赤実かすみの青欲

朱音めあ

文字の大きさ
4 / 12

しおりを挟む
「わー、直球な感想・・・」



 かすみは青いペンを咥える。 



「それで、世の中には青い色は沢山溢れてますよね? 

それを目にする度にいちいち興奮するもんだがらもう大変で大変で。

なんとかならないかと思いついたのが、青いペンを噛んで発散させる事だったんです」



「なんだかスゴイ話だが・・・成る程な」



 どうやら欲求を抑えるのではなく、逆に欲を発散させる事で平常を保っているらしい。



 ぶっ飛んだ話だが、真面目に向き合っている彼女の様子を見ると、あながち嘘とは思えない。



「という事でした! どうです? 面白かったですか?」 



「・・・ほれ」

 僕は青い画用紙を取り出し、かすみの前に差し出す。



「あ"っ!? ちょっと先輩ダメですって!!! 私の話聞いてました!? 

青い色を見たら興奮してヘンな気分になるんですって!!!」



 青い画用紙を目にした瞬間、かすみは酷く取り乱し、

 そして助けを求める様に青色のペンをがじがじと噛み始めた。



 どうやら、本当に青い色を見ると興奮してしまうらしい。



「あー、ゴメン。興奮するとは聞いたけどヘンな気分になるとは聞いてなかった」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

降っても晴れても

凛子
恋愛
もう、限界なんです……

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

一途な恋

凛子
恋愛
貴方だけ見つめてる……

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺の可愛い幼馴染

SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。 ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。 連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。 感想もご自由にどうぞ。 ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。

25年の後悔の結末

専業プウタ
恋愛
結婚直前の婚約破棄。親の介護に友人と恋人の裏切り。過労で倒れていた私が見た夢は25年前に諦めた好きだった人の記憶。もう一度出会えたら私はきっと迷わない。

処理中です...