底辺冒険者の成り上がり日記

カール

文字の大きさ
2 / 3
第二章

ギルド

しおりを挟む
バルザックに案内されたエティエンヌは、ようやくギルドに着いた。

冒険者組合ギルド
ここは、その名の通り冒険者専用のギルドで冒険者達が集まる場所。
基本的な業務はカードやタグを発行して冒険者登録をする。あるいは冒険者の除名、モンスターの討伐や薬草の採取、街の掃除、商隊の護衛といった各種依頼による仕事の斡旋、素材の買い取り、冒険者のランク昇格のための試験開催、冒険者同士の揉め事の仲介等を行う。概して街に一つ程度は冒険者ギルドが存在し、初めての登録の際には登録料やステータスの確認等が必要となったりする。ギルド職員はギルドマスター、受付嬢、昇格試験の試験官、モンスターの解体担当者などが所属し、中にはギルドお抱えの専属冒険者や暗殺者がいたりする例もある。

エティエンヌは初めての光景を見て驚きを隠さなかった。「ここがギルドですね!建物の中も広くて綺麗。まるで王宮みたいです。」と目を光らせた。
ギルドの建物はそんなに大きくはないものの、中は広く王宮並みに綺麗だった。エティエンヌはふと気になるものを見た。「バルザックさん、この人達はみんな冒険者なんですか?」と指を刺してバルザックに尋ねた。
バルザックはそれに答えた「ああ。あいつらはみんなオレと同じ冒険者だ。どうやら、依頼を受けに受付嬢の姉ちゃん達にようがあるんだろうな。」と言い、エティエンヌは「依頼?みんな依頼を受けに行くんですか?」と質問し、バルザックは「そうだ。オレ達冒険者の仕事は依頼主から送られて来た依頼を受けて報酬を貰うんだ。」と答えた。

冒険者
依頼主から依頼を受けて依頼を遂行し報酬を得ることが仕事。
基本的な依頼としては賊の討伐、モンスター討伐、遺跡探索などが主な仕事でもある。
職業はバラバラで戦士、剣士、アーチャー、魔導士、修道士、騎士、シャーマン、盗賊などがいる。その中には上級職や最上級職もいる。冒険者はソロ、パーティーで活動しており、パーティーにはリーダーがおり、リーダーの指示やパーティーの作戦会議などを行うと同時にクエストに備えてアイテムや武器を買ったり、情報収集をする。パーティーの場合はそれぞれ役目があり、役割りをすることでチーム全体を良くする。しかし、冒険者は毎日が死と隣り合わせでクエストで命を落とす者が多く、少なくはない。一度依頼を受ければ命の保証がない生か死の過酷な職業でもある。
しかし、名声を上げる者や生活苦のために入る者といったそれぞれの理由で冒険者になる者もいる。

エティエンヌは「あれが冒険者なんですね!みんな歴戦の人達ばかりですね!」と目を大きく開いて目を輝かせた。
バルザックはエティエンヌの服を掴みながら「はいはい、見学はそこまでにしてお前はまだ冒険者じゃないし、ギルドの人間じゃないだろう?さ、早く受付嬢の姉ちゃん達に会って冒険者登録に行くぞ。」とエティエンヌの服を掴んだまま受付の方へ連れて行った。

冒険者登録
ギルドに冒険者として初めて来た者はまず最初に受付で冒険者登録をしなければならない。
氏名、出身地、職業などを入れ、登録が完了したら受付嬢からタグのペンダントを渡される。これが終われば冒険者の1人となり、ギルドの一員となる。

エティエンヌがバルザックに連れてこられた受付には人はそこでも冒険者がおり、受付嬢たちに報酬の受け取りや依頼を受けに来ていた。バルザックとエティエンヌの2人は受付に行き、受付嬢の元へと行く。
受付嬢は若く、20歳ぐらいで背が高く細身で金髪でポニーテール、綺麗な制服を着ている。
受付嬢のお姉さんはニコッと笑顔で「貴方が初めてギルドへ来られた新しい冒険者ですか?」と落ち着いた口調でいい、エティエンヌはかなり顔を真っ赤になり、恥ずかしがりながらも口を少しずつ開いた「ぼ・・ぼ・・・僕は、エティエンヌです!小さな村のフリム村から来ました!・・・こ・こ・ここに来たのは、冒険者になるためです!」とおどおどしながら答えた。
バルザックは少しだけ笑った「おいおい、坊主。受付嬢の姉ちゃんが美人で綺麗なお姉さんだと見てびっくりして顔真っ赤になるなんてお前さんも若いねぇ。もしかして見惚れちまったか?」とエティエンヌを少しいじるようにからかった。
エティエンヌは真っ赤な顔を両手を覆い「ち・・・違いますよ!初対面なだけですよ!」と答えた。バルザックは両手を組んで顔を上げて陽気な表情で豪快に笑った。これは大爆笑だった様子。
受付嬢は笑顔で笑って「ふふ。君、可愛いね。」と言い、それを聞いたエティエンヌはかなり顔を真っ赤にした。まるで頭が爆発したかのような気持ちの様子。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

処理中です...