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〃
「ぼく、少しビニールハウスに酔っちゃったかも……」
ビニールハウスを出たところで、すずの足元が少しふらついていた。
「だ、大丈夫? すず!」
「あの独特の土と植物の充満した匂い、ぼくちょっとダメみたい……実家はビニールハウス栽培してなかったし……」
「こけしっち、大丈夫かよ? 次はつばめンとこに行くぞ?」
「だいじょぶれーす」
少し蒼い顔をしたすずの身体を支えながら、オレたちは校舎に戻った。
中に入ると、すずは幾分か回復したようだった。
空気はともかく、オレも虫系はちょっと苦手だから、園芸部に入部するのは難しそうだなぁ。
次はつばめ先輩が所属する天文部へ行った。
天文部……天文学って宇宙関係?
つばめ先輩は星を見るのが好きなのかな。
ロマンチックで美しいつばめ先輩にぴったりだ。
「たのもーう、ちょっと見学させてくれや」
トーマ先輩がノックもせずに勢いよくドアを開けると、カーテンがぴったりと閉じられた薄暗い教室の中に5、6人の生徒が椅子を円にして座っていて、その中につばめ先輩がいた。
意外な姿すぎて――まるで怖い話かすべらない話をしているように見えたので、ちょっと引いてしまった。
オレたちの姿を認めると、つばめ先輩は驚いて立ち上がった。
「柊馬と希と清白? どうしたの、何か用事?」
「用事っつーか、こいつらがまだ部活決めてねぇから見学したいんだってよ」
「へー、特に見るものはないけど、どうぞ」
どうぞって言ったって……ホントに見るものがないな!
ただ教室の真ん中に固まって座ってるだけなんですけど!?
多少本棚に宇宙関連の本と、天体望遠鏡はおいてあるけど……それだけが唯一天文学部っぽい部分だ。
「おいおい、天文部はいったい何の活動してんだよ。ただのダベり活動かァ?」
トーマ先輩が質問した。
先輩もこの部活についてはよく知らないらしい。本当に謎すぎる。
「駄弁りじゃなくて議論だ。宇宙の先にはいったい何があるのかっていうね」
「「「……??」」」
オレたち三人は宇宙ネコ状態になった。
あっ、今背景がとても天文学部っぽい。
「他にも好きな星雲を語り合ったり、木星の目の恐怖感を語り合ったり、宇宙の写真を見てうっとりしたり、文化祭用のプラネタリウムを作成したり。あとは天体観測だね。保護者や学校の許可がいるから年に2~3回しかないけど。まあ活動内容はそんなところかな。希、清白、入部は大歓迎だよ」
「「か、考えておきまーす……」」
天文部見学は、約3分で終わった。
「むっちゃ楽そうだぞ、天文部。お前ら入れば?」
「ぼ、ぼく星雲とか語れるほど宇宙詳しくないですし……興味もそんなに」
「オレも太陽系とアンドロメダ星雲? くらいしか知らないですし」
それにしても、つばめ先輩が天体オタクなんて意外だった。ロマンチックで似合う――というのとは対極な感じだったけど。
橘先輩といい、自分らしい趣味を持ってていいなぁと素直に思う。
「んじゃ、生徒会じゃねーけどひばりンとこでも行くか。うちの学校で一番メジャーっつうか全国的にも有名な声楽部だ」
「そういえばエースだって藤堂先輩が言ってましたよね! オレ、それを聞いてからずっとひばり先輩の歌が聴きたかったんです」
あの藤堂先輩をあんなにメロメロしてしまうひばり先輩は、一体どんな声で歌うんだろう。
「ひばりはすげーぞ。声楽部に特待で入ったからな」
「歌で特待生? すごっ」
そんな枠があったのか、さすが私立高校、よくわからない謎枠ある説。
オレ達は音楽室へと向かった。
ビニールハウスを出たところで、すずの足元が少しふらついていた。
「だ、大丈夫? すず!」
「あの独特の土と植物の充満した匂い、ぼくちょっとダメみたい……実家はビニールハウス栽培してなかったし……」
「こけしっち、大丈夫かよ? 次はつばめンとこに行くぞ?」
「だいじょぶれーす」
少し蒼い顔をしたすずの身体を支えながら、オレたちは校舎に戻った。
中に入ると、すずは幾分か回復したようだった。
空気はともかく、オレも虫系はちょっと苦手だから、園芸部に入部するのは難しそうだなぁ。
次はつばめ先輩が所属する天文部へ行った。
天文部……天文学って宇宙関係?
つばめ先輩は星を見るのが好きなのかな。
ロマンチックで美しいつばめ先輩にぴったりだ。
「たのもーう、ちょっと見学させてくれや」
トーマ先輩がノックもせずに勢いよくドアを開けると、カーテンがぴったりと閉じられた薄暗い教室の中に5、6人の生徒が椅子を円にして座っていて、その中につばめ先輩がいた。
意外な姿すぎて――まるで怖い話かすべらない話をしているように見えたので、ちょっと引いてしまった。
オレたちの姿を認めると、つばめ先輩は驚いて立ち上がった。
「柊馬と希と清白? どうしたの、何か用事?」
「用事っつーか、こいつらがまだ部活決めてねぇから見学したいんだってよ」
「へー、特に見るものはないけど、どうぞ」
どうぞって言ったって……ホントに見るものがないな!
ただ教室の真ん中に固まって座ってるだけなんですけど!?
多少本棚に宇宙関連の本と、天体望遠鏡はおいてあるけど……それだけが唯一天文学部っぽい部分だ。
「おいおい、天文部はいったい何の活動してんだよ。ただのダベり活動かァ?」
トーマ先輩が質問した。
先輩もこの部活についてはよく知らないらしい。本当に謎すぎる。
「駄弁りじゃなくて議論だ。宇宙の先にはいったい何があるのかっていうね」
「「「……??」」」
オレたち三人は宇宙ネコ状態になった。
あっ、今背景がとても天文学部っぽい。
「他にも好きな星雲を語り合ったり、木星の目の恐怖感を語り合ったり、宇宙の写真を見てうっとりしたり、文化祭用のプラネタリウムを作成したり。あとは天体観測だね。保護者や学校の許可がいるから年に2~3回しかないけど。まあ活動内容はそんなところかな。希、清白、入部は大歓迎だよ」
「「か、考えておきまーす……」」
天文部見学は、約3分で終わった。
「むっちゃ楽そうだぞ、天文部。お前ら入れば?」
「ぼ、ぼく星雲とか語れるほど宇宙詳しくないですし……興味もそんなに」
「オレも太陽系とアンドロメダ星雲? くらいしか知らないですし」
それにしても、つばめ先輩が天体オタクなんて意外だった。ロマンチックで似合う――というのとは対極な感じだったけど。
橘先輩といい、自分らしい趣味を持ってていいなぁと素直に思う。
「んじゃ、生徒会じゃねーけどひばりンとこでも行くか。うちの学校で一番メジャーっつうか全国的にも有名な声楽部だ」
「そういえばエースだって藤堂先輩が言ってましたよね! オレ、それを聞いてからずっとひばり先輩の歌が聴きたかったんです」
あの藤堂先輩をあんなにメロメロしてしまうひばり先輩は、一体どんな声で歌うんだろう。
「ひばりはすげーぞ。声楽部に特待で入ったからな」
「歌で特待生? すごっ」
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