわざ一緒に帰らないだろ?」
普通にしらばっくれやがった。
「はぁ。」
癖のようにため息をついて
「わかったよ、けど帰るだけだから、買い物にまではついてこなくていいよ。」
と言ったが。
「なら買い物の前にちょっと頼み事を聞いてくれよ。」
「頼み事?」
と知らないふりをした。
言われる事、いや、やられる事なんてわかりきっていた。
頼み事などと言うがどうせ人目のつかない場所で私に暴力を振るうだけだろうに。
「はいはい。」
私は諦めた、こいつはどう言ってもついてくる。
なら諦めるしかないだろう、家とはましでまだ耐えられるしと思いながら授業の終わりを待っていた。
授業が終わり帰ろうと思った時。
「零く~ん。」
と嫌味かのような呼び方をするやつがいた。
昼のやつとは違う、けど誰かなんてすぐにわかった。
いじめ組の1人である。
「なんの用?」
とそいつに問いただす。
「いやぁ今日も一緒に帰ってくれるって聞いたから迎えに来たんだよ。」
「君らの迎えは必要ない。」
いやほんとに必要ない、暴力を振るうために一緒に帰るなんて理由なのに迎えにこられても誰も嬉しくないだろう。
「はぁ。」
もはやため息は癖である。
そしてそいつらと帰ることになり、途中にある山に連れてかれた。
「さ~て、今日も初めまるぞー!」
「…」
私はその場所に着くと黙ってそいつらの暴力をうけていた。
殴る場所は目立たない様に腹だとか背中だとかでそこまで目立たない場所に暴力をいれている。
いじめが始まった頃、怪我をさせられそのほとんどの怪我があざだった、その時のこいつらは適当に殴ったりしていたため腕や足、顔などという場所を殴ったりしていた、そのためあざが目立っていた。
だから母親が心配して学校に連絡をしたためいじめが発覚しそいつらが先生から注意を受けたのである。
たがそれのおかげでいじめはもっと酷くなり、こいつらも殴る場所などを考えるようになった。
だから目立つことの無い腹や背中を中心に暴力を振るい続けるのだった。
「はぁ、スッキリしたし帰ろうぜ~」
とリーダー格のやつが言っていじめ組は去った。
「…」
私はしばらく座り込んでいた、いや正しく言えば立てなかったのだ、痛みが全身を支配している感覚だった、足に力を入れたくても力が入らないというところまで追い詰められていた。
その場で10分ほど座り込んでようやく痛みが引いてきた。
ようやく立って帰路をたどるわけではなく私は山の近くの川に来ていた。
ここに来るとなんとなく落ち着くのである。
この間だけ色んなことを忘れることが出来たのだ。
だからこの場所で何も考えずただただのんびり川を眺めていた。
「…はぁ。」
今日1番重いため息をついてその場を立ち上がった。
何時間たったかはわからないが夕方なのがわかる。
さすがに帰らなくては母親に怒られてしまうため帰路をたどった。
家についたら何をしようか、いや、まず何かをする時間があるかわからないがとりあえず家に帰ることにした。
「帰ったら何されるんだろあなぁ…」
と呟きながら帰り道を進んで玄関についた。
そして鍵を開け玄関を開けた。
開けたらそこには誰かがいた。
「…」
「…はぁ。」
私はその場で覚悟した…
そして心の穴を埋める物を探す少年の物語。
「はぁ。」
私は毎日の様にため息をついていた
私は白銀 零(はくぎん れい)
当時私はまだ小学2年生である。
家では母親、父親、お婆ちゃん、妹がいた。
私の親は私を心から愛してくれていた。
どこにでもある一般家庭のように。
だが少し一般家庭とは違う部分もあった。
それは父親の母親、私からしたらお婆ちゃんである。
そのお婆ちゃんが私と母親をすごく嫌っていた。
ゆえに私はそのお婆ちゃんからの暴力を受けていた。
もちろん母親と父親のいない場所で。
「はぁ。」
またため息が漏れた。
今私は学校にいた。
学校が私にとっての安らぐ場所、なんてことはなく。
学校ではいじめを受けていた。
そう、家でも学校でも私は安らげないのだ。
家ではあの人から暴力をうけ。学校では私に暴言を言う連中の集まりからの暴力などと、私に安息は許されないらしい。
たが家に比べたら学校はまだ楽だった。
学校でのいじめとは比べられないほどの暴力を家では受けていたからだ。
そして学校での昼頃、のんびり教室で外を眺めていたら。
「おい零」
私を呼ぶ声がした。
その声は嫌になるほど聞いていた。
私をいじめている1人、リーダー格のやつだった。
