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後日談
梅の実収穫祭 2
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私達が到着した時には、臨時休園になっている梅園の駐車場は、管理事務所の軽自動車が止まっているだけだった。今はガランとしているけれど、そのうち地区の人達の車や自転車、バイクなどが集まってくるので、ほぼ埋まる予定になっている。
「ほら、慌てなくても大丈夫だったろ? まだ誰も来てない」
「そんなこと分からないじゃない。ここまで歩いてくる人もいるんだから」
あれからベッドを出て、フラフラしながらシャワーを急いで浴びて、トーストをかじりながら、着替えやらお化粧を同時進行で進め、大急ぎで出掛ける支度をした。こっちは時計を見ながら焦っているのに、幸斗さんはまったく急ぐ素振りも見せず、のんびりと私の後にシャワーを使って、髭を剃って着替えをしてと、気持ちばかりが急いてしまってバタバタしている私を、かなり苛々させてくれた。しかも、パン屑がついてるよ~とか呑気に笑いながら、私を自分の膝の上に引き留めたりして! まあ、私がシャワーを浴びている間に朝ご飯の用意をしてくれたことだけは、感謝しているけど。
「ご近所さん行事なら、早く来た人が自発的に用意を手伝うんだろうし、繭子があれこれしなくても問題ないだろ?」
「そういう問題じゃないの!」
「どういう問題なのかさっぱりだ」
職員用通用門の鍵があいているので、そこから入って管理事務所に向かう。案の定、そこでは既に何人かが集まって、摘み取った梅の実を入れるバケツを洗っていた。私達を見て口々に「おはよう」と声をかけてくれる。
「おはようございます、遅れてすみません」
そう言いながら、倉庫から大きな箱を運び出していた、診療所周辺の町内会長さんから段ボール箱を受け取った。これは確か、軍手が入っている箱のはず。
「幸斗さん、これ軍手が入っているんだけど、それぞれちゃんと一対になっているかどうか調べながら、出していってもらえる? そこのベンチの上に、積み上げてもらったら良いから」
「……分かった」
私から段ボール箱を受け取ると、何となく解せぬという顔をした。
「まさか手伝わされるとは思ってなっかたって、顔してる」
「まあ、こうなるだろうとは思ってたけど、まさか、こんな早々に言われるとは思ってなかった」
「使えるものは何でも使うの。気分が悪くなった人がいる時だけが、診療所の先生の出番じゃないんだからね」
「はいはい。分かりましたよ、お嬢様」
幸斗さんがベンチに座り、箱を開けて軍手の確認を始めたのを見届けから、倉庫に入って脚立やトングを運び出す。それを皆が集まる場所へと運んでいると、いきなり横からヒョイッと脚立を取り上げられた。驚いて見上げると、幸斗さんが少しだけ眉をひそめて私を見下ろしていた。
「こういう重たいものこそ、俺に頼まなきゃ駄目だろ? 何処へ持っていくんだ?」
「あっちの、御住職さんが立っている水飲み場の前……」
「他に運ぶものは?」
「同じような脚立が、いくつか倉庫の中に」
「こっちは俺がするから、繭子は軍手をチェックして」
そう言って脚立を抱えて行ってしまった。……持って行ってくれると言うなら、ありがたくお任せしよう。
「じゃあ私は軍手を……」
ベンチの方へ行こうと振り返ると、そこでバケツ洗いの作業をしていた人達が、慌てて下を向いたりあっちを向いたりと、不自然な動きをした。何です?と問いかけても首を振るばかりで、誰もこっちを見ようとはせず、ひたすらブツブツと私には理解できない独り言を呟きながら、忙しくタワシでバケツをこすっていた。
私達が到着して、道具だしを始めてから三十分ほどすると、参加者がほぼ集まりきったので、それぞれの場所へと散ることに。まだそれほど梅の種類に詳しくない私と幸斗さんは、実梅ばかりのお寺の境内で、収穫をするグループに入った。
「こんなふうに御住職さんが、木の幹に、それぞれ梅の名前の書いた札を下げてくれているから、バケツが一杯になったら、その名前を書いたメモ書きを入れておくの。お婆ちゃん達はメモが無くても大丈夫なんだけど、私もだけど、若いお母さん達は、まだ見分けがつかないから」
「どうしてそんなことを?」
「ほら、梅酒に適した梅と、梅干に適した梅があるって、話をしたことがあったでしょ? あれのため」
