【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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<王都拠点 編>

拠点へ

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「城?」
セリが思わずと溢したのも無理はない。
馬車が進むのは店が見えなくなってきて、あるのは大きな城へ続く道だ。

「まだかかるよー」

カナンの言葉と、ロードから労るようにポンポンされた。

そして膝の上。この馬車6人乗れるのに。荷物のために一席を空けておいたのか?
そうでなくても、ロードの膝の上は変わらなかった筈。

少々恥ずかしい気持ちもあるけど、高さが上がり窓際で外の景色は良く見えた。
セリは景観を優先した。


だんだん大きくなる城を眺める。じっくり見ている時間があったがちょっと飽きた。
飽きるくらいの時間、横を通って進んでいる。

見るところというほどもない、頑丈そうな壁。積み上がった塀まで階段はどれくらいあるのだろう?
毎日あそこまで上っていたら、飛んで行けたら楽なのにと思わずいられないだろうな。

堀が湖のように大きく、切り揃えられた緑は庭師がいっぱいで手入れをするんだろう。
そんな感想のシンプルな景色。こちらは騎士や兵士達が出入りするため実用性重視だった。

煌びやかなのは、門を通った中のが見応えある。

そんな事を知らないセリは、流れる車窓を何と無しに眺めていた。
馬車は軽快な動きで、ほんとに止まらない。

(止まった方が困る、か)

いきなり王城に連れてこられては、心臓に悪すぎる。そして迷子になりそうなくらい広大そうだ。

進む先は、王城を横に、後ろにと離れていき木々が増えてきた。

「王都には、森なんてないと思ってた。」
「ソウネ、石畳だし店の周りには木もないモノ」

鉢植えにされていた花は綺麗だったが、森を見て育ったセリには真新しい光景だ。
それに、街に住む王都民でも王城を越えて森にまで行くのは一握りだ。

「森に慣れているのなら、拠点は過ごしやすいと思うワ」

「買い物に便利なんだけどね?」

辺境の屋敷から町へ半日かかる。それに比べて近いのだろう。
それなら、森の中拠点があるのだろうか?

どんなところか気になる。

しかし、『竜の翼』は6人の少人数だと聞いた。

王都に店を持つシュルトに、高ランクの依頼を受けれるロードとカナン。
(お金持ちっぽいけど、どんな暮らしをしているのだろう。)

使用人がいる暮らしはイメージできず、しかしこじんまりと暮らすという背景も見えない。
不思議なメンバーの家を王都のヴェーネン家くらいかと考えているセリ。


だんだんと緑が濃くなり、点々と貴族の別荘らしき建物が増えていく。
門番とその待機所らしい所も通りすぎて、すんなり通っていく。


もう、森の縁側にまで来ていた。
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