【完結】王子の命令がキッカケで、性別を変えておりました。

BBやっこ

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ある女騎士の心情

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「護衛騎士に女は嫌だ!」

それは、小さな王子のプライドの問題だったのかもしれない。
女騎士への批判ではなく、“女に守られている”と謗られるのが嫌だったらしい。

ただ、
私は護衛から外された。

女はいやだとそう言われても性別は私の一部だ。取り外しできるものでもない。
剣のように、置けるものでもない。


胸が膨らみ、声変わりしない体というだけで。
外された理由に呆然とした。ガッカリしたとも言える。

我が家は、女も男も剣を習う。
身体を健康に保つため、また護衛術として止める鍛錬。

成長する体に負担がないよう、意志を持ってやるよう自主性に任されている。


私は熱心に剣に打ち込むと言われた。私は自身を鍛えるために性に合ったから。

男女は、特性であると。身が軽い者でも戦い方があり
体格に恵まれたとしても、全てに勝てるわけではない。

「弱点に見せかけ、敵を討て」
そう教わってきた。

剣を置く気はない。だけど、もやもやとする気持ちは晴れず
“もし男だったら”と考えることが多くなった。


そうして鍛錬に迷いが生じるので、
座学に切り替える。そう言う時期も必要だと。

私はそこで魔法薬のことを知った。
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