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<辺境 編>
辺境の屋敷
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ガイサスを交え、話し合った結果。セリは辺境へ帰ることになった。
「魔物、出ないね?」
「ここら辺は、ちっせえのが多いもんな~。」
「セリ、乗り物酔いは大丈夫か?」
「うん、平気。」
『竜の翼』のメンバーと共に。
王都のヴェーネン家で、ガイサスに向けキースとシュルトの持ち出した話…
「セリを『竜の翼』に迎えたい。」
「貴族としてか?」
「冒険者としてだよ。本人はノリ気だよ?」
セリは肯定に頷く、冒険者は考えていた道だ。利点は多い。
けど、気になっていることはある、これから起きる魔物の氾濫。
「ロードの番なら、これからもちょっかいがあるのは分かってる?」
ここでは守れないと指摘されている。
「ウチなら、絡め手も実力行使も跳ね除けられるワヨ。」
キースを見て、こっちを見た。力技ならカナンとロードなのだろうか。椅子に座らせてもらえないのにも慣れた。
高さが合って表情が見やすい利点もある。
結局<当主捜索の依頼>は、保留になった。
『依頼料に釣り合うものが出せない』
ヴェーネン家の財力、人脈と言えるかわからない関係性が少し。そのどれもが『竜の翼』が欲しがると思えない。
しかしセリの加入は、釣り合うかは別に『竜の翼』を巻き込める。
「ちょっと狡いけど、折り合いはつく。」
辺境の防衛にも、当主の生存確認にもだ。そうセリも加わり説得したが、決定には至らなかった。
当主の捜査は進んでいるらしく、依頼を出すかは保留。
そのため代案が、『一緒に辺境へ帰る』だった。
「快適だから、あんまり気にならない」
魔物も見かけたけど、逃げていく後ろ姿だ。魔物避けが効いているのか?
「ロードじゃねーの?」
「お前だろ」
カナンとロードに寄ってこないらしい。
帰れると分かっていても郷愁は特になく。森を見た時は思ったセリだが、感慨はない。
数日の王都を満喫したメイドもいたが。
帰りも、行きに見た景色で真新しいことと言えば乗っている馬車。
すごく快適。見た目は大人しめだろうけど、高価そう。
「辺境にあれって、目立つわよね?」
「狙われそうだな」
メイドのステラと護衛のバリスは、後ろの馬車でシュルトと一緒。御者はキースの関係者らしい。冒険者にしては隙がない、変わった人だった。
「勉強の機会はあるわヨ!」
後ろの馬車には荷物が詰まっているらしい。何が入っているのか、少し楽しみ。
森を抜ければ、平原。直ぐに屋敷がわかる。
ガイサスとグラウルは王都に残った。後始末をして、当主捜索と夜に来たお客さん達の調査をする。
「僕の方でも貸すよ?」
利子はいくらだろうと思った。
夜に来るなんて碌でもないのは分かってる。始末の仕方も聞かない事にしていたけど。
(聞いた方が良いのかな?)
判断に困る年頃のセリだった。
「魔物、出ないね?」
「ここら辺は、ちっせえのが多いもんな~。」
「セリ、乗り物酔いは大丈夫か?」
「うん、平気。」
『竜の翼』のメンバーと共に。
王都のヴェーネン家で、ガイサスに向けキースとシュルトの持ち出した話…
「セリを『竜の翼』に迎えたい。」
「貴族としてか?」
「冒険者としてだよ。本人はノリ気だよ?」
セリは肯定に頷く、冒険者は考えていた道だ。利点は多い。
けど、気になっていることはある、これから起きる魔物の氾濫。
「ロードの番なら、これからもちょっかいがあるのは分かってる?」
ここでは守れないと指摘されている。
「ウチなら、絡め手も実力行使も跳ね除けられるワヨ。」
キースを見て、こっちを見た。力技ならカナンとロードなのだろうか。椅子に座らせてもらえないのにも慣れた。
高さが合って表情が見やすい利点もある。
結局<当主捜索の依頼>は、保留になった。
『依頼料に釣り合うものが出せない』
ヴェーネン家の財力、人脈と言えるかわからない関係性が少し。そのどれもが『竜の翼』が欲しがると思えない。
しかしセリの加入は、釣り合うかは別に『竜の翼』を巻き込める。
「ちょっと狡いけど、折り合いはつく。」
辺境の防衛にも、当主の生存確認にもだ。そうセリも加わり説得したが、決定には至らなかった。
当主の捜査は進んでいるらしく、依頼を出すかは保留。
そのため代案が、『一緒に辺境へ帰る』だった。
「快適だから、あんまり気にならない」
魔物も見かけたけど、逃げていく後ろ姿だ。魔物避けが効いているのか?
「ロードじゃねーの?」
「お前だろ」
カナンとロードに寄ってこないらしい。
帰れると分かっていても郷愁は特になく。森を見た時は思ったセリだが、感慨はない。
数日の王都を満喫したメイドもいたが。
帰りも、行きに見た景色で真新しいことと言えば乗っている馬車。
すごく快適。見た目は大人しめだろうけど、高価そう。
「辺境にあれって、目立つわよね?」
「狙われそうだな」
メイドのステラと護衛のバリスは、後ろの馬車でシュルトと一緒。御者はキースの関係者らしい。冒険者にしては隙がない、変わった人だった。
「勉強の機会はあるわヨ!」
後ろの馬車には荷物が詰まっているらしい。何が入っているのか、少し楽しみ。
森を抜ければ、平原。直ぐに屋敷がわかる。
ガイサスとグラウルは王都に残った。後始末をして、当主捜索と夜に来たお客さん達の調査をする。
「僕の方でも貸すよ?」
利子はいくらだろうと思った。
夜に来るなんて碌でもないのは分かってる。始末の仕方も聞かない事にしていたけど。
(聞いた方が良いのかな?)
判断に困る年頃のセリだった。
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