[完結]幸せの絶頂と女神さまの祝福

BBやっこ

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序章

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舞台へ上がる。
隣にいるのは、婚約者から夫となる人。

旧家の一人息子の彼は
うちは古いだけの家柄と言って、

歴史があっても懐事情は、平民と変わらない。
と前置きしながらプロポーズしてくれた。

真剣な目が好きだ。

今日の彼も素敵で、口元が自然と緩んだ。
ベールがあるのでバレなでしょう?


一方の私は、信心深い家の子ってだけの平民だ。
母と叔母が作ってくれた、ベール。
友人が協力してくれたドレスを身にまとい、教会にいる。

うちの信仰に合わせた様式だ。

そのではないけど、彼の
仕事関係の方まで広く招待しているから
肩に力が入って緊張する。

文官や派閥なんてものがある。
その方々に挨拶するのも、妻になる私の役目になるのだ。

緊張と重役に震えると、
ギュッと手を握られた。


第一印象は、頼りなさげに見える人。
今は知っている。優しいひと。

私は、
この人と幸せに暮らしていけるだろう。


女神さまの薔薇を模した、ステンドグラスが美しい教会。
その日射しの下に私達は立った。

女神さまの下で夫婦の誓いを立てば、祝福を受ける。

結婚式のハイライトだ。
両隣には御使さまの像が両脇に控え、温かく見守ってくださる。


ステンドグラスが光り輝く
祝福と共に、2人は夫婦になる。


『あなたはこの男を夫としますか?』
司祭が尋ねる答えに隣の男が「はい」と答える。



私は、


「ハ…?」




そう溢して、そのまま前に勢いよく倒れた。

カヒュっという変な空気の音が、喉から出る。



人々のざわめきは、カーテンのように私の耳には遮られたようだった。


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