70 / 125
第3章:覚醒編(開き直り)
第17話:グリッドジャストール邸にて朝食
しおりを挟む
「おはようございます」
ミラーニャの町にあるグリッド邸で、祖母であるカーラに起こされた。
使用人がいるのにわざわざおばあさまが起こしにくることに愛されているなと実感しつつ、顔を洗って食堂に向かう。
朝食はみんな揃ってが、グリッドジャストール家のお約束だ。
面倒なことこの上ない……子供の精神に合わせて精神年齢を落としているとはいえ、客観的に内面だけ見ると爺と婆しかいない。
父や母、ヘンリーとサリアはジャストールの本邸に帰ってしまったからな。
子供のフリをすることは同調のお陰で苦ではないが、たまに我に返ったときになんか微妙な気分になってしまうのはどうしようもない。
さらにいえば、ジェノスやフォルスはもっと爺だからな。
せめてアルトやヘンリー達がいれば、もう少し子供らしくなれるのだが。
コーヒーを口に運びながら、目の前でニコニコとこちらを見ている祖父母に目をやる。
孫の成長を噛み締めているのが、見て取れる。
「いつまで、ここにいるつもりですか?」
「あとはアルトお兄さまが、ご友人を連れてこられて再度町を紹介するくらいまでですかね?」
祖母の質問に答えてからクロックマダムを口に運ぶ。
美味しい……ちなみにこれも俺が広めた。
パンにハムとチーズを挟んで、フライパンにバターをひいて焼いたサンドイッチ。
上からさらにベシャメルソースやモルネーソースを掛けただけのものをクロックムッシュ、そこに目玉焼きを乗せたものをクロックマダムと呼ぶ。
クロックマダム……目玉焼きトーストの進化版だな。
「あの子から、また確認の手紙が来てますよ」
父ゴートは、俺がいつジャストールの町に戻るのか、気になって仕方ないらしい。
夏休みは長いんだから、気長に待っていて欲しい。
ああ、別に催促というわけじゃないのか。
俺が戻るとなると、下手するとリック殿下やジェニファ嬢が着いてくるから、事前に準備が必要ということか。
といっても、こればっかりはアルト次第というか。
アルトが連れてくる予定のゲスト次第というか……
「で、今日の予定はどうなっておるのじゃ?」
今度は祖父から質問が投げかけられる。
といっても、今日の予定は特に決まっていない。
というのが、アルト達が到着予定だから。
その受け入れ準備があるというか。
ジャスパーにキーファ、マリアとガーラントも一緒に来るから。
マリアとキーファ、ガーラントとジャスパーがそれぞれ姉弟、兄弟にあたる。
そして上2人は兄と、下2人は俺と同級生。
つくづく縁があるというか。
キーファはなんだかんだで最初から、そこまで俺に対して敵意を持っている感じじゃなかったが。
ジャスパーは……まあ、なんというか敵意とは違うけど、睨まれてたのは確かだな。
今は違った感じで、面倒くさい子になったけど。
良い友達でもある。
俺のことを素直に認めて師と仰ぎだしてから、ブレード家での謹慎も解けたらしい。
まあ、ガーランド自体、俺の兄のアルトに勝てたことが無いからな。
実際はその実力よりも傲慢で高い自尊心が問題視されていたようで、俺から素直に教えを乞うようになってからはガーランドの報告で彼の家族も許す方向にはなっていたらしい。
本人には言ってないらしいが。
いや、事実凄い真剣に訓練して、剣の腕なら同級生の中なら他の追随を許さないレベルだ。
俺?
俺はほら……いろいろと反則だから、仕方ないよね?
前世の記憶や経験、スキルや加護込みでいったら……ね?
