てっぺんかけたか(カケス男とウグイス女Ⅱ)

しっかり村

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弐拾弐 青蛇とヨシツネのひそやかな契り

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弐拾弐 青蛇とヨシツネのひそやかな契り
「もし」
「もしもし、ゴボゴボッ」
「もしもーし、ゴボ」
ヨシツネの声にいち早く反応したのは青蛇だった。寝ないつもりでいたが、久しぶりに陸に上がって疲れ切っていた。お春も湯船の淵に頭を乗せて寝入っている。青蛇は鎌首をもたげ、湯船に浮かぶ盆のグラスから舌先でピチョピチョ呑んでいるうちにだんだん瞼も頭も重くなっていた。同時に尻尾の揺り篭に浮かせたヨシツネへの意識も遠のいていき、尾と共にヨシツネが沈もうとしていたのだ。背の低いヨシツネは立ったところで頭のてっぺんまで湯に浸かってしまう。ヨシツネは全裸で沈みゆく自分に気付き、目覚めと共に泡を吐きながら抗議した。
「これは、何としたことかぁ~ゴボゴボ」
「あぁ、ヨシツネ様、申し訳ありません」
青蛇は、ゴボゴボと沈む裸のヨシツネに尾を絡ませて湯から引き上げた。ヌルヌルとした尾がヨシツネの股間を這う。触れてはならぬモノに触れたような気がした青蛇は、呑み過ぎた濁り酒のせいもあって真っ赤に身悶えし始めた。その挑発的な動きがヨシツネの股間をますます刺激した。
「あおへびよぉ~っ」
「ヨシツネさまぁ~」
絶叫と共に青蛇の身悶えは止まり、ヨシツネは放心したかのようにまた寝入った。全裸の粗末な股間はいっそう小さく縮こまり、白濁の湯は心なし濃くなったような気がする。
「なんぞイカ臭いのう」
「せや、今ので目ぇ覚めたで」
湯船の淵から頭を上げたお春に続いてカケス男も目を覚ました。
「青蛇や、何ぞあったんか?」
「いえ、何にもありません。ヨシツネ様がよい夢を見られたようで……」
「せやったか。この赤子、ヨシツネ言うんか。てことは、もしやお前さんの尋ね人の? そしてベンケェはんのお友達の?」
「左様でございます」
青蛇は頬を紅らめ、再び身悶えしだした。その動きが尻尾に眠るヨシツネを刺激したのは言うまでもない。ヨシツネは、つい今しがたの絶頂はまさに夢であったかの如く萎んでいた股間を膨張させ、立派な朝起ちと共に再び目覚めた。いつしか空は白んでいる。
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