【10話完結】 後妻になりました後継者に、女の子の扱いを授業しています。

勢揃い

「お会いできて光栄です」

挨拶パーティで初対面のように、レナード様に挨拶する。

急にお母様となんて受け入難い事だろう。特にお母様を亡くしていらっしゃる。
少しずつ距離を詰めていこう。


年頃になると男の子は母親が目障りになるんだったかしら？難しそうだわ。


「美人が悩む姿も良いが、私も構ってくれよ？」

ほおにキスを受け、部屋に案内してもらった。
私の荷物は少ない。部屋着と、シンプルなドレスと財産がわりの宝飾品。

必要ない限りドレスは作らない。


綺麗な人ね
目の覚めるほどでもないけどね


褒め言葉に感謝し、慎ましく部屋で待つ。
目標は出過ぎたまねをしない

この家は私がいなくても回っていたし、私がよそ者なんだから。

ここの本が楽しみだったりする。
難しいものが多いけど


レナード様のためか、読みやすそうなのもある。
学園を卒業はできているので、文字も専門書も読める。


好きなのは美術品の鑑賞だけど、歴史も好き。
この家で客人のように過ごしてみよう。


私はそう決めた。
旦那様は色々良くしてくださる。
私の好きな紅茶を買ってくださったり、生菓子も買ってくれる。

この家の料理人が作る食事も美味しいけど、甘いものは作らないらしい。
「たまにでちょうど良いのよ」

ウエストが気になるわ。



「結婚の誓い？」

「教会で行いたいんだ、だめかい？」


旦那様を可愛い人というと失礼になるかしら？

判断が、甘くなってしまう。
順調に静かに暮らしている。


ここの使用人や、レナード様がどう思っているかはまだ話からにけど。

互いに様子見の段階、だろうか？