10 / 47
1-9 実行
しおりを挟む
「顔を拝んでどうじゃった?」
「まあ、普通の男でしたね。」
メイヤが以前に所属していたクランの長と会ってから帰ってきた。夫君に問われたクリスは、悠々と答える。
そのやり取りにメイヤは、色々言いたくなった湧き上がる文句が…
『ちょっと見てみたいでクランの拠点まで行って
ずっと自身が会えなかったクラン長とあっさり会えて?本当にお話しして、終わり。
何しに行ったの?ねえ!どうしてクラン長に会えたの??私、必要だった?!』
…その諸々を言う前に、夕食の準備を手伝いに誘われて行った。メイヤとお茶を出してくれた婦人は、2人の話に参加しない。
「ずいぶん若いクラン長ですね。」
「まあな、あそこの元々のクラン長は今は街の方に行った。その後にあの若造が納まったんだよ。」
「新人の育成には向かない場、ですね。」
あの規模のクランであの様子ではカツカツの運営、外に住んでいる者もいそうだが冒険者の人数も少なそうだ。
装備も充実しているとは言えず、日々の生活をしているだけで精一杯な者が多いのだろう。
「本人の成長がなー。ガッツも野心もあると思うんだが。」
「おや、知ってる間柄なんですか?」
この町に長く腰を据えていると話していた夫君の人脈
「いいや、話した事はないんだ。“俺様クラン長”と言われるくらいの漏れ聞く噂話をな。よくいる粋がった冒険者の中でも少し頭が回るような奴だと。」
さすが元・商人、情報は欠かさない。
「商売人ぬは向かないタイプのクラン長でしたが、稼ぎはあるほうですか?」
感情的で、すぐ人をクビにしてしまう様子と。除名の書類も用意していおらず、交渉の態度ではない。
情報を仕入れられていたかも怪しく、体調の悪そうな顔。
余裕のなく仕事に追い回されている男だな。手伝える人もいない。
ギリギリで回しているクランだ、あれは。突けば崩れてしまいそうな脆さだった。
拠点の家もまあまあな古さだったなとクリスの思考が滑る。
「ん~、クランの運営に手一杯だろうな。片っ端から勧誘して教育してないからな」
「冒険者が育たないし、辞める者も多そうですね。」
「そうだな。商人には向かないな信用を取れない男など、長く取引したくない相手だわい。」
クリスの興味はあのクランが潰れても大丈夫か、存続は認めるべきかにあった。
あのクランの信用は失墜する。それはもう破滅へ動き出していた。
工作をする様子もまだない。
どう噂が変化しても、難癖のあったクランに加担して得があるとは思わないだろう。
何もしてこない相手方に様子を見に行っただけでは済まなかった。
(なかなか動かない相手は、仕掛け辛いな。)
クリスは噂になる程度に目立って動き、関係者への圧力を強める。
相手の行動を誘発することで、展開を次に持っていくものだった。
「もういい加減にアイツら動くしかないぞ?」
「そうでなくては、ね?」
2人は、陽のあるうちから酒を呑むことにしたらしい。
メイヤの所属はもうないと言質を取り、仕掛けてくるのを待ち受けるのみ。
少々暇だった日々もここから佳境だ。
『メイヤを巻き込む事なく、冒険者ギルドとクランに痛い目をみてもらう。』
そのための細工は上々だ。早く来てくれと手ぐすね引くほどに。
そんな事をされているとは知らない、ギルドの会議室にて。
「謝罪?」
「ギルドとしましては、必要かと。」
襲撃依頼とも取れる依頼を担当した受付の男に、責任を押し付ける気だ。
クリスという襲撃を受けた方の男から苦情に、依頼主を確認すればよくわからないの回答された。
あるお貴族様が、頼まれて依頼を出したと発覚した。厳重注意で済ませるしかない上に、どこの誰かわからなくされている。
ただの悪戯だろうと事を納めるつもりらしいが、冒険者相手にそれだけで済ませられそうにない。
上位の冒険者から、そんな依頼を受けたのかと問い合わせが多い。噂で流れているが、事実であると知っているとチラつかせる。今の状態では、ギルドは強く出られない。
「謝罪して、どうなると言うんですか。」
補償金を出して黙らせるのか、謝罪の事実だけで事態が好転するとでも?
