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婚約者

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(婚約者):どうして?

駆けつけた、婚約者が呟く。
私は呆然と見ていたけど、お母様が指示を出した。

(女主人):そこに座ってないで、立ちなさい。医者を呼んで!

この状況ではお姉様が怪しいが、私は婚約者の視線が気になった。


婚約を決めた姉へではなく、メイドの方に視線を奪われていたように思う。
騒がしくなる家、妹と食堂で大人しくしていると…父が帰ってきた。


(父):話は聞いた。

母が迎えた後、父は婚約者の方へ歩み寄る。

(父):あのメイドは君の恋人だったそうだね?

(婚約者):確かに知り合いですが!そういう関係では

(父):「彼女はそう思っていないようだ。」

何やら、大人の事情になるらしい。私はこっそり、お母様へ見たことを伝えた。
後は、お姉様も交えて大人達で話し合うだろう。


メイドは捻挫ですんだらしいが、お姉様に掴みかかったらしい。
その反動で、階段から落ちた。

お姉様が落ちてしまったメイドに怪我をさせる気はなかったのだろうけど、
メイドはどうだっただろう?

(妹):「あまり、同情できない。」
「そうね。恋は盲目っていうらしいけど。」

恋愛関係だったのかはわからないけど、お姉様との婚約は流れるだろう。

(妹):「お騒がせだね。」


お姉様には悪いけど、この縁に乗り気じゃなかったので
次に期待して欲しい。


(妹):「ね。」

「まあ、当然の結果で早々に片付いたのは、良かったと思う。」







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