俺のケツに需要がないのは分かってんだよ!!!

ユミグ

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「ずっと、その、気になってて、その一緒に討伐とかしててもいつも守ってくれて、頼もしいし、格好いいし、その、ぼ、僕と付き合って欲しいのっ!」



なんて可愛らしい魔導士が俺に言う

俺にもそんな可愛らしい顔で上目遣いが出来たならきっと1度や2度抱かれる事もあったんだろうな・・・



「あー、わりぃが、その、付き合いとかは考えてなくてだな・・・」

「っっ~~だ、だったら1度だけでもいいんです!!だ、・・・ぅぅ・・・抱いて下さいっっっ」

「・・・・・すまん」

「そんなっっっ、ひどい!!!」



ひどいのはお前の方だろ。と出かかった言葉をぐっと飲み込んだ、俺だって抱いて欲しいのになんで俺が抱く前提なんだ!!!



なんて、思っても分かってるんだ俺だって俺を見たら“抱く側”だと考えるだろうよ・・・

ジャクスティン、家名はない、田舎から絵本に出てくるような英雄になりたくて母ちゃんと父ちゃんの反対を押しきって冒険者になった

体が資本だと、筋肉こそ正義だと思ってからは筋肉を鍛え上げてきた、22歳になる頃には110キロになりほとんどが筋肉で無駄な脂肪がないのが自慢だ

銀色の短髪で瞳の色が茶色という普通の容姿だが、鍛え上げた筋肉と身長が196cmと頼もしさが上がってるせいで、まぁまぁモテる

・・・・今回のように“抱いて欲しい”ともよく言われる・・・・・・・

俺は剣と盾で前に出るから自分で言うのもなんだが余計格好良さを感じるんだろう

だが、今告白してきた奴の方が凄い、魔導士のBランク以上なんてそうそう居ない

ましてや、回復職ともなればもっと貴重な存在だ

そんな相手をフるという事は、これから討伐に一緒に行けなくなるという事だ



「はぁーーー・・・・・」

俺はCランク止まりだ、1人で行ける討伐を探せばいいだけだがやはりパーティーを組んで討伐した方が実入りがいい

それに34歳ともう伸び代もなく、落ち目にすでに入ってる身としては貴重なパーティーメンバーをこんな事で失うのは痛手だ・・・

俺も腹を括って何度か応えて、相手が求めてる等身大の俺で付き合った事もあるが



“思ってたのと違う”

“僕の事ほんとは好きじゃないんでしょ”

“え・・・・・勃たないの???”

なんて、うわああああああ!!!!!

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、嫌な事を思い出してしまった・・・・・



何度か抱こうとはしたが勃たないんだ!俺は挿れるんじゃなくてどうしたって挿れられたいんだ!!!