そんなこんなで、なんだかんだと最初の人生とは比べるべくもなく周りに人が増えたのは、良いことだろう。
とはいえ第二の人生でも、それなりに楽しい生活を送れたんだけどな。
結婚もできて玄孫にまで恵まれて、多くの家族に恵まれた大往生。
その経験があったから、最初の人生2周目も腐ることなくここまで来られた。
本来なら魔王化、もしくはその兆候が現れているくらいの年齢だろう。
家族が殺されるのも、このころだったと思う。
あとは、残すところはリカルドの問題だけだな。
光の女神に唆されて、勇者気取りで俺を殺した元親友……
最初の人生でも、二周目でも相変わらずの傀儡っぷりに憐れにすら思えてくる。
いや二周目に至っては道化師だな。
救ってやりたい気持ちがないわけでもないが……
「お兄さまと私の級友たちが到着しますので、とりあえずそちらの対応をしようかと」
「ふむ、なんやかんやと忙しいのう」
「まあまあ、この町のことを一番知っているのはルークですからね」
祖父の質問に答えると、少し呆れたような寂しいような返事がかえってきた。
祖母がすぐにフォローをしてくれたが、確かにこの町の開発にずっと携わってきたから。
町を案内することに関していえば、ジェノスか俺かといった感じだろう。
いや、祖父や祖母も、よく町の方にデートに出かけているようではあるが。
本当に仲が良くて、見ていて微笑ましくなる2人だ。
とはいえ、やはり祖父母と俺とじゃ見る物が違うというか。
確かに祖父は領主視点で、住人の暮らしぶりなんかも視察しているようだが。
俺の場合は、自身の特性を活かして年齢層別の視点で、現状を視察し続けていたような状態だからな。
うん、こういった時に精神年齢を身体に寄せたり、死んだときの年齢に寄せられるのは便利だなと感じた。
当時はざっくりとした感覚での操作だったが、いまはだいぶコントロールできるようになってきた。
「いえ、学校に通っている間にさらに発展していて、戸惑うばかりですよ。住人の方々の頑張りにはただただ頭が下がります」
「持って回ったような言い方ね」
「いいんじゃないか? 貴族の子供としては、優秀で立派じゃと思うぞ……まあ、もう少し子供らしさもいると思うが」
「前から、子供らしくない子だったじゃないですか」
「うむ……そうじゃな」
2人から呆れられたような表情を向けられたが、気にしたら負けだ。
とりあえず、昼頃にアルト達が到着予定だから、昼食会場の場所を決めておかないと。
あー、ジェニファも来るだろうし、エルザとクリスタも一緒の方が良いか。
ジャスパーたちは同級生だから、多少は話しやすいだろうし。
アルトが来るから、リック殿下達の対応は任せられるけど。
今日は疲れているだろうし、なるべく疲れないようなルートが良いか。
となると、ホテル近辺かな。
街中を移動できる馬車も手配しないと。
あー、でもリック殿下とビンセントは、放っておいたらプールに行きそうだな。
声を掛けた方がいいとは思うけど、正直大所帯過ぎるのも……
「ごちそうさまでした」
「うむ、今日もしっかりと楽しむんじゃぞ?」
「そろそろ、予定を立ててお父様にお伝えするんですよ?」
「はい、分かりました」
祖父母に声を掛けて食堂を後にすると、外に出る準備をする。
「今日は2人で補佐に回りますので、大丈夫ですよ」
「ああ、そうしてもらえると助かる」
部屋であれこれと用意していたら、フォルスが現れて声を掛けてくる。
今日はジェノスとフォルスの2人ともがついてくれるらしいので、かなり楽ができる。
どちらかにリック殿下の方を任せてもいいかもしれない。
「とりあえず、昼食の会場の予約は済んでおりますので、あとはアルト様方の到着を待つだけですね。一応、馬車の場所と速度から割り出したところ、11時頃には正門前に着くと思われます」
「ありがとう、入場手続きはパスできるように根回ししておこう」
