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<王都拠点 編>
拠点へ
「城?」
セリが思わずと溢したのも無理はない。
馬車が進むのは店が見えなくなってきて、あるのは大きな城へ続く道だ。
「まだかかるよー」
カナンの言葉と、ロードから労るようにポンポンされた。
そして膝の上。この馬車6人乗れるのに。荷物のために一席を空けておいたのか?
そうでなくても、ロードの膝の上は変わらなかった筈。
少々恥ずかしい気持ちもあるけど、高さが上がり窓際で外の景色は良く見えた。
セリは景観を優先した。
だんだん大きくなる城を眺める。じっくり見ている時間があったがちょっと飽きた。
飽きるくらいの時間、横を通って進んでいる。
見るところというほどもない、頑丈そうな壁。積み上がった塀まで階段はどれくらいあるのだろう?
毎日あそこまで上っていたら、飛んで行けたら楽なのにと思わずいられないだろうな。
堀が湖のように大きく、切り揃えられた緑は庭師がいっぱいで手入れをするんだろう。
そんな感想のシンプルな景色。こちらは騎士や兵士達が出入りするため実用性重視だった。
煌びやかなのは、門を通った中のが見応えある。
そんな事を知らないセリは、流れる車窓を何と無しに眺めていた。
馬車は軽快な動きで、ほんとに止まらない。
(止まった方が困る、か)
いきなり王城に連れてこられては、心臓に悪すぎる。そして迷子になりそうなくらい広大そうだ。
進む先は、王城を横に、後ろにと離れていき木々が増えてきた。
「王都には、森なんてないと思ってた。」
「ソウネ、石畳だし店の周りには木もないモノ」
鉢植えにされていた花は綺麗だったが、森を見て育ったセリには真新しい光景だ。
それに、街に住む王都民でも王城を越えて森にまで行くのは一握りだ。
「森に慣れているのなら、拠点は過ごしやすいと思うワ」
「買い物に便利なんだけどね?」
辺境の屋敷から町へ半日かかる。それに比べて近いのだろう。
それなら、森の中拠点があるのだろうか?
どんなところか気になる。
しかし、『竜の翼』は6人の少人数だと聞いた。
王都に店を持つシュルトに、高ランクの依頼を受けれるロードとカナン。
(お金持ちっぽいけど、どんな暮らしをしているのだろう。)
使用人がいる暮らしはイメージできず、しかしこじんまりと暮らすという背景も見えない。
不思議なメンバーの家を王都のヴェーネン家くらいかと考えているセリ。
だんだんと緑が濃くなり、点々と貴族の別荘らしき建物が増えていく。
門番とその待機所らしい所も通りすぎて、すんなり通っていく。
もう、森の縁側にまで来ていた。
セリが思わずと溢したのも無理はない。
馬車が進むのは店が見えなくなってきて、あるのは大きな城へ続く道だ。
「まだかかるよー」
カナンの言葉と、ロードから労るようにポンポンされた。
そして膝の上。この馬車6人乗れるのに。荷物のために一席を空けておいたのか?
そうでなくても、ロードの膝の上は変わらなかった筈。
少々恥ずかしい気持ちもあるけど、高さが上がり窓際で外の景色は良く見えた。
セリは景観を優先した。
だんだん大きくなる城を眺める。じっくり見ている時間があったがちょっと飽きた。
飽きるくらいの時間、横を通って進んでいる。
見るところというほどもない、頑丈そうな壁。積み上がった塀まで階段はどれくらいあるのだろう?
毎日あそこまで上っていたら、飛んで行けたら楽なのにと思わずいられないだろうな。
堀が湖のように大きく、切り揃えられた緑は庭師がいっぱいで手入れをするんだろう。
そんな感想のシンプルな景色。こちらは騎士や兵士達が出入りするため実用性重視だった。
煌びやかなのは、門を通った中のが見応えある。
そんな事を知らないセリは、流れる車窓を何と無しに眺めていた。
馬車は軽快な動きで、ほんとに止まらない。
(止まった方が困る、か)
いきなり王城に連れてこられては、心臓に悪すぎる。そして迷子になりそうなくらい広大そうだ。
進む先は、王城を横に、後ろにと離れていき木々が増えてきた。
「王都には、森なんてないと思ってた。」
「ソウネ、石畳だし店の周りには木もないモノ」
鉢植えにされていた花は綺麗だったが、森を見て育ったセリには真新しい光景だ。
それに、街に住む王都民でも王城を越えて森にまで行くのは一握りだ。
「森に慣れているのなら、拠点は過ごしやすいと思うワ」
「買い物に便利なんだけどね?」
辺境の屋敷から町へ半日かかる。それに比べて近いのだろう。
それなら、森の中拠点があるのだろうか?
どんなところか気になる。
しかし、『竜の翼』は6人の少人数だと聞いた。
王都に店を持つシュルトに、高ランクの依頼を受けれるロードとカナン。
(お金持ちっぽいけど、どんな暮らしをしているのだろう。)
使用人がいる暮らしはイメージできず、しかしこじんまりと暮らすという背景も見えない。
不思議なメンバーの家を王都のヴェーネン家くらいかと考えているセリ。
だんだんと緑が濃くなり、点々と貴族の別荘らしき建物が増えていく。
門番とその待機所らしい所も通りすぎて、すんなり通っていく。
もう、森の縁側にまで来ていた。
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