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閑話 1
閑話 築城の人々 1
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築城 二年前
「ただいま……」
カメラ仲間と、いつものように築城基地の近くの土手で、戦闘機や輸送機の写真を撮りに出かけていた夫が、ドンヨリした表情をして帰宅した。
「おかえりー……って、どーしたん?」
夫のただならぬ様子に、思わず顔をのぞきこむ。
「影さん、おらんくなった……」
「え?」
「影さん、消えた……」
「カゲサンて誰?」
「影さんおらん築城なんて考えられん……ううううっ」
本気で泣いているらしい夫に、若干、引きながらその肩に手をかけた。
「ちょ、なんでそこで泣くん? ぜんぜん意味わかんないし」
「ううううううっ、もう写真、撮りにいくのやめる……影さんおらんし……影さん……」
「ええええ?」
帰宅すると、嬉々としてパソコンで写真データの整理をするのに、その日の夫は、まるで魂が抜けたような顔をして、ご飯を食べお風呂に入り、そしてお布団に入った。ダメだ、あれは完全に魂が抜けている。
「パパ、とげんしたと? 写真がうまく撮れんかったと?」
いつも夕飯を食べながら、子供達に撮れた写真のことを話して聞かせるのに、それもない。普段は話の半分ぐらいしか聞いていない子供達も、心配そうに父親が入っていった部屋のふすまを見つめている。
「ううん。なんかね、カゲサンがいなくなっちゃったんだって。それで落ち込んでるみたい。ママには誰のことかわ分からないけど、カゲサンて知ってる?」
たまに写真撮影に付き合っている息子にたずねてみる。
「誰んことかわからんけど、いつも決まった人が上がると、楽しそうに無線聴いとーけん、その人のことやなかかな」
「それがカゲサン?」
「うん、多分」
息子にも、それ以上のことはわからないらしい。こうなったら、近所のカメラ仲間のお宅に電話してみるしかない。明日にでも電話してみよう。
そして翌日、夫が「カゲサンのおらん築城なんて」と、がっくり肩を落としたまま出社するのを見送ると、さっそく電話をかけた。
『ああ、うちの人も昨日は同じこと言って泣いてた。他の人達も同じだったみたい』
「カゲサンさんて誰のこと?」
いつも楽しそうに写真を撮りにいく夫が、あんなに落ち込むなんて、ただごとじゃない。私は、特に自衛隊の戦闘機や戦車に興味があるわけではないけれど、夫がそこまで入れ込んでいる人には、がぜん興味がわいた。
『築城の第8飛行隊のパイロットさんでね。写真を撮っていると、よくおひねりしてくれるパイロットさんなんだって』
おひねり? 聞き慣れない言葉に首をかしげる。
「おひねりって、大衆劇場でお客さんが役者さんに投げるお札のことじゃないの?」
『そうじゃなくて。えーと、なんて説明したらいいのかな。ねえ、おひねりってどういうことだっけ?』
電話の向こうで、奥さんの質問に旦那さんが説明している声が、かすかに聞こえた。
『ああ、わかった。えっとね、飛んでいる時に、カメラで撮っている人に向けて、機体をクルンって反転させて背中を見せてくれたり、お腹を見せてくれたりすることみたい。パイロットが、下でうちの人達みたいな人が写真を撮っていることに気づいたら、してくれる時があるんだって』
それがマニアには、たまらなく嬉しいことらしい。
「なるほど。で、その人が消えちゃったわけね。やめたってこと?」
『それはないんじゃないかなあ。ラストフライトのバケツシャワーもなかったみたいだし。たぶん、別の場所に転勤したってことだと思う。ああ、転属っていうのね、この場合』
後ろで旦那さんの訂正が入るのが、なんだかおもしろい。言葉の一つ一つにも、こだわりがあるようだ。
「息子が、無線を楽しそうに聞いていたって話してたんだけど、それは知ってる?」
『無線? ああそれね。その影さんって人が、大阪の人で関西弁がすごいらしいの。で、飛んでいる時も、その関西弁が聞こえてきて面白いんだって。うちの人達の中では、ちょっとしたアイドルあつかいみたいよ?』
