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街
本屋
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住民の家が建ち並ぶエリアに来た。知っている店に向かうとかではなく、漂う妖精に着いてきた形だ。
妖精にも個性があり、属性で似たようなのは好きなモノが似ているからかもしれない。
火であれば、好戦的で熱くなる物が好き。鍛治師は火の妖精と馴染むものが多い。
火に近いからか、物を創り上げる。物は、妖精が祝福をし棲家とすればそれはもう精霊だ。
場所と属性の固定、妖精と精霊の別れる特徴は棲家があるかないかによる。
稀に、本体の物から遠く離れるモノも居るが。
執着した物を離さないのが、基本的な性質らしい。
この辺はカザンと話して聞いたが、それでも変わり者というのはどこにでも居るらしく。
全てとは言い切れない、だそうだ。
フウもリンも、物に宿る事ができるほどの存在感があっても巡り合っていないため漂っているのだと。
妖精といってはいるものの、存在の曖昧さもないし悪戯をするほど小さくない。
成長しておりと人としてはいうのだろう。
人のように現れることができるのも、会話や力の使い方を修練していなければ難しい。
『妖精の案内には、従ってはいけない』
悪意なく、人の居ない場所に案内する場合もあれば。迷わせて、戻れなくする。
それがどうしていけないのか?人の道理などわからないのだから、理解させようとするのも無理だ。
そんな存在だが、気に入った物への執着はある。
集いやすい物、妖精が通る道。
妖精が漂ったりしている物には、何かある。けれど、見れるのは魔術士や特別な導具だけ。
しかし、視える事を秘密にする者、妖精と会話ができると言う者は存在する。
権力者に利用されないよう、様々な隠れ蓑を使って脈々とその技を伝えていく一族もあるそうだ。
そうでなくても、妖精と馴染む者もいれば精霊に加護や祝福を貰うものも出る。
以前に居たという伝承は、祭りの中に残されている。
確かにいるとされている存在も、見えず聴こえていなければただ通り過ぎた旅人のように。
隣人であれば良い。
クリスは、言葉を交わした友人のように過ごしているが。
それは誰も見て、聞いていないひと時。けれど確かにある、日常だった。
ヒラヒラ風に吹かれて飛ばされないか心配していた妖精は、路地裏に入っていく。
視えているか、気づいた者を案内する妖精。
止まったりしないが、ゆっくり蝶のように羽ばたく?
発光体がふらりとして言うようにしか視えていなかった。そういうモノなのだろう。
いつのものように散歩していると言うだけで案内の気はばいのかもな。
けれど、望んでいた物がある。
真っ暗な家の埋めれそうな半地下の場所。本が並べられていた。
古本屋を売る店に、辿り着けたらしい。
妖精にも個性があり、属性で似たようなのは好きなモノが似ているからかもしれない。
火であれば、好戦的で熱くなる物が好き。鍛治師は火の妖精と馴染むものが多い。
火に近いからか、物を創り上げる。物は、妖精が祝福をし棲家とすればそれはもう精霊だ。
場所と属性の固定、妖精と精霊の別れる特徴は棲家があるかないかによる。
稀に、本体の物から遠く離れるモノも居るが。
執着した物を離さないのが、基本的な性質らしい。
この辺はカザンと話して聞いたが、それでも変わり者というのはどこにでも居るらしく。
全てとは言い切れない、だそうだ。
フウもリンも、物に宿る事ができるほどの存在感があっても巡り合っていないため漂っているのだと。
妖精といってはいるものの、存在の曖昧さもないし悪戯をするほど小さくない。
成長しておりと人としてはいうのだろう。
人のように現れることができるのも、会話や力の使い方を修練していなければ難しい。
『妖精の案内には、従ってはいけない』
悪意なく、人の居ない場所に案内する場合もあれば。迷わせて、戻れなくする。
それがどうしていけないのか?人の道理などわからないのだから、理解させようとするのも無理だ。
そんな存在だが、気に入った物への執着はある。
集いやすい物、妖精が通る道。
妖精が漂ったりしている物には、何かある。けれど、見れるのは魔術士や特別な導具だけ。
しかし、視える事を秘密にする者、妖精と会話ができると言う者は存在する。
権力者に利用されないよう、様々な隠れ蓑を使って脈々とその技を伝えていく一族もあるそうだ。
そうでなくても、妖精と馴染む者もいれば精霊に加護や祝福を貰うものも出る。
以前に居たという伝承は、祭りの中に残されている。
確かにいるとされている存在も、見えず聴こえていなければただ通り過ぎた旅人のように。
隣人であれば良い。
クリスは、言葉を交わした友人のように過ごしているが。
それは誰も見て、聞いていないひと時。けれど確かにある、日常だった。
ヒラヒラ風に吹かれて飛ばされないか心配していた妖精は、路地裏に入っていく。
視えているか、気づいた者を案内する妖精。
止まったりしないが、ゆっくり蝶のように羽ばたく?
発光体がふらりとして言うようにしか視えていなかった。そういうモノなのだろう。
いつのものように散歩していると言うだけで案内の気はばいのかもな。
けれど、望んでいた物がある。
真っ暗な家の埋めれそうな半地下の場所。本が並べられていた。
古本屋を売る店に、辿り着けたらしい。
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