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それな

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「俺と所帯を持ってくれないか?」

「は…?」

俺の一世一代のセリフをバカでかい口開いたまま動かねえ。

「おい、なんとか言え。」

「こんなガサツな女って言ってたじゃん」
「そりゃー、組んでるやつに告白したら元通りとはいかなくなるだろ」

大口開いて笑う女で、酒も強い。
大の男に喧嘩を売り買いできるし

なんで俺はこいつに惚れたかね?

「でも、突然だし」

「まあ突然なのは確かに、決めかねるか。」


今後のことも関わってくるからな。


「帰ったら、旅暮らしの冒険者はやめだ」

解体が終わるまでのんびりしてようぜ。


これからのことを妄想まで入りながら2人で話した。
他の仲間からいじられる事になるが、無事命が助かったんだ。


新しい道をえらんでもよいだろう。
2人で歩む道を。
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