「なに。」
そいつを睨みながら返答した。
「そんな睨むなよ、少し遊びの誘いに来ただけだったのに。」
とそいつは言うがどうせまた放課後呼びだして仲間と一緒に私を殴ったりするだけだろう。
「そんな時間はないよ、家に帰って僕は買い物に出かけないと行けないんだから。」
ありもしない用事を言って避けようとしたが。
「じゃ俺らが手伝ってやるよ、その方が手っ取り早いだろ?」
などと言われてしまった、逃げ場を作らせない気だ。
「はぁ。」
またため息をついた。
「そんな事しなくていいよ、1人で十分だよ。」
また避けようとしたが。
「まぁそう言うな、どうせ今日も一緒に帰るんだしよ。」
一緒に帰ると言っているが実際はこいつらが勝手についてくるだけである。
こいつらの家の場所なんて把握している。
途中までの帰路は一緒でも必ず別の道を通るはずなのに私をいじめるためにわざわざ私の家の方にまでくるのだ。
私の家とは全く別の道なのに。
「ほんとに僕の家と近いの?」
既に知っている事を聞いた。
「近くなかったらわざわざ一緒に帰らないだろ?」
普通にしらばっくれやがった。
「はぁ。」
癖のようにため息をついて
「わかったよ、けど帰るだけだから、買い物にまではついてこなくていいよ。」
と言ったが。
「なら買い物の前にちょっと頼み事を聞いてくれよ。」
「頼み事?」
と知らないふりをした。
言われる事、いや、やられる事なんてわかりきっていた。
頼み事などと言うがどうせ人目のつかない場所で私に暴力を振るうだけだろうに。
「はいはい。」
私は諦めた、こいつはどう言ってもついてくる。
なら諦めるしかないだろう、家とはましでまだ耐えられるしと思いながら授業の終わりを待っていた。
授業が終わり帰ろうと思った時。
「零く~ん。」
と嫌味かのような呼び方をするやつがいた。
昼のやつとは違う、けど誰かなんてすぐにわかった。
いじめ組の1人である。
「なんの用?」
とそいつに問いただす。
「いやぁ今日も一緒に帰ってくれるって聞いたから迎えに来たんだよ。」
「君らの迎えは必要ない。」
いやほんとに必要ない、暴力を振るうために一緒に帰るなんて理由なのに迎えにこられても誰も嬉しくないだろう。
「はぁ。」
もはやため息は癖である。
そしてそいつらと帰ることになり、途中にある山に連れてかれた。
「さ~て、今日も初めまるぞー!」
「…」
私はその場所に着くと黙ってそいつらの暴力をうけていた。
殴る場所は目立たない様に腹だとか背中だとかでそこまで目立たない場所に暴力をいれている。
いじめが始まった頃、怪我をさせられそのほとんどの怪我があざだった、その時のこいつらは適当に殴ったりしていたため腕や足、顔などという場所を殴ったりしていた、そのためあざが目立っていた。
だから母親が心配して学校に連絡をしたためいじめが発覚しそいつらが先生から注意を受けたのである。
たがそれのおかげでいじめはもっと酷くなり、こいつらも殴る場所などを考えるようになった。
だから目立つことの無い腹や背中を中心に暴力を振るい続けるのだった。
「はぁ、スッキリしたし帰ろうぜ~」
とリーダー格のやつが言っていじめ組は去った。
「…」
私はしばらく座り込んでいた、いや正しく言えば立てなかったのだ、痛みが全身を支配している感覚だった、足に力を入れたくても力が入らないというところまで追い詰められていた。
その場で10分ほど座り込んでようやく痛みが引いてきた。
ようやく立って帰路をたどるわけではなく私は山の近くの川に来ていた。
ここに来るとなんとなく落ち着くのである。
この間だけ色んなことを忘れることが出来たのだ。
だからこの場所で何も考えずただただのんびり川を眺めていた。
「…はぁ。」
今日1番重いため息をついてその場を立ち上がった。
何時間たったかはわからないが夕方なのがわかる。
さすがに帰らなくては母親に怒られてしまうため帰路をたどった。
家についたら何をしようか、いや、まず何かをする時間があるかわからないがとりあえず家に帰ることにした。
「帰ったら何されるんだろあなぁ…」
と呟きながら帰り道を進んで玄関についた。
そして鍵を開け玄関を開けた。
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「…」
「…はぁ。」
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