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しおりを挟むるんるん天使様を見に来る際は、あ、ここは厳重すぎて見かけるなんて事、出来ないんだった。
「バーナビー!ルーシャン!お招きありがとうございます!」
「あぶっ」
「……なかなか慣れないな」
ニウの存在に慣れるまで時間がかかりそうだ。でもあんまり遮断しててもよくない気がなんとなくするからやめてる。
めちゃめちゃ人を選んでるけど。殆ど遮断してるけど。
「失礼い」
「あ、仲良くなりたかったの!名前聞いてもいいですか?」
「あ、わ、私は、んんっ!キーン・エッジと申します」
ルーシャンが信用してる側仕えの人と仲良くなりたいと思ってたんだった。
「もう仕事終わりなの?」
「いえ、待機しております」
「じゃぁ、ここに、バーナビーいい?」
「そやつなら構わんよ」
「ニウも見せるねー?」
「?はい………」
「あぶっ」
「し、失礼致しました!は、拝顔してしまった無礼を」
「神じゃないよー?私の子だよー」
「………は、い……?」
「そのうち慣れる、放っておけ」
ルーシャンがそう言うならそうなんだろうと、今回は事前に渡しておいたパジャマに着替えてるバーナビーとルーシャンが座ってるベッドに、好きそうなご飯とお菓子とお酒を出して、ニウを抱えながら座る。
「で?なにをした」
「なんだろう?問題児みたいな扱いだなー?」
「あのように怯えてる姿はそう見れんよ」
そうかなー?ぷるぷる元国王って小悪党な感じだし、権力と力を手に入れた脳みそ足りない腐ってる馬鹿だと思うから、すぐにぷるぷるするんじゃない?
「ここは無法地帯だ、ニウ様もいらっしゃる事だしな」
ニウは関係ないんじゃないかな?
「アルフー」
「ニウ、来い」
「きゃー!」
アルフにニウを預けて、ベッドから降りて、と。
「ああ、イヴか」「「は?」」」「ヒ、ヒ、ヒナノ!?」
イヴの姿に変えてリボンを取って元国王に会いに行ったんだよねー?
『愚かな人間』
『もももも、もうし、わけ』
『お前の謝罪など意味を成さない』
『お、お、おゆるしを!』
『罪を終えるまで無にしておく』
なんて偉そうな態度で魔力放出が出来ないようにしておきました。鱗も全部吐き出させましたよ。
もちろん罪を償うまでだから、死ぬまでかな?
「この姿で会って、力をちょこーっと解放したの」
「わ、分かりました」
ううん、バーナビーの敬語ぉ。
「変だな、戻せ」
「うっす」
イヴの姿は変に見られるらしく、アルフから命令があったので元の姿にしてからまたベッドに座ってニウももらった。
あんなに鱗を飲んじゃってるの見ちゃうとねー?私だってむかむかするのだよ。
結局今回もズルしてしまったけど、うん、抑えきれない衝動はどうしようもないと諦めてくれ。
「さっきの姿が最初の姿だよー、創って頂いた器だね」
「なる、ほど?」
「自分だと思えるのはこっちー」
「うん……うん?」
「ニウはどっちが好きー?」
「あぶっ」
最近のニウは規則正しい。
夜寝てお昼寝る。そんなリズムが出来上がっている。
あと少ししたら寝るなーと思いながら、今日のニウも。
『変化なし』
イセトには毎日ニウの事を伝えてるのだ。
返事はないけどね?あんまり返事ないようだったらワルワルな人を酔い潰れる程飲ませてどこかにポイしてこようと思ってる。
海にじゃぶーん!と放り込んだら喜びそうだ。
「話があるんだろう?」
「そうだった相談があるの」
「ニウ様と一緒に眠れます」
うん、そんな固い意志表示はいらないのだよ。
「アルフの事なんだけどね?」
「あん?」
「……本人がいる前で言うのはどうなんだ?」
「そうなの?じゃぁ」
「出て行かねぇぞ」
そうなるよね。
やっぱりアルフの前で話すしかないじゃん?
