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第三章:王都学園編~初年度後期~
第55話:帝国視察
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「さてと、それでは帝都散策へとレッツゴー!」
「えっと……エルザ様はどちらへ向かわれるのですか? 必要であれば、私が案内いたしますが」
ハルナを迎えに行って、城から街に向かおうと思ったら、護衛の騎士に止められた。
せっかく、うるさい人たちがいない間に、自由を満喫しようと思ったのに。
そう、お母さまも、おじいさまも、伯父さま方も昨夜はだいぶ深酒したのか、まだ起きていない。
それならばと、駄目な大人たちを待たずに従兄たちとさっさと朝食を取ったあとで、私は街へとくりだすことにした。
当然の如く。護衛役となる騎士に捕まったわけだけど。
だから、二人も引き連れて街へ向かうことにしたんだ。
まあ、目的地は街じゃないんだけどね。
ちなみに護衛に付いているのは、ピッグスとウェッズという名前の騎士。
最初に紹介された十二人の騎士のうちの二人で、ピッグスが次席でウェッズが七席らしい。
そう自己紹介されたので首を傾げたら、ピッグスが「私が二番目に強くて、こいつが七番目に強いってことですよ」と苦笑いで教えてくれた。
これでも泣く子も黙る、漆黒の騎士らしい。
うん、十二騎士は黒い甲冑を身に纏って戦場に立つとか。
夜は隠密行動にいいかもしれないけど、日中は暑そうだね? と答えておいた。
二人ともげんなりした顔をしつつ、もう慣れましたからと苦笑いをしていた。
本音じゃないのかもしれない。
「昔は、この黒い甲冑に憧れていたのですけどね」
「小姫様のおっしゃる通り、夏は盾の表面で目玉焼きが出来るレベルで熱くなりますよ」
なるほど……ウェッズは試したことあるのかな?
少し実感がこもっていたけど。
冗談が通じるあたり、なかなか接しやすい二人だ。
「まずは、街の外かな?」
「えっ?」
ピッグスの質問に答えたら、普通に驚かれた。
別に、私がどこに行こうと関係ないと思うんだけど?
「街の外ということは、どこか観光名所のような場所ですか?」
「いや、普通に外壁の外に貧民っぽい人たちがたくさんいたから、炊き出しでもやろうかなと」
「そ……それは、許可致しかねます」
私の言葉に、ピッグスが焦っているけど。
なぜ、私が外に出るのにピッグスの許可がいるのだろうか?
私はべつに、彼の部下でもなんでもないんだけど?
「えっ? あなたの許可とか、いらないけど?」
「その、街の外は治安も悪いですし、エルザ様に何かあれば我らの首が飛ぶことになります」
「黙って着いて来た方がいいんじゃないかな? 私が本気を出したら……ね?」
そう、普通に全力で走っても二人を撒けるだろうし、転移を使えばなおのこと簡単に振りきれる。
私は、外の貧民たち……特に、子どもたちに美味しいものを届けたいのだ!
それに、二人に罰が与えられそうになったら、おじいちゃんに全力で猫なで声で救済を求めれば、なんとかなると思う。
だから、素直に私の方に付いた方がいいと思うんだけど?
「先輩、諦めた方がいいですよ。小姫様の言う通りですから」
「ウェッズ!」
「二人がかりでも無理じゃない?」
「確かにエルザ様に傷を負わせず、引き留めるのは……」
「それに、もみ合いになって変なところを触ったら、確実に家族まで連座で処刑になるかもしれませんよ」
「くっ……」
あれ?
二人とも、私のことを見くびってるのかな?
言葉通り、本気を出せば二人を簡単にあしらえるって意味だったんだけど?
「あれぇ? 謁見の間でおじいさまの一番近くにいた騎士は、私の実力を見抜いてそうだったけど……」
実力を見せつけた方がいいだろうか?
いや、別にいいか……邪魔をしてくるなら、普通に撒けば。
「分かりました。馬車を用意いたします。ただし、馬車からは決して降りられないよう、お願いできますか?」
「いや、降りないと何もできないじゃん」
「その、城から使用人を何人か用意しますので、エルザ様は馬車から指示をするだけでいいのです」
「よくないのです! というか、私がやりたいからやるのに、なんで使用人を? 彼らだって仕事があるでしょうに」
「エルザ様のために用意された使用人が二十名ほどおりますので」
なんて、無駄なことを。
私の世話なんて、ハルナと他に数人いれば大丈夫なのに。
というか、ハルナ一人で大丈夫なのに。
「私とお嬢様で大丈夫ですから」
ハルナも私と同意見のようだ。
いや、ハルナの場合は、この城に来てあまり私のお世話ができていないから、いい加減フラストレーションが溜まっているのだろう。
全力で、私のお世話をしたいという思いが、ひしひしと伝わってくる。
とりあえず馬車はありがたく使わせてもらうけど、二人を無視して城から出るように御者の男性に指示する。
困ったようにピッグスの方を見たから、「私の言うことが聞けないの?」と声を掛けると、慌てて手綱を振っていた。
ちなみに横でハルナが、「いまのは、夢の中のお嬢様っぽいです」と小さくない独り言を言っていた。
久しぶりな感じがして、ちょっとほっこりしたのは内緒だ。
そして、城門に辿り着くと、門兵に止められた。
ここでも、ひと悶着あるかなと思ったら、普通に外に出してもらえるとのこと。
何故かクリントがいて、事前に私のことを話していたらしい。
なんで?
