化け物天使は常識知らず!

ユミグ

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夜会から数日経った今日は、リンジー達の子が生まれる?生まれた日になりました。
昨日から休んでいるリンジー達の子は無事に生まれたみたい。
そんな事を、時のからなぜか、本当になぜか報告された私はニウとメルとお散歩中だったので、おめでとうとリンジーに連絡した。

「ママこれぇ」
「あ、もう少し茎の方から…うん、ありがと」
「くふくふっ」

アルフが好きな料理に必要な食材を採りに来ています。
今の世界じゃないと味が変わっちゃうから、人間達にとって困らないくらいの量を採って、また10年くらいの月日が経った頃に採りに行こうと思ってる。

「きゃー!」
「ニウもしゅきー?」
「あう!あう!」

ニウは相変わらずだ。
2ミリ大きくなっただけ。
ゆっくりゆっくり育っている。

「ママ!」
「ゆっくり成長するのも好き、メルのように頑張る子も好き」
「くふくふ」

ゆっくりなニウが嬉しくなった心に拗ねちゃったメルに心からの言葉を伝える。

「これくらいかな?」
「てちゅだうー」
「少しだけアルフの顔でも見てきたら?」
「しょーしゅる!」

当分会えなくなると思っているメルはすぐに寂しがって行き来してるけど、本当は私とアルフと居たいんだろう。
ふむ。
アルフに相談しておくか。
そうだった。
夜会の後、襲われそうな?ヤるぞなんとしても…!みたいな雰囲気を醸し出してたアルフは、その夜から睡眠時間まで削って仕事し始めたんだよね。
普通逆じゃね?とは思うんだけど、乙女はヤった後すぐ仕事がどうしても嫌らしく、今まで以上に精力的に動いてる。
仕事で。
早く片付けてエロエロしたいみたいで、使い物にならないような護衛達にも厳しく訓練して、籠もり期間を邪魔されないように頑張ってるんだって。

「あぶ」
「これ?アルフが好きな料理だよー」
「あう!あう!」

天界で料理を作ってる私は、ここ数日悩んでいる?違うかも?
クロノスが悩んでいる。
家の周りをうろちょろうろちょろとしてるのは気付いてるんだよね。
秘密を話したいのか、それとも私に相談したい事があるのか…
悩みがあるなら聞くよ?なんて、私が言ったら命令になっちゃうと思って声はかけてない。
でもでも、アルフに言われた通り話し合いも大切だと思っている私はやっぱり聞きに行こうか………
うん、私も悩んでいるのだ。

「きゃー!」
「イセト!」
「くすくす、ただいま」
「おかえりなさい!」

私たちを抱き上げてちゅーしてくれたイセトは、作り途中のご飯をつまみ食いして、ほっとした顔をする。
いつも安らいでくれるのだ。
私たちの前では。
それが凄く嬉しい。

「「ちゅー!」」
「くすくす、見てたらつい食べたくなった」

どうやら蝶々で見ててくれたみたい!
ニウを気にする時間があるのか……うん、嬉しい。

「そうだ!クロノスが家の周りをここ数日うろうろしててね?こういう時って声かけた方がいいのかな?」
「クロノスには命令の方が気楽だと思うよ」
「そうなの?」
「そんな感じする」
「ふあ…!イセトかっこいい!」
「ヒナは可愛い」
「ぶっ!」
「ニウも可愛いよ」
「きゃー!」

どうやらイセトの見立てでは命令した方がクロノスにとって楽?になるみたいなので、話しかけてみる事にしました。

「いってきます」
「あう、あう、」
「父は必ず戻って来るよ」
「きゃー!」
「ちゅ、いってらっしゃい」
「愛してる」
「ヒナも愛してる!」
「きゃー!」

相変わらず忙し忙しのイセトはすぐにいなくなっちゃう。

「ぐは…!」
「あう?」
「今日の格好も素敵だった…!」
「あうー?」

仕事の途中で抜け出してくるイセトはいつだって変装か、その場に合った服装で会いに来てくれるのだ………
それがもう…!もう…!
たまらんな!

「あ、クロノス」
「あう」

外にいるクロノスをキッチンまで転移させて…

「!」

命令?命令がいいのかな?イセトが言うならそうだろうな。

「クロノス」
「は、はい…」
「困っている事があるなら言いなさい」
「そ、で、なん、あ、あり、ど、」

なにを言いたいのか流石に読み取れないな?

「クロノスの憂いは私の憂いになる」
「ニケが会いたいと言っています」

なんて簡単…迷いなくすらすらー…と話すクロノスに今度からうろちょろしてたら命令しようと決めました。

「どうして?」
「ライ様がお生まれになった時からアレスの世界を気にかけていたそうで……最近は、その、イセト様といらっしゃる時はお力を解放していると聞きました」

ううん、世界様だだ漏れー。

「近付きたいけれど、立ち入り禁止にされていますので……」

だってエロエロは邪魔されたくないもんねー?

「私が、その、降り立っていた事も知っているようで、最近は会わせて欲しいと…会えなくとも一目見るだけでもと…おど…お願いされています」
「脅されてるの?」
「少しだけです」
「ちなみに脅しの内容は?」
「そ、そ、そ、っっ、キス、を、」
「うん?」

クロノスはキスを人前でするのが恥ずかしいんだっけ?

「私が昔…その、キスを……し、した、その、」
「ニケに?」
「は、い…」
「好きなの?」
「わ、分かりません!運命に出会ったような感情にはなりませんし、もし、こ、こ、恋だとしても、わ、私には過ぎた方ですし、あ、あまり価値観も合わない気がするのは……ど、どうでしょうか…合わないのかもしれません……い、いえ!合うかもしれませんが、ど、どうなんでしょうか……」

どうやら恋煩いを発動しているクロノスは矢継ぎ早に話し、落ち込み、また早口で喋り出すというエンドレスループに陥っているようだ。

「好奇心で聞きたいんだけど、どんなタイミングでキスしたの?」
「………お、覚えては………飲みすぎてしまった時にとは聞いています」

どうやらクロノスもハメを外す時があるようだ。

「伝言を頼みたいの」
「は、はい」

お願いしたら顔を真っ赤にして、失神しちゃうんじゃない?大丈夫?なんて不安になるほどの赤さでニケの元へ行った?のかな?
そのうちニケにも会いそうな気がする。
というか会いたいよね!クロノスとお手々繋いで仲良く会いに来てくれるかな!?

『クロノスへの想いと、クロノスが想う気持ちを正直に話し終えたら会いましょう。会える日がとても楽しみだわ』

クロノスがニケに想いを伝えるまでどれほどかかるかな?

「ふふ」
「すぴー」
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