イケメンといちゃらぶセックスがしたいだけ

ユミグ

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第一章

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単語のお勉強もしつつ掃除に加えベッドメイキングまで任せてもらえるようになりました!どうやら書き入れ時らしい今、未熟者の私でも借りたいくらい手一杯なようだからお手伝いをしています!

だって暇だからね!

物凄く暇だから!

マクラーレン様が忙しい合間を縫って会いに来てくれた日から20日経ちました、ちなみにあんなに短時間でも金貨2枚支払われていかれたので次からは料金を手渡して頂けるようになりました。ドレス代はあっという間に稼げたけど…いいのかな?

「フード!こっちも!」
「はあい!」

お客様と鉢合わせしてしまうかもしれないベッドメイキングはフードを被って掃除に勤しんでいる、魔法でちゃちゃっと洗浄出来るから重宝してもらっています!みんな日に何度も出来ないらしい、少ない魔力量って結構制限があるんだなぁと思いながら名前もバレちゃいけないらしく表ではフードと呼ばれております。こんにちは、フードです。

掃除に裁縫、先輩方の井戸端会議に忙しくしてるんだけど…

私って娼婦じゃなかったっけ?と思える程に暇な体…しょうがないよね、だって金貨2枚なんだもん。早々そんなに払ってくれる人なんて居ない…

分かってはいるんだけど!

あ、光合成したいってお願いするの忘れてたとオーナーの顔見て思い出した。

「お疲れ様です!」
「お疲れ様、よく働いてくれていて助かってるよ」
「暇!ですから!」
「…」

にこやかに言い放つ私は既に何度かリデルにもオーナーにも金額って下げられたり出来ませんか?とお伺いを立てています。お話していいなと思える人ならと言っていた言葉も忘れていません!

「朝方になるんだけどね、少し遠いところから来て下さる方がいるんだ」
「ほんとですか!?やったー!」
「だから先に寝ておきなさい、ついでに3日間滞在するからね」
「3日も!?はう…!イケメンと3日も…!」
「多少のズレはあるけど、6時かな?」
「はあい!残り終わったら寝ますね!ありがとうございます!」

「はぁ…助かるけど、働かせていいものか…」

るんるんでやる事を終わらせてベッドに潜りました!目覚ましはないから誰かが5時頃に起こしにきてくれるらしいです!目覚ましが欲しいなと初めて異世界に来て足りない物があったなぁ…と遠のく意識の中そんな事を考えてた。



*********************************



「あんたボサボサよ」
「…うい」
「まったく…やってあげるから」
「ありがとー…」

ゆさゆさと揺さぶられて起きた私はとっても眠い…ぼーっとしながら髪の毛を先輩に整われていると心地良くてまた寝ちゃいそう…

「ほら化粧する!」
「うえ…!はい!」

一瞬ガクッと頭が揺れた、寝ちゃってました。
先輩に薄くでいいからと言われたのでファンデーションを乗せるだけの化粧をして眠そうな先輩にお礼を伝えた、髪の毛はハーフアップになっていてとっても可愛い。
今度先輩に教えてもらおうとほうじ茶を淹れながら考えてた。
あったかいほうじ茶で温まってたらトントントン…とノックの音が聞こえて寝そうな頭で声をかけながら頭を下げていると…

「んなかしこまらなくていい」

ハスキーボイスきたああああ!

少ししゃがれた声に高くも低くも聞こえる声に眠気がどこかへいきました!
ゆっくりと顔を上げると…

灰色の髪は少しだけ茶色の瞳を隠すような髪型に、隠されても鋭い目元はシュッとしてなにもしなくとも色気がある瞳に滑らかに整えられている鼻は高く私が目指している形で赤く塗られているような唇は笑ったらきっとニヒッとしそうなニヒルな口元に焼けた肌と体格のいい肉体はまさに…

「おっ…まえ…」
「はきゅ…!かっこよすぎますお客様ぁぁぁぁ!はあぁぁ…!鋭い目つきに食べられちゃうようなお口…!バンパイア!?いやいや、物語の主人公レベルでかっこいい…!イケメン…!イケメンすぎますお客様ぁぁぁぁ!」

175センチくらいの背格好にマントは王道なのかニヒルな主人公なのか分からないけど、それでも主人公感溢れるお客様はどんな物語でもヒーローになれそう!

「かっこいい…」
「お前頭でも打ったか?」
「はう…!お前…!その声でお前…!まさに王道!恰好いいが詰め込まれた男性が目の前に…!」
「………なるほどな」
「あ!ごめんなさい、どうぞお座り下さい」
「ああ」

ソファに横並びになったけど本当は向こう側から見てみたい!

「ほうじ茶は飲めますか?」
「あー…ちょっと待て…」
「はい」
「理解はしたが混乱してんだ…ちょっと待て…」
「?はい」

頭を抱えたまま動かなくなってしまったお客様、ここは大人しく待つべき…!まだ行為は始まらない!それなら向かい側から見てもいいだろう!

は…!?でも顔を抱えたままだから見られない!どうしよう!

そうだ!ソファに座らなきゃいいんだ!

向かい側に座るんじゃなく今座っているソファの下に…洗浄しておこう、うん、地面にペタッと座ったら。

「見れたぁ…」
「っっ~、待てっつってんだろ!?」
「へ?待ってます」
「そういう…っっ~!見んな!」
「ええ!?そんな…!そん…はい…分かりました…」
「……んなしょんぼりすんじゃねぇ」
「はい…」

しょんぼりしていたら確かに駄目だ!お客様の前なのだから!でも見たい、どうしよう…

「やっぱ好きにしろ」
「わあぁ…!ありがとうございます!」
「お前…はぁ…どうすっか」

どうするのかは分からないけど見る許可を頂いたので見させて頂きます!