「お嬢が、ああいった光景を見て、見て見ぬふりをするようなことは、絶対にないと思ったからな」
「流石、お兄さま。よく分かってる」
なんなら、クリントも実家から色々と食材やらを持って来ていた。
ついでに、昨日のあの可愛い幼女も連れて来てくれたらよかったのに。
そうだ、あの子のことも聞かないと。
「母方の従妹だよ」
顔を見ただけで、まだ質問もしてないのに答えが返ってきた。
なぜ同世代の子たちや、ハルナは私の親以上に私を理解しているのだろう?
「また、会える機会はいくらでもあるから、とっとと用事を済ませてしまおうか」
「とっとと済ませるようなことじゃないよ。それに、色々とテコ入れもしたいし」
まずは、サガラさんところから、適当な水魔石を取って来て生活用水の確保からだよね。
たぶん、川から汲んできてるのだろうけど、遠くはないにしても近くもなかったしね。
来る途中で、橋を渡ったから川の存在は確認済みだし。
それに外壁沿いにスラム街っぽい感じで人が密集して生活してるっぽいけど、城門からはかなり離れた場所だし。
城壁の近くだから多少の安全性は確保されているのだろうけれど、いざ何かあった時に救援は間違いなく時間が掛かるだろうしね。
その辺りも考えて、時間が足りないから効率よくやらないと。
いちおう、帝都の滞在予定は一週間とはいえ、この世界の一週間は六日だからね。
ついつい忘れて、七日で予定を組みそうになってしまうことがあるから、これは気を付けないと。
しかし、楽しみだ。
だって、外壁で生活してる貧民っぽい人たちの中に、いたからね。
結構な数のモフモフな種族が……そして、その子供らしきモフモフたちも。
「えっと……エルザ様はどちらへ向かわれるのですか? 必要であれば、私が案内いたしますが」
ハルナを迎えに行って、城から街に向かおうと思ったら、護衛の騎士に止められた。
せっかく、うるさい人たちがいない間に、自由を満喫しようと思ったのに。
そう、お母さまも、おじいさまも、伯父さま方も昨夜はだいぶ深酒したのか、まだ起きていない。
それならばと、駄目な大人たちを待たずに従兄たちとさっさと朝食を取ったあとで、私は街へとくりだすことにした。
当然の如く。護衛役となる騎士に捕まったわけだけど。
だから、二人も引き連れて街へ向かうことにしたんだ。
まあ、目的地は街じゃないんだけどね。
ちなみに護衛に付いているのは、ピッグスとウェッズという名前の騎士。
最初に紹介された十二人の騎士のうちの二人で、ピッグスが次席でウェッズが七席らしい。
そう自己紹介されたので首を傾げたら、ピッグスが「私が二番目に強くて、こいつが七番目に強いってことですよ」と苦笑いで教えてくれた。
これでも泣く子も黙る、漆黒の騎士らしい。
うん、十二騎士は黒い甲冑を身に纏って戦場に立つとか。
夜は隠密行動にいいかもしれないけど、日中は暑そうだね? と答えておいた。
二人ともげんなりした顔をしつつ、もう慣れましたからと苦笑いをしていた。
本音じゃないのかもしれない。
「昔は、この黒い甲冑に憧れていたのですけどね」
「小姫様のおっしゃる通り、夏は盾の表面で目玉焼きが出来るレベルで熱くなりますよ」
なるほど……ウェッズは試したことあるのかな?
少し実感がこもっていたけど。
冗談が通じるあたり、なかなか接しやすい二人だ。
「まずは、街の外かな?」
「えっ?」
ピッグスの質問に答えたら、普通に驚かれた。
別に、私がどこに行こうと関係ないと思うんだけど?
「街の外ということは、どこか観光名所のような場所ですか?」
「いや、普通に外壁の外に貧民っぽい人たちがたくさんいたから、炊き出しでもやろうかなと」
「そ……それは、許可致しかねます」
私の言葉に、ピッグスが焦っているけど。
なぜ、私が外に出るのにピッグスの許可がいるのだろうか?