「へえ……でもそれって泣くほどのこと? しかも、うちはもう写真を撮りにいかないって、言ってるんだけど」
『まあ、ショックを受けてそう言っているだけだから。そのうち、またいつものように出掛けることになるわよ。え? 当分いかない? またまたそんなこと言って。一ヶ月もしたら我慢できなくなって、撮りにいくことになるから』
旦那さんの抗議に、アハハハと笑う奥さんだった。
+++
その週末、夫に、動画と一緒に記録されている無線を聞かせてもらった。この手のことに興味がない私にとっては、なかなか新鮮なものだった。
『なにが来たって? 飛びたないのにまーた行かなあかのかいな、今月はこれで何度目や? は? まだ三度目? 三度もスクランブルあったらもう十分やろ。ほんま、飛びたないわー、腹立つわー、ほないくで、クリアードテイクオーフー』
二機の戦闘機が上昇していく。
「この声がカゲサン?」
「そう。影山達矢一等空尉。大阪出身のパイロット」
「それで関西弁なのか。でもさ、めちゃくちゃ喋ってるけど、これって問題ないの? しかも、飛びたくないって言ってるよね」
パイロットなのに、さっきから飛びたくないを連発している。こんなことを言って、上の人にしかられないんだろうか?
「俺達が写真を撮り始めた時からずっとこんな調子やから、問題ないんやなかかな。それに、影さんが飛びよーときに静かになったら、日本ん空はおしまいやて言われとーらしいから」
「誰に?」
「築城基地の人達に」
「ええええ……」
『サービス? サービスってなんやの。ブルーインパルスみたいなアクロはできひんで。何度までならええんやっけ? ああ、了解や。ほなちょっとだけやで~しっかり撮りや~~って聞こえへんか下には。まあええか、長年ここで撮っとるんや、きっと察してカメラかまえるわな、知らんけど』
旋回していた青い戦闘機が機体をかたむけたので、機体の上の部分が画面に映る。それと同時に画面の中でシャッター音が続いた。
私は知らなかったけど、本当は、戦闘機はこんなふうに好き勝手に飛んではいけないらしい。たとえば、よく知られているブルーインパルスのアクロバットなんかは、きちんと届出を出さなくてはいけないそうだ。無線の中で〝何度〟といったのは、普段の訓練飛行で機体をかたむけてもいい角度。それによって、通常の飛行かアクロバットか判断されるんだとか。そのへんのことをもう少し知りたいけれど、夫に質問すると長くなって面倒そうだ。昼間にでもネットで調べてみよう。
「これが影さんなのか~~、ふ~~ん、なかなか面白そうな人だね。これだけサービス精神があるのは、やっぱ大阪人だからかな」
テレビに出ている大阪の芸人さんってこんな感じだしと言ったら、夫はとんでもないと否定した。これはサービスではなく、パイロット達の、カメラをかまえている人達に対しての好意なんだそうだ。私からすると同じようなものじゃないって話だけど、夫からすると線引きははっきりとしているらしい。
「ねえ、さっきの動画を見て気がついたんだけどさ、戦闘機のエンブレム、黒猫なんだね。あ、ほら、これこれ」
影さんの「あっかーん」という叫びと共に、〝おひねり〟をした戦闘機の尾翼がズームされた。そこには黒い猫のエンブレムが塗装されている。
「猫じゃなく豹やけん。それにあわせて、飛行隊の通称もブラックパンサーやけんな」
「へえ……豹よりクロネコのほうが可愛いのに」
「そういうことじゃなか……」
「でもさ、いつも思うけどよく撮れるよね写真。飛んでいる時にひねったやつとか。こういうのって、やっぱり長年のカンなの?」
「影さんの言葉が合図やけん。〝あっかーん〟の〝か〟でシャッターを切るのがコツばい」
「……そうなの?」
「だてに影さんのファンしとらんけん」
夫はそう言って、胸をはってみせた。
そしてそれから一ヶ月ほどして、カメラ仲間の奥さんの言うとおり、夫は再び写真を撮りに行くようになった。ただ相も変わらず「影さんのおらん築城なんて」とぼやきながらではあったけど。
でも影さん、一体どこに行ってしまったんだろう……?