「冒険者達の噂を知らないんですか!」
『危険な依頼を受理した冒険者ギルドを信用できない』
女冒険者からは、批判の嵐だ。自身に降り掛かったらと気が気じゃないのだろう。
「信用問題になってるんです!」
クランとの癒着も批判が免れない。
「そんなものやっかみだろう。」
冒険者ギルドに信頼されているなら、良い依頼が回るのは当たり前であるし
それを羨ましがっても実力が伴っていない冒険者に声をかけることはない。
ギルドにだって、その見極めをしなけらば未達成の依頼で溢れてしまう。
「謝罪をすれば、こちらに不備があったと認める事になるんですよ?」
仕事がし辛くなり、無理を言ってくる冒険者が増える。
バカな冒険者の相手なんて割に合わない。
しかし、この騒動を鎮めなければ冒険者が依頼を受けに来ない。
結構な正確性のある噂に、少しの危機感を煽られクリスへの謝罪と興味が注がれる事になった。
やっとギルドは動く事にしたらしいとクリスの下に知らせが入るのだった。
「依頼主はどうでした?」
この黒幕というべき立ち位置の人物と会えていない。
何人か人を介され出された依頼らしく、辿り着くのは困難だ。
痕跡がないため、私の追手ではないだろうと強まった。
とりあえず貴族の依頼
なんだってこんな依頼を出して、冒険者ギルドで受理されてしまったのか。まあ少し握らせれば無茶は通るものだ。それくらいの出費など瑣末な事なのだろう。
「まあ予想できた。さっさと逃げる気だったのだろう。」
『騎士への嫌がらせとありましたので』
「私は騎士ではないのですが」
“そういう設定なんですね”という目をされてしまうことが多々合った。
こんな行儀の良い冒険者はいないだろうにとまで付け添えられて。
この思考は正しいのだ。思慮深いなら、冒険者などやらずに商会やら貴族やらに売り込んでる。
今回も依頼人を突いて金か、もっと良い依頼を出せという言う冒険者のが大半だ。
冒険者には、お行儀の良い事だと思われている。
ギルドでは、食えない男だと会議で話題に上っていた。
クリスと情報源の会合は、早々に終わるほど内容は薄かった。
謝罪の件は担当が変わる事になる。次にクリスが来た時は部屋に案内して謝罪をする形だ。
当該のギルド員は、擦り寄る逸材を間違えた。不信を招いたという結果だけが残った。
「信用のないものに任せられるか?」
受付から外され、冒険者とは遠い配属にまわされる。
なぜ?街のギルドへ行く筈だったのに、これでは出世街道を外されている。
上にに目をつけられては出世は見込めなかった。
それに気付きたくなくて、私怨を向けるのはあの“騎士さま”と呼ばれる男だ。
「クリスと言ったな」
襲撃依頼を出す。
もちろん冒険者ギルドにそんな依頼が通る訳がない。誰が受けると言うのか?
ならば、こういった依頼を受ける場所へ持っていけば良いのだ。
金はあるところにはある。
それより、適当な奴に襲撃させた方が安上がりだな。
足の付かない方法、どこで仕掛けるか。あの女冒険者をどう使うか。
頭を使っているように見えて、事前の調査がなっていない。
その男が何者で、誰に繋がりがあるか?