「ええ、いちおうその時間の受付の者には、伝えております。馬車の紋章から分かるとは思いますが」
「ああ、うちの領地の謹製の馬車だから、それ以前に客車の造りで分かってもらえると思うけど」
サスペンション搭載型の、最新の馬車だからな。
あー……第3陣の子たちもテンション高そうだな。
とりあえず、ジェノスにリック殿下達の方に伝言をお願いしておこう。
プールに行くか、こっちに合流するかの返事をもらって帰ってもらえばいいか。
どっちに転んでも、2人のサポートがあれば問題ないだろうし。
ミラーニャの町にあるグリッド邸で、祖母であるカーラに起こされた。
使用人がいるのにわざわざおばあさまが起こしにくることに愛されているなと実感しつつ、顔を洗って食堂に向かう。
朝食はみんな揃ってが、グリッドジャストール家のお約束だ。
面倒なことこの上ない……子供の精神に合わせて精神年齢を落としているとはいえ、客観的に内面だけ見ると爺と婆しかいない。
父や母、ヘンリーとサリアはジャストールの本邸に帰ってしまったからな。
子供のフリをすることは同調のお陰で苦ではないが、たまに我に返ったときになんか微妙な気分になってしまうのはどうしようもない。
さらにいえば、ジェノスやフォルスはもっと爺だからな。
せめてアルトやヘンリー達がいれば、もう少し子供らしくなれるのだが。
コーヒーを口に運びながら、目の前でニコニコとこちらを見ている祖父母に目をやる。
孫の成長を噛み締めているのが、見て取れる。
「いつまで、ここにいるつもりですか?」
「あとはアルトお兄さまが、ご友人を連れてこられて再度町を紹介するくらいまでですかね?」
祖母の質問に答えてからクロックマダムを口に運ぶ。
美味しい……ちなみにこれも俺が広めた。
パンにハムとチーズを挟んで、フライパンにバターをひいて焼いたサンドイッチ。
上からさらにベシャメルソースやモルネーソースを掛けただけのものをクロックムッシュ、そこに目玉焼きを乗せたものをクロックマダムと呼ぶ。
クロックマダム……目玉焼きトーストの進化版だな。
「あの子から、また確認の手紙が来てますよ」
父ゴートは、俺がいつジャストールの町に戻るのか、気になって仕方ないらしい。
夏休みは長いんだから、気長に待っていて欲しい。
ああ、別に催促というわけじゃないのか。
俺が戻るとなると、下手するとリック殿下やジェニファ嬢が着いてくるから、事前に準備が必要ということか。
といっても、こればっかりはアルト次第というか。
アルトが連れてくる予定のゲスト次第というか……
「で、今日の予定はどうなっておるのじゃ?」
今度は祖父から質問が投げかけられる。
といっても、今日の予定は特に決まっていない。
というのが、アルト達が到着予定だから。
その受け入れ準備があるというか。
ジャスパーにキーファ、マリアとガーラントも一緒に来るから。
マリアとキーファ、ガーラントとジャスパーがそれぞれ姉弟、兄弟にあたる。
そして上2人は兄と、下2人は俺と同級生。
つくづく縁があるというか。
キーファはなんだかんだで最初から、そこまで俺に対して敵意を持っている感じじゃなかったが。
ジャスパーは……まあ、なんというか敵意とは違うけど、睨まれてたのは確かだな。
今は違った感じで、面倒くさい子になったけど。
良い友達でもある。
俺のことを素直に認めて師と仰ぎだしてから、ブレード家での謹慎も解けたらしい。
まあ、ガーランド自体、俺の兄のアルトに勝てたことが無いからな。
実際はその実力よりも傲慢で高い自尊心が問題視されていたようで、俺から素直に教えを乞うようになってからはガーランドの報告で彼の家族も許す方向にはなっていたらしい。
本人には言ってないらしいが。
いや、事実凄い真剣に訓練して、剣の腕なら同級生の中なら他の追随を許さないレベルだ。
俺?
俺はほら……いろいろと反則だから、仕方ないよね?
前世の記憶や経験、スキルや加護込みでいったら……ね?