「ただいま……」
カメラ仲間と、いつものように築城基地の近くの土手で、戦闘機や輸送機の写真を撮りに出かけていた夫が、ドンヨリした表情をして帰宅した。
「おかえりー……って、どーしたん?」
夫のただならぬ様子に、思わず顔をのぞきこむ。
「影さん、おらんくなった……」
「え?」
「影さん、消えた……」
「カゲサンて誰?」
「影さんおらん築城なんて考えられん……ううううっ」
本気で泣いているらしい夫に、若干、引きながらその肩に手をかけた。
「ちょ、なんでそこで泣くん? ぜんぜん意味わかんないし」
「ううううううっ、もう写真、撮りにいくのやめる……影さんおらんし……影さん……」
「ええええ?」
帰宅すると、嬉々としてパソコンで写真データの整理をするのに、その日の夫は、まるで魂が抜けたような顔をして、ご飯を食べお風呂に入り、そしてお布団に入った。ダメだ、あれは完全に魂が抜けている。
「パパ、とげんしたと? 写真がうまく撮れんかったと?」
いつも夕飯を食べながら、子供達に撮れた写真のことを話して聞かせるのに、それもない。普段は話の半分ぐらいしか聞いていない子供達も、心配そうに父親が入っていった部屋のふすまを見つめている。
「ううん。なんかね、カゲサンがいなくなっちゃったんだって。それで落ち込んでるみたい。ママには誰のことかわ分からないけど、カゲサンて知ってる?」
たまに写真撮影に付き合っている息子にたずねてみる。
「誰んことかわからんけど、いつも決まった人が上がると、楽しそうに無線聴いとーけん、その人のことやなかかな」
「それがカゲサン?」
「うん、多分」
息子にも、それ以上のことはわからないらしい。こうなったら、近所のカメラ仲間のお宅に電話してみるしかない。明日にでも電話してみよう。
そして翌日、夫が「カゲサンのおらん築城なんて」と、がっくり肩を落としたまま出社するのを見送ると、さっそく電話をかけた。
『ああ、うちの人も昨日は同じこと言って泣いてた。他の人達も同じだったみたい』
「カゲサンさんて誰のこと?」
いつも楽しそうに写真を撮りにいく夫が、あんなに落ち込むなんて、ただごとじゃない。私は、特に自衛隊の戦闘機や戦車に興味があるわけではないけれど、夫がそこまで入れ込んでいる人には、がぜん興味がわいた。
『築城の第8飛行隊のパイロットさんでね。写真を撮っていると、よくおひねりしてくれるパイロットさんなんだって』
おひねり? 聞き慣れない言葉に首をかしげる。
「おひねりって、大衆劇場でお客さんが役者さんに投げるお札のことじゃないの?」
『そうじゃなくて。えーと、なんて説明したらいいのかな。ねえ、おひねりってどういうことだっけ?』
電話の向こうで、奥さんの質問に旦那さんが説明している声が、かすかに聞こえた。
『ああ、わかった。えっとね、飛んでいる時に、カメラで撮っている人に向けて、機体をクルンって反転させて背中を見せてくれたり、お腹を見せてくれたりすることみたい。パイロットが、下でうちの人達みたいな人が写真を撮っていることに気づいたら、してくれる時があるんだって』
それがマニアには、たまらなく嬉しいことらしい。
「なるほど。で、その人が消えちゃったわけね。やめたってこと?」
『それはないんじゃないかなあ。ラストフライトのバケツシャワーもなかったみたいだし。たぶん、別の場所に転勤したってことだと思う。ああ、転属っていうのね、この場合』
後ろで旦那さんの訂正が入るのが、なんだかおもしろい。言葉の一つ一つにも、こだわりがあるようだ。
「息子が、無線を楽しそうに聞いていたって話してたんだけど、それは知ってる?」
『無線? ああそれね。その影さんって人が、大阪の人で関西弁がすごいらしいの。で、飛んでいる時も、その関西弁が聞こえてきて面白いんだって。うちの人達の中では、ちょっとしたアイドルあつかいみたいよ?』
「へえ……でもそれって泣くほどのこと? しかも、うちはもう写真を撮りにいかないって、言ってるんだけど」