それを知っていれば、まだ冒険者ギルドで働けていただろう。
この町から出て行くこともなく、街に行く日も来ていたかもしれない。
そう思い返す男に後悔の時が訪れるのは、すぐそこまで。
自身の足で向かってしまうのだった。
「まあ、普通の男でしたね。」
メイヤが以前に所属していたクランの長と会ってから帰ってきた。夫君に問われたクリスは、悠々と答える。
そのやり取りにメイヤは、色々言いたくなった湧き上がる文句が…
『ちょっと見てみたいでクランの拠点まで行って
ずっと自身が会えなかったクラン長とあっさり会えて?本当にお話しして、終わり。
何しに行ったの?ねえ!どうしてクラン長に会えたの??私、必要だった?!』
…その諸々を言う前に、夕食の準備を手伝いに誘われて行った。メイヤとお茶を出してくれた婦人は、2人の話に参加しない。
「ずいぶん若いクラン長ですね。」
「まあな、あそこの元々のクラン長は今は街の方に行った。その後にあの若造が納まったんだよ。」
「新人の育成には向かない場、ですね。」
あの規模のクランであの様子ではカツカツの運営、外に住んでいる者もいそうだが冒険者の人数も少なそうだ。
装備も充実しているとは言えず、日々の生活をしているだけで精一杯な者が多いのだろう。
「本人の成長がなー。ガッツも野心もあると思うんだが。」
「おや、知ってる間柄なんですか?」
この町に長く腰を据えていると話していた夫君の人脈
「いいや、話した事はないんだ。“俺様クラン長”と言われるくらいの漏れ聞く噂話をな。よくいる粋がった冒険者の中でも少し頭が回るような奴だと。」
さすが元・商人、情報は欠かさない。
「商売人ぬは向かないタイプのクラン長でしたが、稼ぎはあるほうですか?」
感情的で、すぐ人をクビにしてしまう様子と。除名の書類も用意していおらず、交渉の態度ではない。
情報を仕入れられていたかも怪しく、体調の悪そうな顔。
余裕のなく仕事に追い回されている男だな。手伝える人もいない。
ギリギリで回しているクランだ、あれは。突けば崩れてしまいそうな脆さだった。
拠点の家もまあまあな古さだったなとクリスの思考が滑る。
「ん~、クランの運営に手一杯だろうな。片っ端から勧誘して教育してないからな」
「冒険者が育たないし、辞める者も多そうですね。」
「そうだな。商人には向かないな信用を取れない男など、長く取引したくない相手だわい。」
クリスの興味はあのクランが潰れても大丈夫か、存続は認めるべきかにあった。
あのクランの信用は失墜する。それはもう破滅へ動き出していた。
工作をする様子もまだない。
どう噂が変化しても、難癖のあったクランに加担して得があるとは思わないだろう。
何もしてこない相手方に様子を見に行っただけでは済まなかった。
(なかなか動かない相手は、仕掛け辛いな。)
クリスは噂になる程度に目立って動き、関係者への圧力を強める。
相手の行動を誘発することで、展開を次に持っていくものだった。
「もういい加減にアイツら動くしかないぞ?」
「そうでなくては、ね?」
2人は、陽のあるうちから酒を呑むことにしたらしい。
メイヤの所属はもうないと言質を取り、仕掛けてくるのを待ち受けるのみ。
少々暇だった日々もここから佳境だ。
『メイヤを巻き込む事なく、冒険者ギルドとクランに痛い目をみてもらう。』
そのための細工は上々だ。早く来てくれと手ぐすね引くほどに。
そんな事をされているとは知らない、ギルドの会議室にて。
「謝罪?」
「ギルドとしましては、必要かと。」
襲撃依頼とも取れる依頼を担当した受付の男に、責任を押し付ける気だ。
クリスという襲撃を受けた方の男から苦情に、依頼主を確認すればよくわからないの回答された。
あるお貴族様が、頼まれて依頼を出したと発覚した。厳重注意で済ませるしかない上に、どこの誰かわからなくされている。
ただの悪戯だろうと事を納めるつもりらしいが、冒険者相手にそれだけで済ませられそうにない。
上位の冒険者から、そんな依頼を受けたのかと問い合わせが多い。噂で流れているが、事実であると知っているとチラつかせる。今の状態では、ギルドは強く出られない。
「謝罪して、どうなると言うんですか。」
補償金を出して黙らせるのか、謝罪の事実だけで事態が好転するとでも?