そんなこんなで、なんだかんだと最初の人生とは比べるべくもなく周りに人が増えたのは、良いことだろう。
とはいえ第二の人生でも、それなりに楽しい生活を送れたんだけどな。
結婚もできて玄孫にまで恵まれて、多くの家族に恵まれた大往生。
その経験があったから、最初の人生2周目も腐ることなくここまで来られた。
本来なら魔王化、もしくはその兆候が現れているくらいの年齢だろう。
家族が殺されるのも、このころだったと思う。
あとは、残すところはリカルドの問題だけだな。
光の女神に唆されて、勇者気取りで俺を殺した元親友……
最初の人生でも、二周目でも相変わらずの傀儡っぷりに憐れにすら思えてくる。
いや二周目に至っては道化師だな。
救ってやりたい気持ちがないわけでもないが……
「お兄さまと私の級友たちが到着しますので、とりあえずそちらの対応をしようかと」
「ふむ、なんやかんやと忙しいのう」
「まあまあ、この町のことを一番知っているのはルークですからね」
祖父の質問に答えると、少し呆れたような寂しいような返事がかえってきた。
祖母がすぐにフォローをしてくれたが、確かにこの町の開発にずっと携わってきたから。
町を案内することに関していえば、ジェノスか俺かといった感じだろう。
いや、祖父や祖母も、よく町の方にデートに出かけているようではあるが。
本当に仲が良くて、見ていて微笑ましくなる2人だ。
とはいえ、やはり祖父母と俺とじゃ見る物が違うというか。
確かに祖父は領主視点で、住人の暮らしぶりなんかも視察しているようだが。
俺の場合は、自身の特性を活かして年齢層別の視点で、現状を視察し続けていたような状態だからな。
うん、こういった時に精神年齢を身体に寄せたり、死んだときの年齢に寄せられるのは便利だなと感じた。
当時はざっくりとした感覚での操作だったが、いまはだいぶコントロールできるようになってきた。
「いえ、学校に通っている間にさらに発展していて、戸惑うばかりですよ。住人の方々の頑張りにはただただ頭が下がります」
「持って回ったような言い方ね」
「いいんじゃないか? 貴族の子供としては、優秀で立派じゃと思うぞ……まあ、もう少し子供らしさもいると思うが」
「前から、子供らしくない子だったじゃないですか」
「うむ……そうじゃな」
2人から呆れられたような表情を向けられたが、気にしたら負けだ。
とりあえず、昼頃にアルト達が到着予定だから、昼食会場の場所を決めておかないと。
あー、ジェニファも来るだろうし、エルザとクリスタも一緒の方が良いか。
ジャスパーたちは同級生だから、多少は話しやすいだろうし。
アルトが来るから、リック殿下達の対応は任せられるけど。
今日は疲れているだろうし、なるべく疲れないようなルートが良いか。
となると、ホテル近辺かな。
街中を移動できる馬車も手配しないと。
あー、でもリック殿下とビンセントは、放っておいたらプールに行きそうだな。
声を掛けた方がいいとは思うけど、正直大所帯過ぎるのも……
「ごちそうさまでした」
「うむ、今日もしっかりと楽しむんじゃぞ?」
「そろそろ、予定を立ててお父様にお伝えするんですよ?」
「はい、分かりました」
祖父母に声を掛けて食堂を後にすると、外に出る準備をする。
「今日は2人で補佐に回りますので、大丈夫ですよ」
「ああ、そうしてもらえると助かる」
部屋であれこれと用意していたら、フォルスが現れて声を掛けてくる。
今日はジェノスとフォルスの2人ともがついてくれるらしいので、かなり楽ができる。
どちらかにリック殿下の方を任せてもいいかもしれない。
「とりあえず、昼食の会場の予約は済んでおりますので、あとはアルト様方の到着を待つだけですね。一応、馬車の場所と速度から割り出したところ、11時頃には正門前に着くと思われます」
「ありがとう、入場手続きはパスできるように根回ししておこう」
「ええ、いちおうその時間の受付の者には、伝えております。馬車の紋章から分かるとは思いますが」
「ああ、うちの領地の謹製の馬車だから、それ以前に客車の造りで分かってもらえると思うけど」
サスペンション搭載型の、最新の馬車だからな。
あー……第3陣の子たちもテンション高そうだな。
とりあえず、ジェノスにリック殿下達の方に伝言をお願いしておこう。
プールに行くか、こっちに合流するかの返事をもらって帰ってもらえばいいか。
どっちに転んでも、2人のサポートがあれば問題ないだろうし。
6
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる