【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

文字の大きさ
86 / 110
<辺境 編>

辺境の屋敷

しおりを挟む
ガイサスを交え、話し合った結果。セリは辺境へ帰ることになった。

「魔物、出ないね?」
「ここら辺は、ちっせえのが多いもんな~。」

「セリ、乗り物酔いは大丈夫か?」
「うん、平気。」

『竜の翼』のメンバーと共に。
王都のヴェーネン家で、ガイサスに向けキースとシュルトの持ち出した話…

「セリを『竜の翼』に迎えたい。」
「貴族としてか?」

「冒険者としてだよ。本人はノリ気だよ?」

セリは肯定に頷く、冒険者は考えていた道だ。利点は多い。
けど、気になっていることはある、これから起きる魔物の氾濫。


「ロードの番なら、これからもちょっかいがあるのは分かってる?」

ここでは守れないと指摘されている。
「ウチなら、絡め手も実力行使も跳ね除けられるワヨ。」

キースを見て、こっちを見た。力技ならカナンとロードなのだろうか。椅子に座らせてもらえないのにも慣れた。
高さが合って表情が見やすい利点もある。

結局<当主捜索の依頼>は、保留になった。

『依頼料に釣り合うものが出せない』

ヴェーネン家の財力、人脈と言えるかわからない関係性が少し。そのどれもが『竜の翼』が欲しがると思えない。

しかしセリの加入は、釣り合うかは別に『竜の翼』を巻き込める。
「ちょっと狡いけど、折り合いはつく。」

辺境の防衛にも、当主の生存確認にもだ。そうセリも加わり説得したが、決定には至らなかった。

当主の捜査は進んでいるらしく、依頼を出すかは保留。
そのため代案が、『一緒に辺境へ帰る』だった。


「快適だから、あんまり気にならない」

魔物も見かけたけど、逃げていく後ろ姿だ。魔物避けが効いているのか?

「ロードじゃねーの?」
「お前だろ」

カナンとロードに寄ってこないらしい。

帰れると分かっていても郷愁は特になく。森を見た時は思ったセリだが、感慨はない。
数日の王都を満喫したメイドもいたが。

帰りも、行きに見た景色で真新しいことと言えば乗っている馬車。
すごく快適。見た目は大人しめだろうけど、高価そう。

「辺境にあれって、目立つわよね?」
「狙われそうだな」

メイドのステラと護衛のバリスは、後ろの馬車でシュルトと一緒。御者はキースの関係者らしい。冒険者にしては隙がない、変わった人だった。

「勉強の機会はあるわヨ!」

後ろの馬車には荷物が詰まっているらしい。何が入っているのか、少し楽しみ。

森を抜ければ、平原。直ぐに屋敷がわかる。
ガイサスとグラウルは王都に残った。後始末をして、当主捜索と夜に来たお客さん達の調査をする。

「僕の方でも貸すよ?」

利子はいくらだろうと思った。
夜に来るなんて碌でもないのは分かってる。始末の仕方も聞かない事にしていたけど。

(聞いた方が良いのかな?)

判断に困る年頃のセリだった。


しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。

鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。 さらに、偽聖女と決めつけられる始末。 しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!? 他サイトにも重複掲載中です。

今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜

束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。 そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。 だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。 マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。 全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。 それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。 マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。 自由だ。 魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。 マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。 これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。

【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜

白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」  即位したばかりの国王が、宣言した。  真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。  だが、そこには大きな秘密があった。  王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。  この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。  そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。 第一部 貴族学園編  私の名前はレティシア。 政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。  だから、いとこの双子の姉ってことになってる。  この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。  私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。 第二部 魔法学校編  失ってしまったかけがえのない人。  復讐のために精霊王と契約する。  魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。  毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。  修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。 前半は、ほのぼのゆっくり進みます。 後半は、どろどろさくさくです。 小説家になろう様にも投稿してます。

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

お言葉ですが今さらです

MIRICO
ファンタジー
アンリエットは祖父であるスファルツ国王に呼び出されると、いきなり用無しになったから出て行けと言われた。 次の王となるはずだった伯父が行方不明となり後継者がいなくなってしまったため、隣国に嫁いだ母親の反対を押し切りアンリエットに後継者となるべく多くを押し付けてきたのに、今更用無しだとは。 しかも、幼い頃に婚約者となったエダンとの婚約破棄も決まっていた。呆然としたアンリエットの後ろで、エダンが女性をエスコートしてやってきた。 アンリエットに継承権がなくなり用無しになれば、エダンに利などない。あれだけ早く結婚したいと言っていたのに、本物の王女が見つかれば、アンリエットとの婚約など簡単に解消してしまうのだ。 失意の中、アンリエットは一人両親のいる国に戻り、アンリエットは新しい生活を過ごすことになる。 そんな中、悪漢に襲われそうになったアンリエットを助ける男がいた。その男がこの国の王子だとは。その上、王子のもとで働くことになり。 お気に入り、ご感想等ありがとうございます。ネタバレ等ありますので、返信控えさせていただく場合があります。 内容が恋愛よりファンタジー多めになったので、ファンタジーに変更しました。 他社サイト様投稿済み。

【完結】この年までほっといたのに、おっさんに用があるなんて碌なことじゃないよな。

BBやっこ
ファンタジー
冒険者として過ごしていた。 年くっただけだって 頼れるベテラン。ちょっと口うるさいとつく。 そんな日々を送っていた男に元にやってきた怪しい人物達? 俺は冒険者仲間を連れて、すぐに兄貴の領地へ向かった。

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

処理中です...