「冒険者達の噂を知らないんですか!」
『危険な依頼を受理した冒険者ギルドを信用できない』
女冒険者からは、批判の嵐だ。自身に降り掛かったらと気が気じゃないのだろう。
「信用問題になってるんです!」
クランとの癒着も批判が免れない。
「そんなものやっかみだろう。」
冒険者ギルドに信頼されているなら、良い依頼が回るのは当たり前であるし
それを羨ましがっても実力が伴っていない冒険者に声をかけることはない。
ギルドにだって、その見極めをしなけらば未達成の依頼で溢れてしまう。
「謝罪をすれば、こちらに不備があったと認める事になるんですよ?」
仕事がし辛くなり、無理を言ってくる冒険者が増える。
バカな冒険者の相手なんて割に合わない。
しかし、この騒動を鎮めなければ冒険者が依頼を受けに来ない。
結構な正確性のある噂に、少しの危機感を煽られクリスへの謝罪と興味が注がれる事になった。
やっとギルドは動く事にしたらしいとクリスの下に知らせが入るのだった。
「依頼主はどうでした?」
この黒幕というべき立ち位置の人物と会えていない。
何人か人を介され出された依頼らしく、辿り着くのは困難だ。
痕跡がないため、私の追手ではないだろうと強まった。
とりあえず貴族の依頼
なんだってこんな依頼を出して、冒険者ギルドで受理されてしまったのか。まあ少し握らせれば無茶は通るものだ。それくらいの出費など瑣末な事なのだろう。
「まあ予想できた。さっさと逃げる気だったのだろう。」
『騎士への嫌がらせとありましたので』
「私は騎士ではないのですが」
“そういう設定なんですね”という目をされてしまうことが多々合った。
こんな行儀の良い冒険者はいないだろうにとまで付け添えられて。
この思考は正しいのだ。思慮深いなら、冒険者などやらずに商会やら貴族やらに売り込んでる。
今回も依頼人を突いて金か、もっと良い依頼を出せという言う冒険者のが大半だ。
冒険者には、お行儀の良い事だと思われている。
ギルドでは、食えない男だと会議で話題に上っていた。
クリスと情報源の会合は、早々に終わるほど内容は薄かった。
謝罪の件は担当が変わる事になる。次にクリスが来た時は部屋に案内して謝罪をする形だ。
当該のギルド員は、擦り寄る逸材を間違えた。不信を招いたという結果だけが残った。
「信用のないものに任せられるか?」
受付から外され、冒険者とは遠い配属にまわされる。
なぜ?街のギルドへ行く筈だったのに、これでは出世街道を外されている。
上にに目をつけられては出世は見込めなかった。
それに気付きたくなくて、私怨を向けるのはあの“騎士さま”と呼ばれる男だ。
「クリスと言ったな」
襲撃依頼を出す。
もちろん冒険者ギルドにそんな依頼が通る訳がない。誰が受けると言うのか?
ならば、こういった依頼を受ける場所へ持っていけば良いのだ。
金はあるところにはある。
それより、適当な奴に襲撃させた方が安上がりだな。
足の付かない方法、どこで仕掛けるか。あの女冒険者をどう使うか。
頭を使っているように見えて、事前の調査がなっていない。
その男が何者で、誰に繋がりがあるか?
それを知っていれば、まだ冒険者ギルドで働けていただろう。
この町から出て行くこともなく、街に行く日も来ていたかもしれない。
そう思い返す男に後悔の時が訪れるのは、すぐそこまで。
自身の足で向かってしまうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる