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しおりを挟む「ルーシャン!」
「遊ぼう」
「やったー!」
あれから贈り物については答えが出てないけど、アルフの贈り物については解決した。
庭を改造してくれたのだ!バーナビーの指示で!天使様の庭を!
ルーシャンに案内されながら庭に出ると………
うん、凄い護衛の数。
庭ってそんなに危険なの?
「ここにした、平気か?」
「うん!ありがとう!バーナビーにも会ったらお礼言っておくね!」
「来るからその時に言いなさい」
「はあい!」
私が植えると言ったから、一粒にしては大きい庭が目の前に広がってる。
庭っていうか土?
これから私が命令すれば色んな花を植えてくれるんだろうけど。
「ここに植えるー」
「……それだけか?」
「アルフからの贈り物」
「ああ……良かったな」
「その言い方は私が喜んでるみたいだよルーシャン」
「ふっ」
手で土を掘って種を置いて優しく土をかけて…
「なにすんのよ」
「そんなんじゃ駄目だ」
「こんなんがいいの!この種はこうなの!」
「そうなのか?」
「ばーか」
「お前………また可愛くなりやがったな!?」
馬鹿だ。
乙女は無視して種を植えて、
「ちょっとお水出して」
「こうか?」
「うん……それでいい。ありがと」
お水を与えて、あ!土のから加護貰ってたんだった!
せっかくだ!加護の力をすこーし与えて、土を潤して……うん!
「毎日来る」
「いいぞ」
毎日様子を伺おう。
「それならこっちでお茶もすればいい」
「うん?おお!作ってくれたの!?」
「今日は負けない」
どうやらガゼボまで作ってくれたらしく、そこには既に盤上の遊びが整ってある。ルーシャンは盤上の遊びが国一番強いと言われているみたいで、私とよく遊んでくれるのだ。
「「…」」
クロノスが淹れてくれた紅茶を飲んでまったりと遊んでるんだけど……
「「…」」
ルーシャンが3戦連敗すると、いつもメラメラしだすんだよねぇ。
私も負ける時だってあるけど、ルーシャンは負けそのものが嫌いらしく、こんな感じでメラメラしちゃう。
「今日も惨敗か」
「「…」」
バーナビーも来てくれたのは嬉しいけど、今その言い方は危険だよ………
あれ?そういえば……。
「なんでバーナビーたちってちゅーしないの?」
「「は?」」
「え?してもいいんだよね?」
「そう、だが…」
公爵もしてたし?夜会でしてた人もちらほら居たし?
そういえばちゅーちゅーするところ見てない。
なんで?
「うん?」
「うん、庭はどうだ?」
どうやら聞いては駄目な事だったようだ。
なんでだろ?
「庭もガゼボもありがとう!凄く気に入った!」
「そうか!」
「ちゅーしないの?」
「「…」」
「なんで?仲良しじゃないの?」
「違うぞ!?」
「じゃぁなんで?」
「王たる私がしていたら良くない!」
「なんで?」
「「…」」
王様はちゅーしちゃ駄目なんて、どこにも書いてないけどな?
「天使様」
「うん?」
「恥ずかしい気持ちがあるのだと推測致します」
「「…」」
なるほど?クロノスの言う通り、恥ずかしい気持ちがある人も居るのか。
あ、海のもそうだよね。
海ののちゅー………見たい!!!
「クロノスも恥ずかしいの?」
「はい」
どうやらクロノスも海のと同じらしい。
そんな事を考えていると神の力を感じ取った。
アレスじゃない。別の神だ。
「あれ?なんで居るの?」
「「「「「「「「!」」」」」」」」
「「…」」
クロノスに問いかけてるのは神。
いきなり現れた神に傅くみんなと、クロノスがいる事も、人間が跪いている事も、どうでもいいという表情でニヤッと笑った神は………
「誰がお気に入り?」
アレスが気に入った人間がいると聞いたのか、見に来たらしく問いている。
「誰?答えなよ」
「わ、私でございます」
「へぇ?」
ふん?なるほどね?
