うちの天使はツンデレらしい

智秋

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うちの弟妹が可愛い (ノ≧▽≦)ノ

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私は実家の自分の部屋がだい、だい、大好きだ

長女だからいつかは嫁ぐかな、と思ってはいるわ
同い年の村の娘は結婚してるか、都に稼ぎに行っている

自分でだって稼ぎに行っているわよ?

踊りは好き、気持ちよく踊ると周りが笑顔になる
(お金も稼げるし、一石二鳥だわ♪)
上手になれば、たくさん踊れる機会が増える、必然的に名も売れる
頑張ったから、私専属の衣裳工房、宝飾職人、楽隊が出来たし、毎回とても楽しいわ


村を出ない理由はもうひとつある

すぐ下の弟が仕事に就いたばかりの頃

村にゴブリンや魔獣が入り込んだ

うちの両親は家畜を狙う輩が人間でも魔物でも容赦しない
(木の柵に鉄の線を張り巡らせる仕掛けと、土の中から突き出す鋭い杭の仕掛け)

ある昼下がりに、村人同士で野菜やら交換して、パンを焼いた家から実家に帰る私は唸る魔獣と出くわした
周りには村人達が居て、賑やかな雰囲気は霧散した

私は使役した魔獣を数体召喚師して村人の護りに回し、飾りの馬蹄を手に取り腰布に入れてぶん回した
ウルフを素手で殴り、ゴブリンは馬蹄で滅多打ちにした

両親が仕掛けた罠を潜るとは考えにくかった
見廻りする自警団もしっかりした人ばかりだったからだ

視線を感じて、滅多打ちにしながら見回して見つけたのは、見慣れない男たち
(あぁ、アイツらが犯人か)
街道筋に面したの村の商店街に、最近代替わりした商家の三男が来ていた
取り纏め役への挨拶もやけにしつこくてムカつく奴らだった
父と弟は都から帰り道で出くわしたらしく、近付かない様に村人に注意したんだけど…何か嫌な予感がした

村を守る仕掛けを壊した馬鹿どもを、うちの子達が失神させて捕まえて来たので、(滅多打ちにしたゴブリンなど)ゴミと共に魔界に放り込み門を閉めた

同時に多重使役したから三日間寝たけどね

私が倒れた際に、上の弟が壊された仕掛けを直す作業を任され、凄くいい笑顔で殺傷力をあげていたらしい
母は街道にも結界を施し、父は商人ギルドに殴り込み三男を社会からも消した
まだ小さかった下の弟妹はしばらく私と寝て、ずーと離れず生きてるか確認していたらしい
(起きた時、本当に可愛かったわ♪)

起きてから、驚いたのは数十年空席だった
魔界と精霊界と人界の【門番】が復活したことだった

私達(村人達)は【門番】の試練を受ける
満12歳で儀礼的なものを受けるだけだった
上の弟が中断していた試練を受け、見事に合格した

当代の【門番】となったのだ

皆さん、ご想像通り
私は魔界と精霊界に乗り込み
魔王と精霊王に説教をしてきました
門番は不老になるんだからねっ!
私の弟になにしやがる!糞爺どもめ!

我が家の弟は私のなんだからっ!
((お姉ちゃん、ちょっと違うと思うよ…下の弟妹より))
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