【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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<エルフ達>

月光

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その日が来た。

正直、日にちは覚えていなかった。けど、巡り廻って分かると思った。
清廉としてくる変化に、今日なのだと。

音が、肌の感覚に訴えるような。

(静寂は無音だっただろうか?)

木々の葉を擦る音、風が動くのも知覚できないような空間。脈動するのが、自身の鼓動なのかもわからなかった。夢現に、幻が踊る。

光って跳んで、飛んで。
“夜を迎えに来た”一団が踊り出せば、これから起こるのだと分かる。

おもむろに、セリが湖に足先を着けて座った。

師匠の気配が薄いが、じっと湖を見ているもだろう。同じものを見ているのかはわからないが、当然だと思う。招かれたのだから。


暮れる空は、闇に包まれて。足が触れそうな距離まで光が近くに来ては行ってしまう。挨拶し終わったかのようにサアアッと離れて踊りの輪に入る。

これを邪魔されたくなかったのだろう
(私は邪魔ではないのだろうか?)

加わるのならこれだろうと、水魔法で水球を作って浮かせた。ふよふよと浮かして、ゆっくり落ちていく様を眺める。光を受けて振るえる。

それに乗り、弾いて体当たりして“楽しい”とだけわかった。
その光景がやがて、眠りが撒かれたかのように私は、魔法にかけられたように瞼を閉じた。


師匠はどうしているだろうか?と考え、眠りに落ちた。


その様子を視界に入れているのは男1人。自身を師匠と呼ぶ子供が、そのまま連れられて行くのではないかと思った瞬間、ナイフの柄を握っていた。

妖精が幼な子を連れて行く話はある。

“気に入ったから”と“遊び相手に”、そして“同族だと認められた時”。


人族の子供にしか見えない。精霊に愛されているとしても、精霊石を見つける様子をあった事のように話しても。

その態度は控えめだ。傲慢さは嫌いだ、子供らしいものと区別はつかないが弁え、尽くそうとしていると思えた。
周囲が守ろうとする、どこにでもいる人族の子。

アクレイオスと交流を持ち、興味を惹くものがある。この事だとは思ってはいないだろう。話す気もない。

『精霊の愛子』
その意思に反しはしない。望まなければ、連れて行かれる事はないだろう。

共に遊びたかっただけの様子で、すぐに興味を断って飛び去っていった。

明日に分かる。結晶とも言うべきものが創られた。その採取は朝日の中でできるだどう。

望むものを手に入れられる。その対価に自身が、この子に渡した物はなんだろうか?
釣り合うと思えない。


湖から離して、木の下に寝かせる。
慣れない重さの小さな身体は、穏やかな呼吸で眠りに落ちていた。


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