バーナビーが答えた瞬間、クロノスと私は理解した。
そして、私の行動の方が早かった。
バシュッッ!ガツッ!
「「「「「「「!」」」」」」」
「…」
私も大概脳筋だ。
力か魔力を使えばいいものを、机にね?手をついてね?浮いた体で思いっきりね?
「ぶべぇっっ!」
頭を蹴って地面にのめり込ませちゃった♡
「なにすん、ぶべっ!なんっ、」
「ヒ、ヒナノ…!」
「うんうん、バーナビーは少し黙っていようねぇ?」
「は、はい…!」
力を使いそうになると私が無効化して、頭を踏んづけてるから抵抗出来ないみたい。頭を上げようとする度に地面とちゅーさせてる。
「ぶべえっっ!!!っっ~!このっ!人間が!調子にっ!がぼぉぉっっ!」
「うんうん、人間が調子に乗るなって?」
「なに、どう、どうやって、ぶほっ!」
アレスを呼ぶかな?
『クロノスー、アレスにトリアイが遊びで呪いを投げてるって伝えてくれるー?精霊と人間が犠牲になってたよーって。バーナビーが呪いを受けそうだけど、どうするー?って』
どうやら神であるトリアイは、なにを思ってるのかは分からないけど、アレスの世界で“お遊び”をしているらしい。
「このっっ!ぶべぇっっ!」
炎のと公爵の伴侶に投げた呪いがトリアイのモノだったのは、食べて理解している。
「ふざけっ!ごぼぉっっ!!!」
どうしてアレスの世界で遊ぶんだろう?
自分の世界か、許可された世界で遊べばいいのに。
「トリアイ!!!貴様っっ!」
アレスが来たから踏みつけてる足を退けた。
「私の世界で遊ぶなど…!なにをしている!」
「まだなにもしてないじゃん!」
トリアイは踏みつけられていた事も忘れ、顔中に土をつけながら吠えている!
「聞いたぞ!呪いを投げようとしたな!?他にもいると聞いた!」
「嘘ついてるかもしれないだろ!?」
「お前の方が信用ならん!」
どうやらトリアイの信頼は地の底らしい!
「お前は出入り禁止にする!」
「そんな事出来る訳ないだろ!」
アレスは人間を愛している。
だからこそ遊び場ではないとトリアイも理解してそうな関係値なのにねぇ?
「大体!呪いなど……!馬鹿らしい!人間にでも当たれば死ぬぞ!」
「だから!?どうでもいいじゃん!」
はいはい、ここで力をぶつけて遊ばないでねー。
天界に戻すよー。
ついでにトリアイの出入りも禁止にしておくからねー。
「ルーシャンもちゅー、恥ずかしいの?」
「「「「「「「「…」」」」」」」」
「紅茶のお代わりはいかがですか?」
「「「「「「「「…」」」」」」」」
どうやらルーシャンも外でちゅーするのが恥ずかしいみたい。
クロノスからお代わりをもらって、寛いでると、やっと意識が戻ったバーナビー。
「助けられ、たのか?………ありがとうヒナノ」
「私はバーナビーを幸福に導く使命があるからねー?お礼ならアレスにだねー?」
「ふっ、ああ、その通りだな」
トリアイはアレスが好きなのかな?
オーナーみたいに好きな子をイジメたいタイプとか?
『呪いを受けた者達を知りたいと』
『炎のと公爵の伴侶ー』
『ありがとうございます』
『こちらこそありがと、クロノス』
『はい!』
どうやらアレスは償いに加護を与えたらしく、炎のはいいけれど、公爵の伴侶には強すぎる加護を与え、気絶したのを見て慌ててクロノスの元へ来た時は………私の側仕えとして図書館に居たので、誤魔化すのが大変でしたよ?
ちなみに適度な加護をクロノスが教えてあげて無事、呪いの件は終了しました。
あ、トリアイはしばらく罰として悪魔に預けて拷問をされてるみたいですよ。
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