「あのね?きゅんきゅんしないの」
「ぅ゙ぐっ……」「「「「…」」」」
どうしたってきゅんきゅんしない。
「なにを感じてる」
「それなんだよルーシャン、相談する前に気付いちゃったんだけどね?」
「ああ」
「アルフの腕の中は安心するの、なにがあっても大丈夫だって。へろへろーってなっちゃうの」
「「「「…」」」」「へろへろすんな、エロエロしろ」
私もエロエロしたいよぉ…どうしたらエロエロな気分になるんだよぉ…
「私の中ではもう伴侶なんだけど…さすがに肉欲のない伴侶っていうのもわがままでしょ?アルフはずっと傍に居てくれるけど、ちょっと自己ちゅーがすぎると思うの」
「「「「…」」」」「やっぱり無理矢理するか?」
そうだよねぇ。
やっぱり無理矢理がいいと思う?私もそうだと思うんだよねー。
「でも、きゅんきゅんしない愛もあるのかなー?って、でもでも、それって性行為する時もぞもぞして逃げたくならないのかなー?って新たな悩みが出来たの」
「「「「…」」」」「ヤってから考えろ」
やっぱりそうなるよねぇ。
とりあえずシてみて…うん、運命に思う事じゃないと思うんだけど、とっても失礼だけど、性行為してみてからにしようかなぁ?
「…ヒナノ」
「うんバーナビーの目がちょっと怖いな?」
血走るまではいかないけど、なんか怖いな?
「それは長年傍にいるルーシャンに思ってる事だ」
「きゅんきゅんしないの?」
「するぞ!?」
「違うじゃん」
「そ、そうではなくてだな」
きゅんきゅんするらしい。
私もイセトになら永遠にきゅんきゅんしちゃいそう、あれ?でももしかしたら飽きられるかも…
「伴侶とは支え合い、心から全てを預けられる存在だ」
あ、アルフの相談してたんだった。
「分かって………ないな」
「ええ?だってアルフだよ?みんな信頼して信用するでしょ?当たり前じゃん」
「「「「…」」」」「あん?」
だから護衛にしたんでしょ?アルフなら安心だあ!なんて、最初に言ってなかったっけ?
「当たり前のように思ってない」
「え……疑ってるの?ルーシャン」
「違う」
「なにもしておりませんよ」
「違うと言っている」
疑っている訳ではないみたい。
「最初からそう思ってるのか?」
「ううん、拒絶するのやめてから」
「アルフをきちんと見た時だな?」
「うん……バーナビーなんか怖いよ?お疲れかな?」
「そのように心から信頼している者が伴侶になるんだ」
「え?ルーシャンって側仕えとも伴侶なの?」
「「………違う」」
だよね。ルーシャンからはバーナビー大好きぃ♡ちゅっちゅー!みたいな雰囲気を感じるもん。
「ヒナノ、あのね?」
「リンジーのその困ったお顔はアルフによくするやつだよ」
「うん、ヒナノってもうアルフに恋してるんじゃない?」
「え?うん」
「「「「…」」」」「なんで伴侶になんねぇんだよ」
「だってきゅんきゅんしない」
「「「「「…」」」」」
なんだろうね?なんかこう。
「わきゅわきゅー!ってして、アルフが好きで好きでちゅーしたい!エロエロしたいんだ!みたいな欲が湧き上がらない」
「「「「…」」」」「無理矢理でいいだろ」
「やっぱり?」
「大人しくヤられてろ」
イセトからの許可も貰った事ですし、やっぱり無理矢理がいいかなぁ?
もぞもぞーってして、苦い物と酸っぱい物を同時に食べたような顔しそうだけど。
「そもそもきゅんきゅんしないと駄目なのか?」
「?だってバーナビーの事もリンジーもルーシャンも、他の大切なみんなの事も愛してるもん。その愛との違いが分かんない」
「「「「「…」」」」」
愛してるなぁ…とも思ってる。
海のかあっこいい!と同じくらい、アルフの戦闘シーンはかあっこいい!と思う。
クロノスよりも心配しないでいられる存在ではあるけど、それってアルフの強さがあるからなんだよね。
「ふえ…」
「ご飯だねー?果実飲むー?」
「あぶっあぶっ」
「あ、バーナビーたちにも渡しておくね。果実のジュースしか口にしないの、あと魔力」
「ああ」
飲んだら眠るかな?
懐中時計を見ると、ほんとに規則正しくご飯を食べて眠る子だ。
「ふむ…私とキス出来るか?」
え?ルーシャンとちゅーちゅーするの?
「………」
ほっぺにちゅーは出来るけど、ちゅーちゅーは無理じゃない?
あれ?でもでも、アルフは別にいいな。
だってアルフだし。
うん?これが求めてた愛の違いかな?
「ア」
「ふえ…ふえええええん!」
「あれ?どうしたんだろう?」
この時間は泣かないのに、なにか変化あったかな?
私は怒ってないし………んー、イセトが怒ってたりするのかなぁ?
「外行く?」
「びええええええ!」
おお、本気泣きだな。
「今日はありがとう、この子が生やした大木に行ってあやしてくるね」
「ああ」
「いつも美味い」
「ありがと、飲んで食べてねー?アルフいってきまーす」
「ああ、いってこい」
という訳でイセトの元へいってきまーす。
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