「ああ、なるほどね。分かった。忘れず、きちんと書くようにするよ」
私は手の届く範囲の梅を、幸斗さんは脚立に上がって、上の方になっている梅の摘み取りを開始した。
「脚立でも届かない場所のはどうするんだ?」
上から幸斗さんの声がしたので、手を止めて見上げる。
「それは無理に落とさないで、そのままにしておいて。このあたりに住む鳥の食糧になるから」
「了解」
それから、午前中は皆でひたすら梅摘みをした。事務所の田畑さん予想していた通りの大豊作で、二時間もしないうちに山盛りの梅が集まってしまった。
「これはまた、今年は大変なことになりそうだなあ……」
バケツから零れ落ちそうになっている梅を眺めながら、自治会長さんが苦笑いしている。しかも、まだ実が熟していなかった手つかずの木も残っているし、今年の梅酒と梅干し作りは、大変な重労働になりそうだ。
「本当に多すぎ……」
梅酒作りや梅干し作りに必要なものは、当然のことながら梅だけじゃなくて、氷砂糖やホワイトリカー、紫蘇に粗塩、そしてガラス瓶も必要なわけで、それだって無償というわけじゃない。地元の酒屋さんと八百屋さんが、安くで仕入れてはくれるけど、それも自治会やそれぞれの町内会がお金を出し合って支払うんだから、限度というものがある。そして、お金で解決するものに関してはまあ何とかなるにしても、問題は、手作業になる梅酒作りや梅干し作りそのものだ。冗談抜きで今年は、御近所の一族郎党総出でお願いしますってことになりそう。
「この量のヘタ取りとか、今から眩暈がしますね」
摘み取ってきた梅の実を洗う作業をしていた土井のお婆ちゃんに、声をかけた。
「ヘタを取るか取らないかで、梅酒の味が随分と違うからねえ。皆には頑張ってもらわないと」
去年は、土井さん宅に休みのたびに集まって、皆で軒先に腰かけてのんびりヘタ取りをしていたけど、今年はどうなることやら。お昼ご飯休憩を挟んで、午前中に収穫した分を丁寧に洗いして、それをアク抜きのために水に浸して、さらに水気をふき取る……その繰り返しの作業をすべて終える頃には、夕方になっていた。
「梅の実をなめてたな」
綺麗になった梅を、保管場所に運ぶ軽自動車に積み終えた幸斗さんが、肩をグリグリと回しながら戻ってきた。
「明日は筋肉痛にもなるかも。私も最初の年はそうだったから」
普段使わない筋肉の場所を、再発見する良い機会だと思うわよって言ったら、幸斗さんはイヤそうな顔をしてから、少しだけニヤリと笑った。
「じゃあ、今日は手伝った報酬として、繭子にマッサージしてもらおうかな」
「私だって疲れてるのに何で? こういう力仕事は俺に任せなさいって言ったのは、そっちなのに」
「初心者には優しくしてくれないのか、がっかりだ。……じゃあ、俺も繭子のマッサージするから、お互いにマッサージし合うってのなら文句ないだろ?」
「……」
私が黙っていると、首を傾げてこちらを見下ろす。
「なに?」
「なんだかね、違う意味のマッサージに聞こえた」
「酷いな。俺は、純粋に疲れただろうから労おうと思ってるのに」
それが胡散臭いと感じるぐらいは、幸斗さんのことを理解したと思うんだけどな、私。
「嘘じゃないから」
「ふーん。なら帰ったらマッサージしてあげる。だけど、これで筋肉痛だとか肩が凝ったとか言ってたら、ヘタ取りなんて出来ないよ」
あの竹串で続ける細かい作業、筋肉痛にはならないけど、間違いなく肩凝りにはなる。だけど昼間に土井さんのお婆ちゃんが言っていた通り、美味しい梅酒作りには欠かせないし、避けては通れない作業だ。
「それ、俺もしなきゃダメ?」
「梅酒作りをやってみたいって言ったのは、幸斗さんでしょ。せめて一日ぐらいヘタ取りに参加しなきゃ、梅酒作りをしたとは言えないんじゃないかな。今の状態だと、ただの梅の収穫だけだし」
それに大豊作なんだもの、人手は少しでも多い方が望ましい。幸斗さんには言わないけれど、貴重な労働力を逃がしてなるものか!なのだ。
「……頑張るよ」
「うん、頑張って。当分は無くならないから、休みで都合の良い日に参加すれば良いから。私もそのつもりだし」
「……分かった」
私がニコニコしながら見上げると、困った顔をしながらも微笑み返してきた。
そして案の定、その日の夜から幸斗さんは腕が痛いと言い始め、次の日の朝には立派な筋肉痛になっていた。それなりに逞しい人でも、それとこれとは別物らしく、動くたびにビクッとなっているのが可笑しいやら気の毒やら。診療所でも、看護師さんから大丈夫ですか?と心配されていたらしい。
