ある日突然年上の新人看護師の教育係になりました。

すずなりたま

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13 ウィンウィン*

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 ゴクゴクッと嚥下する音が聴こえて、光はぼんやりとしていたがハッとして大谷を見た。

「い、今、飲みました……!?」
「はい、頂きました」
「うえぇ!? は、吐きだしてください! 飲みもんじゃないですから!! 喉が渇いてるなら水あげますから――」
「分かってますよ、でも、三澄さんのなんで」
「へ?」

(俺のだから飲むって……なんか日本語おかしくない?)

「ところで、三澄さん」
「はい?」
「俺ももうバッキバキで痛いんですけど……」
「うわあ!?」

 大谷の勃起したモノが、今まで見たアダルトビデオのどの俳優よりも大きかったので、光は思わず声をあげてしまった。さっき大谷がシャワーを浴びる前にも見たけれど、臨戦態勢になったソレの大きさはとんでもなかった。

「ご、ごめんなさい変な声出して……」
「いいですよ。――それよりコレ、三澄さんのナカに入れたいんですけど……ローションなんて、持っていませんよね?」
「ああ、ありますよ」
「え!?」

 光はごそごそとベッドの下をまさぐって、おもちゃ箱の中からローションとコンドームのみを出すと、箱をできるだけ奥の方に追いやった。使い古したディルドなんて見られたら、ドン引きされるに決まっているからだ。

「あ、あの……三澄、さん?」
「良かった、まだローション残ってた。コンドームもよかったらどうぞ」
「……」

 今まで自慰ばかりしていて、初めて誰かとセックスをするような状況になった光には、今自分が大谷からどんな目で見られているのか考えもつかなかった。むしろ用意周到なことを褒めてもらいたいような気持ちだ。

 後ろの準備だって――昨日もディルドで自慰をしたばかりだから、そこまでほぐさなくてもすぐに突っ込めると思う。それは大谷にとっては手間が省けて楽だし、助かるだろう。

「……み、三澄さん、恋人がいるんですか?」
「え、大谷さんにいないのに俺にいるわけないじゃないですか……嫌味ですか?」
「い、いや……違いますけど」

(仮に恋人がいたら、まず家に他の男なんか連れ込むわけないのに。まあ今回はしょうがないとしても、一緒のベッドで寝たりなんかは……いや、それもしょうがないのか……)

「い、挿れますか? それ」
「あ、はい……っ」
「じゃあ俺、自分で慣らすんで……ちょっと待っててくださいね。……ンンッ……」

 男のこんなところに指を突っ込んで拡張するなんて、ノンケなら絶対したくないだろう。そう思って光は自分で慣らし始めた。大谷が何故魔がさして自分なんかと寝る気になったのかは分からないけれど――。

(まああれだ。酔って誰でもいいからシたい気分なんだろう。俺の場合はオナニーだけど、大谷さんみたいなイケメンだったらそんなことしなくても相手がいて、今回はたまたま目の前に俺がいたってだけだ。でも俺も大谷さんに抱いてもらいたいって思ってたから、遊ばれてるわけじゃなくてウィンウィンだ)

 光はそう割り切り、手のひらにトロリとローションを垂らして、指と後孔に塗りつけ、中指から一本ずつゆっくりと挿れていく。

「はあっ……うンっ……」

 大谷は、まばたきするのも忘れたように目をかっ開いて光の痴態を見守っていた。口も少し開いている。

(大谷さんに見られてるっ! 恥ずかしい……)

「ずいぶん、慣れてるんですね……?」
「はい……よくしてますから……あっ、あん」
「!?」

(休日はオナニーばっかりしてるなんて、恥ずかしいから言わせないでくれ! ……ああもう、明日になったら全部酒のせいにしてしまおう。指も今日は二本でいいや……あんまり待たせて萎えちゃったらショックだもんな)

 オナニーではないので、前立腺もいじらずに拡張だけを目的とする。オモチャ以外のものを挿れられるのは初めてなので少し怖いけれど、同じくらいワクワクもしていた。

「み、三澄さん」
「はあっ、あっ……ん、そろそろ、いいですよ。……来て、ください」

 光は仰向けになると大谷が入れやすいように膝裏を持って足を大きく開き、ソコに突っ込んでいた二本の指をくぱあと縦に開いてみせた。
 そんな光のあられもない姿を目にして、大谷は自分の頭のどこかの血管がブチッと切れる音を聴いた。
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