「こんなにイケメンと3日も一緒…」
「あ?イケメンてなんだよ」
「格好良すぎる男性という意味です」
「お前っ!」
「はい」
「…なんでもねぇ!」
「はい」

少しだけ目尻に皺がある、そんなところも素敵だ。それにしても異世界は年齢不詳な人達が多い。
先輩達もリデルも何歳なのかいまいち分かりにくい、私もだろうけど。

あ、目が合った。

もういいのかな?頭抱える時間は終わったのかな?
茶色だけど色素が薄くて綺麗だ、光浴びるの苦手かもしれない…いや、でも焼けた肌だからそんなでもないのか。

は…!サングラス!サングラスが欲しい!絶対似合う…!サングラスをかけるも良し、頭をかき上げるのに使うも良し、耳の部分を咥えるも…

「はう…かっこよすぎる…ちょっと汗をかいて上半身裸になったお客様…す、素敵すぎる…」
「お前な…」
「…はい」
「言っとくがヤらねぇぞ?」
「フラれた…イケメンにフラれた!ありがとうございます!そうですよね、私とっても平凡なんですからそんな引く手あまたなかっこいい方に抱かれるなんて…お会い出来ただけでも光栄です!」
「…少し黙れるか?」

黙れとまで言われてしまった!イケメンに!そのまま俺にいくら貢げるんだよ?とかの台詞も込みでお願いしたいです!

それにしても良かった…感性が普通な人が居て…

金貨6枚返そう!もしオーナーに駄目だと言われたらなんとか出世払いでとお願いしてみよう!

「…んな守るな、話せばいいだろ」
「お帰りになりますか?もちろん返金対応させて頂きます」
「あ?」
「それとも別の方を紹介というのでしたらまずはオーナーに確認を取らなければ」
「い、いや、そういうんじゃねぇ、お前とは過ごす」

ヤらないのにそれはあまりにも無駄じゃないだろうか…ヤらないのにお金って貰えるの?ヤらないのに?娼館なのに?

「あー…お前は俺の妹だ」
「いえ、兄はおりません」
「ちげぇよ、リデル・セヴァリーは俺の親父だ」
「は……えええええええ!?」

嘘でしょう!?リデルの子供!?どうして!?どうしてこうなるの!?た、確かに目の色は似てる?かもしれないけど!どうして!?どうしたらこうなるの!?リデルの遺伝子凄い!隔世遺伝とか?母親の血が濃いとか!?どうしたらこうなった!?のいい事例だよ!

ていうかお兄ちゃん!私にお兄ちゃんまで居たの!?いや、息子が居るって言ってた!しかもこんなに恰好いいお兄ちゃんが…

あれ?待ってね?という事はだよ?私って家族団らんに金銭を発生させている?

…それはどうなんだろうか。

いや、駄目だと思う!

この人の事よく知らないけど!リデルの子供なら仲良くしたい!

「はじめまして!私ハヅキって言います、いきなり現れて家族になっちゃった戸惑いもあるかと思いますがどうぞよろしくお願いします!」
「あ、ああ」
「お兄ちゃんなら尚更です!お金受け取れません!オーナーに言って」
「い、いいから、とりあえずソファに座れ」
「え、やだ」
「あ?」
「お兄ちゃんかっこいいから見ていたい!」
「お前な!?」

お客様じゃないならワガママ言ってもいいよね?

「あー…とりあえず金は払う」
「どうしてですか?」
「抱くかもしんねぇだろ」

それはつまり疑似近親相姦では…?

なにその美味しい展開。

ん?つまりはまだお客様かもしれないという事だ、それならソファに座ろう。

「陛下が近付けさせないようにしたのは理解した、お前はヤバイな」
「陛下ですか?お会いした事は一度もありませんよ?」
「あ?会ったっつってたぞ」
「ええ?」

お兄ちゃんは少しだけ考え込んだ後。

「客として来てんだろ?」
「は……し、失礼ですが陛下のお名前は?」
「マクラーレン・カヴァデイル」
「え………ええええええええ!?マクラーレン様が陛下!?」
「…やべぇか?」

やべぇかどうかは分からない!私がヤバイのか!?で、でもお城には戻さないって言ってくれてたし…そうだ!ここは娼館!言いたくない事もあるだろう!うん!そういう事にしておこう!でも聞いちゃった事は素直に謝っておこう!身分知られたくないとかもありそうだし!

「と、とりあえず飲み込みました…」
「そうしとけ」

マクラーレン様が陛下で今お客様なのがお兄ちゃん…

ちょっと供給過多かも………

「お前が知りてぇ」
「なにをですか?」
「全部だ」
「お兄ちゃんの事も知りたいです!」
「いくらでも聞け」

私の話を聞いて美醜の違いに驚いたり目覚まし時計に興味を示すお兄ちゃんはザインという名前らしい。
ザインでもお兄ちゃんでもいいぞと言われたからお客様で居る間はザインと呼ぶ事にした、人の過去を聞くのは先輩達からも聞いていたけど…お兄ちゃんの過去は壮絶でちょっと泣いた、そんな私にオロオロしてたから思いきり抱き着いてみた、硬直したけどすぐに気を取り戻して背中をポンポンと優しく叩くザインの手は震えていて、責任重いなと久しぶりに感じながらいつの間にか寝てしまった。
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