恋色ネックレス

麗亜(れいあ)

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file.1 転校生 

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結局、朝ごはんはご飯に魚に味噌汁というthe日本食で今日は多分一日中機嫌が悪いだろう。

イライラ2倍デー。







なのに…!









 

  



「由依奈悪いけど教科書貸して。」














なぜだ…!!



  華の高校生になってからというもの私はちょーーーーっと悪いかもだけど多分普通の成績をとり普通に友達をつくり普通に部活をし、平凡な人生を送っていた。言ってしまえば模範生。みんな褒めてくれて構わないよ。


だがしかし今、隣にこんな春だか夏だかよくわかんないこんな微妙な時期に来た転校生がいるのはなぜだ…。


確かに隣がいないぼっち席という素晴らしい席を二ヶ月ほど占領できたのだから文句はつけられないのだが。


なんか異様に私に突っかかってくるこの失礼な輩をどうにかしてくれ。



顔が良いせいか周りの女子からの熱い視線を感じる…。

しかも、休み時間にみたクラスの女子グループLINEもでもその話題で持ちきりだ。


頭が良くスポーツ万能なんていう変なイメージまで付けられてるよ…。主観を押し付けちゃダメだよ。めっ!


まぁ教科書ないのは当たり前だし転校生が勉強できないから貸すけど。



「橘くん?だったっけ?何で私の名前知ってんの?」
「ん?知ってるから?」


 とニヤニヤしながら返して来た。



「まぁ俺も由依奈って呼んでるし、由依奈も優で良いよ。」

「気が向いたらね。」


テキトーながらも返した私は凄いと思う。





★☆☆★


 昼休みになった。


いつもの様に1人でお弁当を食べに屋上へ向かっていると


「お前、友達いねーの?」


なんで付いてくるんだ!!



私の至福であるご飯のときまでそのキチガイパワーで私をイライラさせるつもりか。イライラ2倍デーが4倍デーになるぞ。




「他クラスにはいるけど、自分のクラスにはいないかもね。」

1つ言おう。これは私の主観だが、相手がもし友達って思っていたら友達はいることになって友達と思ってない私はめちゃくちゃ失礼だろう?それだったらかもという仮定で済ませるのが一番いいのだ。


「かもねって(笑笑)。」


 うわぁ……やっぱりこいつムカつく…。


「じゃあ俺行くわ。」
「何しに来たの?」

本当に何しに来たんだよお前。昼休みなくなるし君もクラスの子達にお弁当誘われてただろ…。お願いだから一分一秒でも早く私の視界から消えてくれたまえ。まじで。


「怒りっぽい由依奈にこれをあげよう。」
 と言ってポケットの中から何かを出して私に投げて来た。

偉そうなのが物凄くムカつく…。そして投げられたものをギリギリでキャッチする。


「ナイスキャッチ!糖分補給!」

「あーありがとう。」

「お礼は言うんだ。」


自分のクラスに友達がいないだけで私は常識知らずでも非人間でもないからね?人からものをもらった時はお礼を言うなんて、小さい頃から耳にタコができるくらい言われてきてる。

そんな事を考えてたら奴はクラスに戻っていったようだ。


よし、屋上に行こう!
今日のご飯は何かなぁ…。甘い卵焼きが食べたい気分だ。



「あいつから粉々のクッキープレゼントフォーユーされたんだけど。」


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