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どんな印象ですか?と聞かれて悪い印象が大半なのではないか。

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認知症ってどんな印象ですかと聞いて、良い印象で答える人はいないだろう。

大概の人はニュースなどを介して認識をしてしまっているのだろう。

【暴力】、【徘徊】などを筆頭に周辺症状と言われる心理的要因から引き起こされる部分の結果・・だけをみて判断している。

でも、考えてほしい。

自分らが小さいときに田舎のおばあちゃんとかの印象を考えてみれば、ボケているけれども、悪い印象なんて感じた事なんてないのではないだろうか。

確かに、ボケているから話が覚えていなくて大変なところもあっただろうが、暴力をふるったりしていた事なんてなかったのではないか。そして、怖いなんて思った事は大概の人はないのではないか。

メディアでは、「暴力を振るったりされて大変」だったり、「話を聞いてくれない」、「徘徊して線路に飛び出てしまう」などが話題となる。

それを聞いて、「世間としては介護をする人って大変ね。」や「怖い」など多くの反応され、そして良い印象で捉える事なんてした事がないのではないだろうか。

つまり、認知症ってどういうものか分からないから怖いと感じてしまうのである。

介護という仕事が人気が出ないのも、給料の安さ、排泄などの下の世話、そして認知症と関わることへの抵抗もあるかもしれない。

学校が出なくても働けて、その経験年数を踏まえて試験を受け合格すれば資格を有することができるので資格取得の条件はさほど厳しくない。

それでも人員不足に悩まされているのが現状である。

なりたい職業ランキングなどをしても介護は上位に来ることはない。

日本経済が潤っても、保険で行なっている事業なため、ほぼ上限が決まっているようなものである。

今は超高齢化社会であり、団塊の世代が介護が必要になってくるため、人員不足が深刻な状況である。

個人的な考えかもしれないが、その人員を増やすために外国から支援を獲得しようと政府はしているが、そもそも給料が高ければもっと人員は増えるのではないだろうか。

稼げる仕事として確立ができれば、人員が潤ってくるのではないだろうか。

既存の仕事をクビになったとしても。生活保護を受けていたとしても。ホームレスになってしまっても。

介護の仕事につければ、安心して生活が保障されると思えば、他の仕事も安心して取り組める関係が築けるような社会になるのではないだろうか。

話は脱線してしまったが、認知症に対する知識を身につける事で、相手を理解し、少なからず悪い印象が少なくなればと切に願う。

そして、社会問題として捉えるのであれば認知症の知識などを義務教育の一環として当たり前になる事が今の日本にとっては必要なのではないだろうか。
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