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いらっしゃい 接触

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訪れた3人に女達が群がる。

「こんな場末の娼館に、なんで来たのかしらん?」
「そりゃあ、訳あり。」

「そーだけど、1人はお金を持ってそうじゃない!」

アタシは、3人の男の様子を観察した。

壮年に差し掛かる渋い男。好みで言ったら、年上ってイイわよね。
でも、お客として選ぶならチガウ。

だって、部下2人を娼館に連れてきたって感じだもの。

自分は、適当にお酒を飲んで過ごして女達を卒なく躱すのよねー。
ああいうタイプは、お客じゃないわよ。

「支払いはイケオジでしょうけど。」


もっと高級なところへも行けるくらい持っていそうね。狩人の装備っていうより
揃いの装備は、どこかのお抱え。

「まあ!騎士様っ」

「へえ、狩人ばっかりで騎士って初めて見た。」

「こんな辺鄙な娼館に来たのが稀なのよ。」
「じゃ、なんでいるの?
「任務で寄ったとか?」


「みんな!準備しなさいっ」

娼館の女達皆で相手するのね。まあそこから選ばれるのが誰かってのは勝負ね。

「可愛い坊や達と、お話ししましょうか?」


どんな女が好みかしら?


「酒~。」
「い、いただきます。」

陽気な坊やと遠慮してる坊や。

陽気な方は、貴族の出身ね。対してもう1人は平民よ。

上司との関係も良いし、こんなところまで任務に連れてこられて。
今後に期待されている2人なのかしら。

お腹を満たして、お酒。

陽気な方は、胸ばかり見てる。単純に胸が目当てはわかりやすいけど。
女の反応を見てる。たぶん、あの頭の中では要らない女を弾いてる。

遠慮な方は、ここぞと女の子達がアプローチしているけど。
(あれじゃ逆効果ねえ。)

怒ってはいないけど、困っているじゃない?
直接的なのは、好みじゃないのよ。


控えめ、に見える子が良いかしら。
雰囲気だけでも、そういう女の子。


「お喋りが終わったら、オトコの欲も満たしてあげましょうか?」

2人の相手になるのかしら?

これだけ女の子がいるのに、勿体無いわよ。


イケオジが全員相手してくれるわね。
みんな、久しぶりの貸切に、気分も上がっているわ。


まあ、明日もあるのだし。

今日の相手は私でお試し、かな。
私のおっぱいと、程よく攻めてみせるわ。


「楽しみにしてて」

赤面して可愛いー!

お姉さん、しっかり夜のお相手するわよ。
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