そうやって不能の噂が王都に回って居づらくなり28歳の時に、辺境の雪がよく降るこの街に負け犬の如くやってきた

この街に不満はない・・・むしろ今までで1番いい環境だ、筋肉があれば重宝される事も多い

だから、唯一の武器を一生懸命毎日磨いている



「よぉっ!可愛い子ちゃんまたフッたんだって?」

辺境の地にやってきて最初から色々と懇切丁寧に教えてくれたザッカリーが声をかけてきた



「はぁー、勘弁してくれ・・・俺だってパーティーを組むのをフられた気分なんだ」

「ははっ!まぁ、そうだろうなぁ・・・しかしお前本当に浮いた話がないな」

「余計なお世話だよ・・・・・」

思わず声が小さくなる

「お前、女専門か?」

「違う」

「じゃぁ、どんなのが好みだ?」



お前が好きだったよ



とは、言わなかったし言えなかった

最初この街に来て戸惑ってたところを色々世話をされれば好きにもなるだろうよ

その日に恋をして、その日に夫が居て仲睦まじい夫夫だと聞いて失恋はしたけど、そこから2年は引きずってたな

しかも、相手は可愛い男で雪がよく似合う、いい奴だ



俺も女専門なのかもしれないとは思った事もある・・・

この国は男8女2で出来ている、子供は基本心から望んだ伴侶同士が聖樹様の元まで行き願えば聖樹様の花から産まれ出る

女は腹で妊娠可能だが負担がデカい為あまり推奨されていない、が孕ませる事に夢を持つ男も居るという

そんな割合だからこそ女は家からあまり出さないし重宝され多夫一妻も多い

俺の家は母ちゃんと父ちゃんと俺だけだったからそれが普通だったからこそ外に出てびっくりした

王都に居る時母ちゃん以外の女を初めて見たが孕ませたい、好きなんていう感情にはならなかったな



つまり何が言いたいかというと俺はただ、男に抱かれたい男という事だ



「まぁ、いいけどよー、お前もモテるのに大変だなー」

なんて分かってるのか分かってないのかそんな台詞を吐く

「そういえば、最近来たあの男どうやら採集が好きみたいで1人で薬屋の爺の依頼を受けながら生計を立ててるみたいだぞ」



突然ふらっとどこからか現れた、そいつも雪の似合う男だった・・・

受付で依頼について話してるところを見掛けたのが初めてだ、ローブを羽織っているのと体型で魔導士だとひと目で分かった

人懐っこい笑みを浮かべながら受付の人間と話してるところを見て、“ぁあ、モテるだろうなぁ”と思った

雪のこの地ではよく映える黒目黒髪、どのパーツも小さいけれど目だけは大きく垂れている

襟足まである髪は光沢があって手入れが行き届いてる、近くを通れば嗅いだ事のない控えめなけれど嗅いだら忘れられない花の匂いがした

そんな男だった



「薬屋の爺をたらしこめるのは凄いな」

「だろう!?あいつが持ってくる薬草は今まで見たどれよりも丁寧なんだと」

「ふーん、薬の出来がいいのは助かるな」

「そうだよな、必要だとは分かっては居るんだがどうも採集なんてのはちまちまとやりにくい」

「ぁあ、大体はそうだろうな」

「まぁ、そんなだから揉め事が起きそうになったら助けてやって欲しいんだ、色恋で騒がれそうだからな」

「ぁあ、まぁそうだろうな」

「告白されないように、気を付けてな!」

「・・・・・・うんざりだ」



そんな風に馴染みと飲み屋で会い、なんとなく憂鬱な気分になりながら我が家へと帰る



2年前に買った家は元々借家だった

でも、ここらで宿を取り続けてたら大家と仲良くなって格安で売ってくれた

それからは、ここが俺の帰る場所になってる

でも、寒さを凌げてるか分からないくらい寒く風通しがいい

それでも、ゆっくり直していけばなんとか愛着が湧くかもしれないと思った

生活魔法くらいは誰でも使える為、毎日洗浄をしてから家に入るよう心がけてる



酒で体が暖かくなっているとはいえ、歩いて帰ってくるまでにすっかり冷え切ってる

もう一度酒を飲もうかと考えたが、今日こそはケツ穴に指を2本いれてみようと馬鹿げたことを真剣に思った



抱かれたいと思ったのはいつだったか

初めて冒険に出て、ケーキを焼く街でも人気なお兄さんだったと思う

好きだと思うくらい自然に“この人に抱かれたい”と心の声が叫んだんだ



相手に夢見て己を客観視して絶望し達観した後にふと思った、抱かれないなら自分で自分を抱くしかないと



寝室に行き薄く引いてあるベッドの上で胡座をかく、誰にも見られてないのは分かっているが人の気配を確かめる

そのままベッド横に置いてある箱を取り出し

初心者用に作られてます!というウリ文句がついていたケツに挿れて楽しむおもちゃを取り出す

ふにゃふにゃとしたソレを挿れた事はまだないが痛くなさそうだと思い購入した

潤滑油も取り出し右手の中指に少し垂らす

そのままケツ穴にくるくると柔らかくしていくために触っていく

そのまま少しずつケツ穴に中指を埋めていく

「~~くっっ」

第一関節くらいまで入るといつも息があがり冷や汗が出る、そのまま無理矢理ゆっくりと出し入れする

「ふっ、ふっ、」

そのまま左手でちんこをシコってく

10分は頑張っただろう・・・もういいだろう、そう自分に言い聞かせてゆっくりケツから指を抜く

「はっ、はっ、はっ」

そのまま全部洗浄して擦れて痛いくらいのちんこを右手で強く握ってシコっていく

「ふっ、ふっ、んっ・・・・・くっっ!」

はぁ、はぁ、と息を荒くして射精したちんこを見る・・・

はぁ・・・今日も失敗したと思う

そう、俺はケツで気持ち良くなれた事がない

頑張る気持ちはあるんだが、いつも失敗する

気持ち良くないから体が強張るのもクセになってきた・・・

俺は抱くのも抱かれるのも才能がないのだと今日も落胆してそのまま落ち込み寝る

そして、明日も思うんだ・・・今日こそはケツで気持ち良くなれるはずだ・・・と

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