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しおりを挟む「いいにおいいいにおいいいにおい」
「ぁ……っ……ぁ、ぁ、……っ、………ぁっ、あっ……っ、………っ…」
どちらが底なしなのか分からない。
何十回目かの食事をした後でも美味しくて熱い精液をくれる全てをお腹で飲み干していく。
寝そべって、横になっている私の後ろから抱え込んで、ぐぷぐぷと、ゆっくり出し挿れするイセトが望むように、こんな私でありたいと思っていた密やかな想いを暴かれるように、震える体以外はなにも動かず、イセトから与えられる全てに甘えてる。
「いいこ」
「ぃっっ…!……っっ、んづっ…!…ぁっ!」
「ピアス外して」
「わか、った、あ、あ、あ、あ、」
「いいよ、先にイって」
「んにぃぃぃっっ…!っっ…!ああっ…!あっ!あっ!あっ!とま、にゃっ…!」
「早く」
上手く魔力を練れないけど、一生懸命にピアスに魔力を通して外していく。
カチカチカチカチ………
まるでダイヤルみたいな音がして、数分かけて外れたピアスが3つ。
「だから言ったでしょ!」
「ひあぁぁぁっっ…!」
乱雑に私をうつ伏せにしたイセトは後ろからなにもかもを叩きつけながら、びちゃびちゃと長い長い吐精をしている。
「素直じゃない」
「ちがっ、そういう、あちゅっ、イセトっ、イセトっ、」
「ヒナのままでいて?」
「イセトぉ!っっ…!いあ゙っっ…!?」
ピアスを取ってしまうと、全てが近寄れないはずなのに、私を堪能するように、全て手に入れたと伝えているかのような荒々しい行為に………
「うれしっ、うれしっ、イセトぉっ…!」
「僕の方が嬉しい」
「あ゙あ゙あ゙あ゙っっ…!イっっ…!?……っっ…おわらなっ、おわらなっ、イくの、とめられ、ひうっ…!」
「とめちゃ駄目」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ…!あ゙っ…!んづっ…!ひぐぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっっ…!」
「いいこ」
壊れた私はびちびちと体を跳ねさせ、シーツに嬌声を吐き出す事しか出来ない。
「はぎゅっ…!?」
「尻尾弱いね、可愛い」
付け根を扱かれて、尾てい骨を押された。
「んぎゅっ…!あ゙ぐっ…っっ……っ……ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっ…!……っっ、ふにっ…!」
「あ、いいにおいっ」
お腹も押されて圧迫感に息が吐き出せなくなる。
まるで積もるように快楽が蓄積されて……
「今度はこっち」
「ぅ゙ぐぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっっ……!」
お尻に挿れられて、擬似子宮まで一気に貫かれた。
「っっ………っ……っっっ………っ…っ……っっ……っっ………っ……っ……」
頭がパアンてなるようような感覚と、溜まってた快楽が弾け飛んだ。
「ヒナの全部を感じれた。こんなにも抗えない程の愛を与えられたのに…本当、素直じゃない」
違うのに、って。そうじゃないって言いたいのに、吐き出る声は言葉にならない。
「やっぱり孕んで?」
「ぃ゙っっ!?」
手首を引っ張られて、不安定な体に叩きつけるイセトは子作りしてる。
「僕の子、欲しいでしょ?」
「でも、んあっ!」
「なに」
「ほしい、けど、あ゙あ゙あ゙あ゙っっ…!イぐっ…!イぐっ…!」
「欲しいでしょ?」
「ほしい!ほし、んあああっ…!イセトぉっ、!」
「くすくす、僕も同じ気持ち」
心からの言葉を送ると嬉しそうに笑うイセトが………あれ?いつから対面座位になってたっけ?