私はべつに、彼の部下でもなんでもないんだけど?
「えっ? あなたの許可とか、いらないけど?」
「その、街の外は治安も悪いですし、エルザ様に何かあれば我らの首が飛ぶことになります」
「黙って着いて来た方がいいんじゃないかな? 私が本気を出したら……ね?」
そう、普通に全力で走っても二人を撒けるだろうし、転移を使えばなおのこと簡単に振りきれる。
私は、外の貧民たち……特に、子どもたちに美味しいものを届けたいのだ!
それに、二人に罰が与えられそうになったら、おじいちゃんに全力で猫なで声で救済を求めれば、なんとかなると思う。
だから、素直に私の方に付いた方がいいと思うんだけど?
「先輩、諦めた方がいいですよ。小姫様の言う通りですから」
「ウェッズ!」
「二人がかりでも無理じゃない?」
「確かにエルザ様に傷を負わせず、引き留めるのは……」
「それに、もみ合いになって変なところを触ったら、確実に家族まで連座で処刑になるかもしれませんよ」
「くっ……」
あれ?
二人とも、私のことを見くびってるのかな?
言葉通り、本気を出せば二人を簡単にあしらえるって意味だったんだけど?
「あれぇ? 謁見の間でおじいさまの一番近くにいた騎士は、私の実力を見抜いてそうだったけど……」
実力を見せつけた方がいいだろうか?
いや、別にいいか……邪魔をしてくるなら、普通に撒けば。
「分かりました。馬車を用意いたします。ただし、馬車からは決して降りられないよう、お願いできますか?」
「いや、降りないと何もできないじゃん」
「その、城から使用人を何人か用意しますので、エルザ様は馬車から指示をするだけでいいのです」
「よくないのです! というか、私がやりたいからやるのに、なんで使用人を? 彼らだって仕事があるでしょうに」
「エルザ様のために用意された使用人が二十名ほどおりますので」
なんて、無駄なことを。
私の世話なんて、ハルナと他に数人いれば大丈夫なのに。
というか、ハルナ一人で大丈夫なのに。
「私とお嬢様で大丈夫ですから」
ハルナも私と同意見のようだ。
いや、ハルナの場合は、この城に来てあまり私のお世話ができていないから、いい加減フラストレーションが溜まっているのだろう。
全力で、私のお世話をしたいという思いが、ひしひしと伝わってくる。
とりあえず馬車はありがたく使わせてもらうけど、二人を無視して城から出るように御者の男性に指示する。
困ったようにピッグスの方を見たから、「私の言うことが聞けないの?」と声を掛けると、慌てて手綱を振っていた。
ちなみに横でハルナが、「いまのは、夢の中のお嬢様っぽいです」と小さくない独り言を言っていた。
久しぶりな感じがして、ちょっとほっこりしたのは内緒だ。
そして、城門に辿り着くと、門兵に止められた。
ここでも、ひと悶着あるかなと思ったら、普通に外に出してもらえるとのこと。
何故かクリントがいて、事前に私のことを話していたらしい。
なんで?
「お嬢が、ああいった光景を見て、見て見ぬふりをするようなことは、絶対にないと思ったからな」
「流石、お兄さま。よく分かってる」
なんなら、クリントも実家から色々と食材やらを持って来ていた。
ついでに、昨日のあの可愛い幼女も連れて来てくれたらよかったのに。
そうだ、あの子のことも聞かないと。
「母方の従妹だよ」
顔を見ただけで、まだ質問もしてないのに答えが返ってきた。
なぜ同世代の子たちや、ハルナは私の親以上に私を理解しているのだろう?
「また、会える機会はいくらでもあるから、とっとと用事を済ませてしまおうか」
「とっとと済ませるようなことじゃないよ。それに、色々とテコ入れもしたいし」
まずは、サガラさんところから、適当な水魔石を取って来て生活用水の確保からだよね。
たぶん、川から汲んできてるのだろうけど、遠くはないにしても近くもなかったしね。
来る途中で、橋を渡ったから川の存在は確認済みだし。
それに外壁沿いにスラム街っぽい感じで人が密集して生活してるっぽいけど、城門からはかなり離れた場所だし。
城壁の近くだから多少の安全性は確保されているのだろうけれど、いざ何かあった時に救援は間違いなく時間が掛かるだろうしね。
その辺りも考えて、時間が足りないから効率よくやらないと。
いちおう、帝都の滞在予定は一週間とはいえ、この世界の一週間は六日だからね。
ついつい忘れて、七日で予定を組みそうになってしまうことがあるから、これは気を付けないと。
しかし、楽しみだ。
だって、外壁で生活してる貧民っぽい人たちの中に、いたからね。
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