まあそのお陰で、私はしばらくの間は、邪魔されることなく夜はゆっくり寝ることが出来たんだから、幸斗さんには気の毒ではあったけど、私にとってはラッキーなことだったのかもしれない。
「ほら、慌てなくても大丈夫だったろ? まだ誰も来てない」
「そんなこと分からないじゃない。ここまで歩いてくる人もいるんだから」
あれからベッドを出て、フラフラしながらシャワーを急いで浴びて、トーストをかじりながら、着替えやらお化粧を同時進行で進め、大急ぎで出掛ける支度をした。こっちは時計を見ながら焦っているのに、幸斗さんはまったく急ぐ素振りも見せず、のんびりと私の後にシャワーを使って、髭を剃って着替えをしてと、気持ちばかりが急いてしまってバタバタしている私を、かなり苛々させてくれた。しかも、パン屑がついてるよ~とか呑気に笑いながら、私を自分の膝の上に引き留めたりして! まあ、私がシャワーを浴びている間に朝ご飯の用意をしてくれたことだけは、感謝しているけど。
「ご近所さん行事なら、早く来た人が自発的に用意を手伝うんだろうし、繭子があれこれしなくても問題ないだろ?」
「そういう問題じゃないの!」
「どういう問題なのかさっぱりだ」
職員用通用門の鍵があいているので、そこから入って管理事務所に向かう。案の定、そこでは既に何人かが集まって、摘み取った梅の実を入れるバケツを洗っていた。私達を見て口々に「おはよう」と声をかけてくれる。
「おはようございます、遅れてすみません」
そう言いながら、倉庫から大きな箱を運び出していた、診療所周辺の町内会長さんから段ボール箱を受け取った。これは確か、軍手が入っている箱のはず。
「幸斗さん、これ軍手が入っているんだけど、それぞれちゃんと一対になっているかどうか調べながら、出していってもらえる? そこのベンチの上に、積み上げてもらったら良いから」
「……分かった」
私から段ボール箱を受け取ると、何となく解せぬという顔をした。
「まさか手伝わされるとは思ってなっかたって、顔してる」
「まあ、こうなるだろうとは思ってたけど、まさか、こんな早々に言われるとは思ってなかった」
「使えるものは何でも使うの。気分が悪くなった人がいる時だけが、診療所の先生の出番じゃないんだからね」
「はいはい。分かりましたよ、お嬢様」
幸斗さんがベンチに座り、箱を開けて軍手の確認を始めたのを見届けから、倉庫に入って脚立やトングを運び出す。それを皆が集まる場所へと運んでいると、いきなり横からヒョイッと脚立を取り上げられた。驚いて見上げると、幸斗さんが少しだけ眉をひそめて私を見下ろしていた。
「こういう重たいものこそ、俺に頼まなきゃ駄目だろ? 何処へ持っていくんだ?」
「あっちの、御住職さんが立っている水飲み場の前……」
「他に運ぶものは?」
「同じような脚立が、いくつか倉庫の中に」
「こっちは俺がするから、繭子は軍手をチェックして」
そう言って脚立を抱えて行ってしまった。……持って行ってくれると言うなら、ありがたくお任せしよう。
「じゃあ私は軍手を……」
ベンチの方へ行こうと振り返ると、そこでバケツ洗いの作業をしていた人達が、慌てて下を向いたりあっちを向いたりと、不自然な動きをした。何です?と問いかけても首を振るばかりで、誰もこっちを見ようとはせず、ひたすらブツブツと私には理解できない独り言を呟きながら、忙しくタワシでバケツをこすっていた。
私達が到着して、道具だしを始めてから三十分ほどすると、参加者がほぼ集まりきったので、それぞれの場所へと散ることに。まだそれほど梅の種類に詳しくない私と幸斗さんは、実梅ばかりのお寺の境内で、収穫をするグループに入った。
「こんなふうに御住職さんが、木の幹に、それぞれ梅の名前の書いた札を下げてくれているから、バケツが一杯になったら、その名前を書いたメモ書きを入れておくの。お婆ちゃん達はメモが無くても大丈夫なんだけど、私もだけど、若いお母さん達は、まだ見分けがつかないから」
「どうしてそんなことを?」
「ほら、梅酒に適した梅と、梅干に適した梅があるって、話をしたことがあったでしょ? あれのため」
「ああ、なるほどね。分かった。忘れず、きちんと書くようにするよ」
私は手の届く範囲の梅を、幸斗さんは脚立に上がって、上の方になっている梅の摘み取りを開始した。
「脚立でも届かない場所のはどうするんだ?」
上から幸斗さんの声がしたので、手を止めて見上げる。
「それは無理に落とさないで、そのままにしておいて。このあたりに住む鳥の食糧になるから」
