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招き
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「サイアス様お誘いいただき、ありがとうございます。」
招待状をいただき、デザイア家の庭でのお茶会とあいなった。
騎士のお仕事やお家の事でいそがしい日々だったでしょうに
その疲れを見せずに
騎士様が出迎えてくださった。
服装も
周囲には花が庭に咲き誇っていた。
庭師が印象を一変させたようだ。
以前より華やかな色合いで、お茶会にピッタリな様子だった。
「この度はご助力いただきありがとうございます。
デザイア家当主として個人的にも感謝している。」
以前と違って、笑顔。
「いいえ、出過ぎたマネをしました。
ご迷惑になっていないと良いのですけど。」
遠慮の言葉をつぐむ。
世間的には出しゃばりで、はしたない行為だ。
そう言われても反論はできない。
真っ直ぐな感情とともにサイアス様の様子を観察すれば
少しぎこちないのは、緊張か?
バツが悪いと感じてのものか。
正直、動きすぎた気がしている。
解決の申し出に、治療中のお見舞いに訪れ
あのパーティでのパートナーまでお願いした。
少々、社交会の噂に私の名前まで付いている。
圧倒的に、サイアス様の勇敢な騎士としての行動
それを称賛する物だったけど
自作自演ではと囁く者もいた。
(それをやり込めたのは、やり過ぎたかしら?)
何を言われるのか。お茶が用意される音だけ響いている。
沈黙の気まずさに、麗しいと評されていたお顔を見てしまう。
この人をもう、人形だと誰も陰口を叩くまい。
精悍な顔立ちに以前の面影はあるものの、健康的なエネルギーに溢れている。
これはモテる。
なんなら、もう釣書がいっぱい来ているでしょうに。
父から、サイアス様目当ての御令嬢が邪魔だけど
何かしでかすか楽しみ
と聞かせれた私の父に対する感想は手紙5枚に渡りそうよ。
「貴女には、私の弱いところも見せた。」
「情報の収集、その使い方も…見事な手腕だ。」
お褒めに預かり光栄ですというのは、嫌味に聞こえてしまうか?
確かに
サイアス様の情報の使い方は甘かった。
治療もあり、騎士との連携もむずかしく
お身内の罪を裁くのは、精神力を尽くしたことでしょう。
そのお手伝いに、少し
腹の立つ噂元に、お仕置きをしただけ。
危険だと怒られるか。
もうやめろと止められるか。
見なかった事にしてくださるか?
「そんな私だが、貴女に頼られる男になる。」
「サイアス様は既に立派な殿方ですわ。」
折れなかった。騎士としてなすべきことをやり切った。
今も騎士としてお勤めして、新たに動き出している。
「私の頼りない部分を補ってくれる、貴女が必要なんだ。」
私を見てくれた
受け入れてくれたと嬉しい気持ちが起こるが
「まるでプロポーズの言葉でしてよ?
今でしたら御令嬢が選び放題で…」
私は、すんなり頷けなかった。
招待状をいただき、デザイア家の庭でのお茶会とあいなった。
騎士のお仕事やお家の事でいそがしい日々だったでしょうに
その疲れを見せずに
騎士様が出迎えてくださった。
服装も
周囲には花が庭に咲き誇っていた。
庭師が印象を一変させたようだ。
以前より華やかな色合いで、お茶会にピッタリな様子だった。
「この度はご助力いただきありがとうございます。
デザイア家当主として個人的にも感謝している。」
以前と違って、笑顔。
「いいえ、出過ぎたマネをしました。
ご迷惑になっていないと良いのですけど。」
遠慮の言葉をつぐむ。
世間的には出しゃばりで、はしたない行為だ。
そう言われても反論はできない。
真っ直ぐな感情とともにサイアス様の様子を観察すれば
少しぎこちないのは、緊張か?
バツが悪いと感じてのものか。
正直、動きすぎた気がしている。
解決の申し出に、治療中のお見舞いに訪れ
あのパーティでのパートナーまでお願いした。
少々、社交会の噂に私の名前まで付いている。
圧倒的に、サイアス様の勇敢な騎士としての行動
それを称賛する物だったけど
自作自演ではと囁く者もいた。
(それをやり込めたのは、やり過ぎたかしら?)
何を言われるのか。お茶が用意される音だけ響いている。
沈黙の気まずさに、麗しいと評されていたお顔を見てしまう。
この人をもう、人形だと誰も陰口を叩くまい。
精悍な顔立ちに以前の面影はあるものの、健康的なエネルギーに溢れている。
これはモテる。
なんなら、もう釣書がいっぱい来ているでしょうに。
父から、サイアス様目当ての御令嬢が邪魔だけど
何かしでかすか楽しみ
と聞かせれた私の父に対する感想は手紙5枚に渡りそうよ。
「貴女には、私の弱いところも見せた。」
「情報の収集、その使い方も…見事な手腕だ。」
お褒めに預かり光栄ですというのは、嫌味に聞こえてしまうか?
確かに
サイアス様の情報の使い方は甘かった。
治療もあり、騎士との連携もむずかしく
お身内の罪を裁くのは、精神力を尽くしたことでしょう。
そのお手伝いに、少し
腹の立つ噂元に、お仕置きをしただけ。
危険だと怒られるか。
もうやめろと止められるか。
見なかった事にしてくださるか?
「そんな私だが、貴女に頼られる男になる。」
「サイアス様は既に立派な殿方ですわ。」
折れなかった。騎士としてなすべきことをやり切った。
今も騎士としてお勤めして、新たに動き出している。
「私の頼りない部分を補ってくれる、貴女が必要なんだ。」
私を見てくれた
受け入れてくれたと嬉しい気持ちが起こるが
「まるでプロポーズの言葉でしてよ?
今でしたら御令嬢が選び放題で…」
私は、すんなり頷けなかった。
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