『まあ、ショックを受けてそう言っているだけだから。そのうち、またいつものように出掛けることになるわよ。え? 当分いかない? またまたそんなこと言って。一ヶ月もしたら我慢できなくなって、撮りにいくことになるから』
旦那さんの抗議に、アハハハと笑う奥さんだった。
+++
その週末、夫に、動画と一緒に記録されている無線を聞かせてもらった。この手のことに興味がない私にとっては、なかなか新鮮なものだった。
『なにが来たって? 飛びたないのにまーた行かなあかのかいな、今月はこれで何度目や? は? まだ三度目? 三度もスクランブルあったらもう十分やろ。ほんま、飛びたないわー、腹立つわー、ほないくで、クリアードテイクオーフー』
二機の戦闘機が上昇していく。
「この声がカゲサン?」
「そう。影山達矢一等空尉。大阪出身のパイロット」
「それで関西弁なのか。でもさ、めちゃくちゃ喋ってるけど、これって問題ないの? しかも、飛びたくないって言ってるよね」
パイロットなのに、さっきから飛びたくないを連発している。こんなことを言って、上の人にしかられないんだろうか?
「俺達が写真を撮り始めた時からずっとこんな調子やから、問題ないんやなかかな。それに、影さんが飛びよーときに静かになったら、日本ん空はおしまいやて言われとーらしいから」
「誰に?」
「築城基地の人達に」
「ええええ……」
『サービス? サービスってなんやの。ブルーインパルスみたいなアクロはできひんで。何度までならええんやっけ? ああ、了解や。ほなちょっとだけやで~しっかり撮りや~~って聞こえへんか下には。まあええか、長年ここで撮っとるんや、きっと察してカメラかまえるわな、知らんけど』
旋回していた青い戦闘機が機体をかたむけたので、機体の上の部分が画面に映る。それと同時に画面の中でシャッター音が続いた。
私は知らなかったけど、本当は、戦闘機はこんなふうに好き勝手に飛んではいけないらしい。たとえば、よく知られているブルーインパルスのアクロバットなんかは、きちんと届出を出さなくてはいけないそうだ。無線の中で〝何度〟といったのは、普段の訓練飛行で機体をかたむけてもいい角度。それによって、通常の飛行かアクロバットか判断されるんだとか。そのへんのことをもう少し知りたいけれど、夫に質問すると長くなって面倒そうだ。昼間にでもネットで調べてみよう。
「これが影さんなのか~~、ふ~~ん、なかなか面白そうな人だね。これだけサービス精神があるのは、やっぱ大阪人だからかな」
テレビに出ている大阪の芸人さんってこんな感じだしと言ったら、夫はとんでもないと否定した。これはサービスではなく、パイロット達の、カメラをかまえている人達に対しての好意なんだそうだ。私からすると同じようなものじゃないって話だけど、夫からすると線引きははっきりとしているらしい。
「ねえ、さっきの動画を見て気がついたんだけどさ、戦闘機のエンブレム、黒猫なんだね。あ、ほら、これこれ」
影さんの「あっかーん」という叫びと共に、〝おひねり〟をした戦闘機の尾翼がズームされた。そこには黒い猫のエンブレムが塗装されている。
「猫じゃなく豹やけん。それにあわせて、飛行隊の通称もブラックパンサーやけんな」
「へえ……豹よりクロネコのほうが可愛いのに」
「そういうことじゃなか……」
「でもさ、いつも思うけどよく撮れるよね写真。飛んでいる時にひねったやつとか。こういうのって、やっぱり長年のカンなの?」
「影さんの言葉が合図やけん。〝あっかーん〟の〝か〟でシャッターを切るのがコツばい」
「……そうなの?」
「だてに影さんのファンしとらんけん」
夫はそう言って、胸をはってみせた。
そしてそれから一ヶ月ほどして、カメラ仲間の奥さんの言うとおり、夫は再び写真を撮りに行くようになった。ただ相も変わらず「影さんのおらん築城なんて」とぼやきながらではあったけど。
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