「擬似子宮じゃない方に出してあげる」
「イセトっ…!」
「ちゃんと孕んでね」
「あにゃっ…!にっ…!ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙っっっ…!あっ…!あっ…!あっ…!あっ…!」
「イくっ!っっ……、くっ…!孕んで、はらんで、ね?はらんで、おなかいっぱい、注ぐ、から」
「あちゅっ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
「髪の毛ちょーだい」
初めて会った日のように髪の毛を肩くらいまでナイフで一気に切られた。
「くすくす、嬉しいの?」
「イセトぉ」
「全部ちょーだい」
「いい、よ、」
「口あけて」
「あー、んはっ…!あっ、あっ、」
唾液も、汗も、匂いも、髪も、与えられる全てを差し出した。
「あー…無理」
「あああぁっっ…!?チカチカ、するっ、あたま、へんっ、にゃにっ…!?」
「僕も、おかしくなってる、みたい、はっ!はっ!」
「ひにゃっ!?イっちゃうっ!イっちゃう!イくぅぅぅぅっっっ…!」
「僕も、イ、くっっ…!っっ…っ、はらんで、おねがい、はらんで?」
「はにゅっ!?」
ぐにゅって変な感じがして、気絶した私に覆い被さるように倒れ、そして、イセトも気絶した。
夢を見た。
二人一緒の夢を。
果実がある。
真っ赤な果実を実らせて、いつだって瑞々しい緑の葉は誘うようにふよふよと不規則に動く。
私の居場所。
天界にある、お気に入りの場所はツライ気持ちも湧き上がってくるから滅多に行かないけれど………
それでもあそこは私のお気に入りの場所。
「「あ」」
どうしてかイセトと天界に居て、どうしてか葉が落ちた瞬間、二人して声を上げた。
ふわふわ、
ゆらゆら、
そよそよ、
一枚の葉はゆっくりと地面に落ちて………
それから………
それから………
「「はっ!」」
一瞬気絶してたのか、長い間、眠りについていたのか分からない私たちは同じタイミングで目を覚まして。
「どこ!?」「天界!」
さっきの光景が夢でないと、なぜか二人共確信を得ていて。
急いで鍵を取り出して扉を開けた私の手を繋いでるイセト。
「服着て」
「……あい」
こんな時でも独占欲を発揮したので、ぱぱっと2人とも着替えて扉の向こう側。
果実のある場所へと移動した。
「「…」」
果実の下には一枚も葉は落ちていない。
その代わり、小さな…とても小さな赤子が眠っている。
その子は………
「待って」
「…」
近寄りたい、駆け寄って抱き締めてあげたいと思っているイセトの手を引っ張って止めた。
「僕たちの子だ」
「うん」
私達の子どもだと、何故かはっきりと理解している。
それと同時に私は気付いてしまった。
この子は全ての器になる事が出来る魂を持っている。
召喚、収納、時、理。
全てになれるし、全てを管理する者としての使命がある。
「いけない」
「どうした」
早くも器になろうとしてる。
それがいい事なのか、悪い事なのか………
この子にとってはどちらなのかは分からないけれど。
『直接話しかけられる、理解出来る?』
「………無理」
『それならこの飾りに魔力を流したら話せると認識して』
『分かった』
まだ外からの声は理解出来ないだろうと、使命を果たそうとしている我が子に駆け寄り、声をかけた。
『はじめまして、私はあなたの母』
『僕は父親だよ』
『器にならなくていい、もちろんあなたのしたい事を止める訳ではないけれど……今はいい。自我が育つまで器とならなくてもいいの』
駄目か。
器になろうとしているな。
使命を果たそうと形を変えていく。
どうしたら………これが正しいのかも分からない私はなんて声をかけたらいいのか………
『僕にはよく分からないけど、君の成長を傍で見届けたい。出来れば僕たちに初めての笑顔や、泣き顔、得意げな表情も……全部見ていたいんだ。だから、どこにも行かないで』
「ふえっ………ふええええん!」
「んえ?」
「大丈夫だよ」
いきなり泣き出した赤子を抱き上げるイセト。腕の中の子は神でもあり、器でもある。
イセトの言葉に応えてくれたのか、器になろうと、使命を果たそうとする意思は感じ取れず、赤子のように………
初めての産声を上げた。
「戻れる?」
「あ、うん」
家に戻る鍵を創ってから、扉を開き、さっきまでいた寝室に戻った。
「うえ………う?」
「僕たちの魔力が分かるみたい」
「そういえば私が傍にいても大丈夫…なのかな?」
「大丈夫、抱いて?」
「う、うん」
こんなに小さい子の服は持ち合わせていないから、無から有の力で創った服を着せてから抱き上げた。
「キラキラしてる?」
「してない」
「他の者にも…」
「ヒナ」
「うん?」
「悪い癖」
「へ?」
「分からない事に頭を使わない」
「………そうだった」
研究しないとと思ってる私を叱りながら、子どもの頭を撫でるイセトは嬉しそう。
「子どもだと思うの?」
「この子は僕たちの子」
「うん」
神の力も魔力もあるのに、とっても弱々しいこの子は間違いなく私とイセトの子。
私はやっぱり孕めないんだ。
でも、形を変えて産まれてきてくれたのは、私たちの為。
「名前はなににするの?」
「僕が決めるの?」
「?それなら両親か他の神々に聞い」
「僕が決める」
「うん」
理解しながら産まれてきていない子は、お腹が空いているみたい。
器になろうとしていたとは思えないほど、無垢な子。
「魔力と、んー、ミルク?」
「うええええっっ!」
「んー、ご飯?」
「うええええっっ!」
「んー…あ、ちょっと待っててね。果実採ってくる!」
「………僕も行く」
「う、うん」
もう1度扉を開いて果実を数個採ったらすぐに戻り、ジュースにして飲ませてみた。
「平気?」
「果実がいいみたい、魔力も安定してきた」
「僕も食べられる?」
「うん、おじいさんも食べてた」
「誰」
「え、えっと、執事してた時に会った獣人のおじいさん」
「ああ………へぇ?」
「ど、どうしたの?」
「僕の果実を食べさせてたの?好き勝手に?」
「どうかなあ!?というよりそこまで混合しなくて」
「僕の果実」
「はい!」
たった今、イセトの果実になりましたので、許可を得る際にはイセトまでご連絡をお願い致します。
「すぴー」
「「………」」
眠ってしまった私たちの子をしばらく眺めてた。
神々とは違い、ストン…と落ちてくるような愛はない。
その代わり、愛したい。愛おしい。大切にしたいなんて気持ちが沸き上がってきた。
「名前………」
どうやら名付けに困っているみたいです。
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