【完結】女の子の憧れですものって、わたしの憧れではありません。

BBやっこ

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話が勝手に進む

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少し大きくなって、お茶会に行くのが増えた。
大人びた私は目立っていたらしい。

おとなしくしていたのにね?

いきなり叫んだり、走ったりする子も居なくなって
落ち着いて居られる。

「このドレスしてきでしょ!」
「お菓子もっと欲しいっ」

静かな場所などないけど。面倒ごとを回避。


「うちの娘はもう難しい本を読んでいますの!」


いつのまにそんな話になったんだろう。
わたしの未来は、王妃候補になって美しい女の子になるらしい。


その想像がつかず、わたしは本を探す。
読んでこなかった恋愛のお話

少し早いかなと置いておいた劇の話。

「そうか、わたしは家出しても良い状況なのね。」

でも、家から出て冒険よりまだ本を読んでいたいわ。


お父さまに相談して、お母さまともお話しした。


「わたし、外交官になって家を出て行くつもりなの。
本もいっぱい読めるし、お給料も貰えるの。」


女の子の夢というには堅実な将来のコト。

違う心配も出たが、娘を応援すると父母は決めたらしい。





「そんな女の子っぽい夢とは言えなかったわね。」

幼い頃どんな子だったか?の問いを婚約者に答えた。
可愛い女の子とは言いにくい性格だったけど

両親の理解は、助けになったと感謝している。


「そう?君らしいし、立派に叶えたじゃないか。」
そう言ってくれるのは婚約者。

結婚を機に家を出て、外交官の仕事の補佐になった。
女性の社交も奥が深く、本にしてみたいな。




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