「了解」
それから、午前中は皆でひたすら梅摘みをした。事務所の田畑さん予想していた通りの大豊作で、二時間もしないうちに山盛りの梅が集まってしまった。
「これはまた、今年は大変なことになりそうだなあ……」
バケツから零れ落ちそうになっている梅を眺めながら、自治会長さんが苦笑いしている。しかも、まだ実が熟していなかった手つかずの木も残っているし、今年の梅酒と梅干し作りは、大変な重労働になりそうだ。
「本当に多すぎ……」
梅酒作りや梅干し作りに必要なものは、当然のことながら梅だけじゃなくて、氷砂糖やホワイトリカー、紫蘇に粗塩、そしてガラス瓶も必要なわけで、それだって無償というわけじゃない。地元の酒屋さんと八百屋さんが、安くで仕入れてはくれるけど、それも自治会やそれぞれの町内会がお金を出し合って支払うんだから、限度というものがある。そして、お金で解決するものに関してはまあ何とかなるにしても、問題は、手作業になる梅酒作りや梅干し作りそのものだ。冗談抜きで今年は、御近所の一族郎党総出でお願いしますってことになりそう。
「この量のヘタ取りとか、今から眩暈がしますね」
摘み取ってきた梅の実を洗う作業をしていた土井のお婆ちゃんに、声をかけた。
「ヘタを取るか取らないかで、梅酒の味が随分と違うからねえ。皆には頑張ってもらわないと」
去年は、土井さん宅に休みのたびに集まって、皆で軒先に腰かけてのんびりヘタ取りをしていたけど、今年はどうなることやら。お昼ご飯休憩を挟んで、午前中に収穫した分を丁寧に洗いして、それをアク抜きのために水に浸して、さらに水気をふき取る……その繰り返しの作業をすべて終える頃には、夕方になっていた。
「梅の実をなめてたな」
綺麗になった梅を、保管場所に運ぶ軽自動車に積み終えた幸斗さんが、肩をグリグリと回しながら戻ってきた。
「明日は筋肉痛にもなるかも。私も最初の年はそうだったから」
普段使わない筋肉の場所を、再発見する良い機会だと思うわよって言ったら、幸斗さんはイヤそうな顔をしてから、少しだけニヤリと笑った。
「じゃあ、今日は手伝った報酬として、繭子にマッサージしてもらおうかな」
「私だって疲れてるのに何で? こういう力仕事は俺に任せなさいって言ったのは、そっちなのに」
「初心者には優しくしてくれないのか、がっかりだ。……じゃあ、俺も繭子のマッサージするから、お互いにマッサージし合うってのなら文句ないだろ?」
「……」
私が黙っていると、首を傾げてこちらを見下ろす。
「なに?」
「なんだかね、違う意味のマッサージに聞こえた」
「酷いな。俺は、純粋に疲れただろうから労おうと思ってるのに」
それが胡散臭いと感じるぐらいは、幸斗さんのことを理解したと思うんだけどな、私。
「嘘じゃないから」
「ふーん。なら帰ったらマッサージしてあげる。だけど、これで筋肉痛だとか肩が凝ったとか言ってたら、ヘタ取りなんて出来ないよ」
あの竹串で続ける細かい作業、筋肉痛にはならないけど、間違いなく肩凝りにはなる。だけど昼間に土井さんのお婆ちゃんが言っていた通り、美味しい梅酒作りには欠かせないし、避けては通れない作業だ。
「それ、俺もしなきゃダメ?」
「梅酒作りをやってみたいって言ったのは、幸斗さんでしょ。せめて一日ぐらいヘタ取りに参加しなきゃ、梅酒作りをしたとは言えないんじゃないかな。今の状態だと、ただの梅の収穫だけだし」
それに大豊作なんだもの、人手は少しでも多い方が望ましい。幸斗さんには言わないけれど、貴重な労働力を逃がしてなるものか!なのだ。
「……頑張るよ」
「うん、頑張って。当分は無くならないから、休みで都合の良い日に参加すれば良いから。私もそのつもりだし」
「……分かった」
私がニコニコしながら見上げると、困った顔をしながらも微笑み返してきた。
そして案の定、その日の夜から幸斗さんは腕が痛いと言い始め、次の日の朝には立派な筋肉痛になっていた。それなりに逞しい人でも、それとこれとは別物らしく、動くたびにビクッとなっているのが可笑しいやら気の毒やら。診療所でも、看護師さんから大丈夫ですか?と心配されていたらしい。
まあそのお陰で、私はしばらくの間は、邪魔されることなく夜はゆっくり寝ることが出来たんだから、幸斗さんには気の毒ではあったけど、私にとってはラッキーなことだったのかもしれない。
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