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61 罰ゲーム
「ほらノンタン、罰ゲームのちゅーしてくれよ」
「うぅ……」
トーマ先輩はゲーム台に乗り込んだまま、目を瞑ってキス顔になった。
ふざけてる癖にキス顔が男前とか、ちょっと腹立つ……。
トーマ先輩の行動に、オレ達の勝負を見守っていたギャラリーたち(ほぼ男性)はざわめき立った。
しかもそのざわめきが、他のゲームをしていたお客さんまで『何事だ?』と呼び寄せ、どんどんギャラリーが増えていく。
待って、オレ達見せ物じゃないんですけど!
「今から何かあるんですか?」
「あのカップルが今から罰ゲームでキスをするらしいですよ。彼女が照れまくってるのがカワイイから見ていこうかと……」
「マジすか。それは是非見て行こう」
「男のキス顔がかなり腹立つ」
「彼女、がんばれ~」
やばい、躊躇してる間にギャラリーがもっと増えてきた。
なんでわざわざ足止めて見ていくの!? みんな暇なの!?(そのとおり)
しかも男ばっかりだし、男同士のキスなんて見ても楽しくないですよ……ってオレ、今女装してるんだったぁ!!
「ノンタン、まだー?」
「トーマ先輩、目ぇ開けてくださいっ! ギャラリーがすごいことになってて……こんな大勢の前でキスなんてできませんよぉ!」
「えー、罰ゲームしねぇの? 男らしくねーぞノンタン」
「お……っ!?」
男だってバレるような発言しないでくださいぃぃ!!
オレはトーマ先輩の発言に焦りまくったが、ギャラリーは気にしていなかった。何故。
「きっと今のは漢と書いてオトコと読むんでしょうね」
「おお、なるほど……」
「普段漢らしい彼女が死ぬほど照れているというのが萌えますな」
「世の中にはこういうシチュエーションでしか摂れない栄養素があるんですよね……」
な、何を言ってるんだ? このギャラリーたちは。
うう、キスしなかったら多分ずっと『男らしくない』って言われる。
それか、次はもっと恥ずかしい罰ゲームを科せられるに違いない。
ここはもう腹をくくるしか……!!
「ノンタン、早くキスしてくんねェ? 首が疲れてきたわ」
「わ、わかりました……」
オレは一つ深呼吸をすると、トーマ先輩と二度目に会った日のことを思い出した。
部屋に連れ込まれ、ベッドに押し倒され、キスをされたので殴り、キレたトーマ先輩に殴り返されそうになったときのことを……。
そう、あの覚悟を思い出した。
死ぬことに比べれば、人前でキスするなんて楽勝だ。
御茶の子さいさいだ。
「彼女、がんばれー」
「罰ゲームなら仕方ないよ! また次のゲームで挽回すればいいさ!」
「ちょっ、ギャラリーうるさっっ!!」
せっかく心を落ち着かせて腹をくくっていたのに、気の抜けたギャラリーの声掛けで一気に元に戻ってしまった。
いつもなら黙ってしまうところなのに、気が立って思わず言い返したのでギャラリーがますます湧いた。
「もぉ……!」
オレは自分のゲーム台から降りると、座ってキス待ちしているトーマ先輩にぐぐっと顔を近づけた。
「うぅ……」
トーマ先輩はゲーム台に乗り込んだまま、目を瞑ってキス顔になった。
ふざけてる癖にキス顔が男前とか、ちょっと腹立つ……。
トーマ先輩の行動に、オレ達の勝負を見守っていたギャラリーたち(ほぼ男性)はざわめき立った。
しかもそのざわめきが、他のゲームをしていたお客さんまで『何事だ?』と呼び寄せ、どんどんギャラリーが増えていく。
待って、オレ達見せ物じゃないんですけど!
「今から何かあるんですか?」
「あのカップルが今から罰ゲームでキスをするらしいですよ。彼女が照れまくってるのがカワイイから見ていこうかと……」
「マジすか。それは是非見て行こう」
「男のキス顔がかなり腹立つ」
「彼女、がんばれ~」
やばい、躊躇してる間にギャラリーがもっと増えてきた。
なんでわざわざ足止めて見ていくの!? みんな暇なの!?(そのとおり)
しかも男ばっかりだし、男同士のキスなんて見ても楽しくないですよ……ってオレ、今女装してるんだったぁ!!
「ノンタン、まだー?」
「トーマ先輩、目ぇ開けてくださいっ! ギャラリーがすごいことになってて……こんな大勢の前でキスなんてできませんよぉ!」
「えー、罰ゲームしねぇの? 男らしくねーぞノンタン」
「お……っ!?」
男だってバレるような発言しないでくださいぃぃ!!
オレはトーマ先輩の発言に焦りまくったが、ギャラリーは気にしていなかった。何故。
「きっと今のは漢と書いてオトコと読むんでしょうね」
「おお、なるほど……」
「普段漢らしい彼女が死ぬほど照れているというのが萌えますな」
「世の中にはこういうシチュエーションでしか摂れない栄養素があるんですよね……」
な、何を言ってるんだ? このギャラリーたちは。
うう、キスしなかったら多分ずっと『男らしくない』って言われる。
それか、次はもっと恥ずかしい罰ゲームを科せられるに違いない。
ここはもう腹をくくるしか……!!
「ノンタン、早くキスしてくんねェ? 首が疲れてきたわ」
「わ、わかりました……」
オレは一つ深呼吸をすると、トーマ先輩と二度目に会った日のことを思い出した。
部屋に連れ込まれ、ベッドに押し倒され、キスをされたので殴り、キレたトーマ先輩に殴り返されそうになったときのことを……。
そう、あの覚悟を思い出した。
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御茶の子さいさいだ。
「彼女、がんばれー」
「罰ゲームなら仕方ないよ! また次のゲームで挽回すればいいさ!」
「ちょっ、ギャラリーうるさっっ!!」
せっかく心を落ち着かせて腹をくくっていたのに、気の抜けたギャラリーの声掛けで一気に元に戻ってしまった。
いつもなら黙ってしまうところなのに、気が立って思わず言い返したのでギャラリーがますます湧いた。
「もぉ……!」
オレは自分のゲーム台から降りると、座ってキス待ちしているトーマ先輩にぐぐっと顔を近づけた。
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