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淫魔編
【陛下と妃】※
しおりを挟むいつものようにアディティからお茶会をして来いと言われた。
2人の男と。
別にいい。
いつもの事だもん。
特段変わった事もないし。
「「…」」
別に平気!!!
「国王」
「話せ」
なんだかリクが話あるみたい。
アディティに私が今日の人間がどのような人物か伝え終わったところで声をかけてる。
「ヒナノ様が大変、大変不機嫌です」
「なに!?」
「…」
「機嫌を取って下さい、私の管轄ではないらしいので」
「そんな事分かんないじゃん!」
「ヒナノ様が大変反抗期です、よろしくお願い致します」
「あい、分かった!」
「反抗期じゃない!」
「どうしたんだ?ん?余に言うてみろ」
「ほんとやだ!この男!いつまで他の女と重ねて機嫌を取るんだろう!好き!」
「ははっ!そうだったな、ならば問おう、全て言え」
今日来た1人の男はアディティを幼女趣味っつった男だった、別にいい。
変に思われたりアディティを影でコソコソ言うのも、もちろん私の事を言うのだって別にいいもん。
どうでもいいし!
でも、でも、
「個人の感情だもん…」
「ふっ、分かった。夫として聞こう」
「っっ~、あの野郎アディティを幼女趣味っつった!」
「「「!」」」
「幼女っつぅ事は私が幼女に見えるって事!?私って一体いくつにっっ、~~っ、小さくない!!!」
「「「…」」」
「なによその無言、なに!?」
「よ、余はそのように思わぬ、うむ、いかんな、そんな事を言われたのか?妃の威厳と」
「言われてない!あいつ式でコソコソと幼女趣味って仲間内で言ってたの!なに幼女って!一体どこが……っっ、ぷるるのきゅっ、じゃないだけだもん!」
「「「…」」」
「ふわああああん!みんがイジメる!」
「そ、そんな事ねぇ」
「ま、待て!」
「ヒナノ様コケますよ」
私が本当に泣きながら執務室を出て行ったら真っ先にアディティの身を案じてバタバタと室内に入って行ったから護衛の成長にまた涙した。
「っっ」
そして後ろからあっさりとアディティに捕まえられて執務室に戻された。
「「「「…」」」」
幼女じゃないもん、私普通だもん。
誰よりも長生きだし!
「む、ヒナノは愛らしい」
「国王そのお言葉は小さくて愛らしいにも聞こえますよ」
「む、ヒナノはかわい…」
「んあああああっっ…!」
「だ、大丈夫だ、余は魅力を分かっておる」
「国王そのお言葉は他の者には子どもだと思われてると言っているようにも聞こえますよ」
「小さくない…小さくないもん…」
「…うむ!うむ!あい、分かった!」
「んあ?」
ダダダッとアディティが走り去ったらまた護衛が動いた事に涙した。
自分の執務室に戻り仕事をしていたらバタンッ!とアディティが入って来た。
「ヒナノは小さい!」
「んなあっ!?」
「事実だ!」
「普通だもん!」
「ははっ!表に出る時はこれを着けておけ」
アディティが私をイスから持ち上げて何かを渡すけど。
「…趣味悪」
「ははっ!そうだろう!歴代そう言うで誰も着けておらぬ!」
「妃の?」
「そうだ!着けろ!」
宝石が馬鹿デカくて指輪が第二関節まで届きそうなほどぐるぐるしてる。
「ふえっ…妃ぃ」
「そうだ、ヒナノは妃だ」
「おとなぁ!」
「立派だ、ほら指を貸せ」
「ん」
中指にはめ…
「「…」」
「親指か!」
「「…」」
スカスカだよ!指のサイズはそこまで変わんないんだけど!
「ネックレスにするか」
「それでもいーよ」
「ふっ、ヒナノの機嫌を取るようにする」
「許してあげる」
「お前ほど輝いている人間など居ない」
「好き!」
「おお!機嫌を取れたな!」
「んふっ」
大体リクが機嫌を取るなんて言うから。
1人で消化出来るのに。
ありがと。
数日後……
「国王」
「話せ」
「ヒナノ様が大変不機嫌です」
「なに!?ヒナノ言うのだ!気になるぞ!」
「“まぁ…本当にお小さくて可愛らしいわ”って庭から聞こえてきた!」
「「「…」」」
「小さくない!」
「「「…」」」
「むきぃぃぃぃっっ!」
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花がぴょこぴょこ生えてきたから殺風景な王城では慎ましいけれど、庭園のような場所が作られた。
アディティが気に入っていてたまに休憩がてらそこでお茶をする。
護衛も居るが近くの者達はアディティが信頼する人間で固めてあるので自由に喋り好きな事をする。
2人でお茶をしてまったり過ごすこの時間は私も好き。
「ヒナノ」
「ん?んっんっ」
何故かキスされる事も多い。
そういえばこの間貴族と話してた時も何故かギラギラした瞳で抱き上げられてキスされた。
アディティの変態は様々な所で発揮される。
理由を聞いても共感が出来ない。
だってその時は上手い事懐に入り込んだのを見て…とかだった。
「ん、ん、ふあ…、ん、やめちゃ、や、」
「ふっ、どうしてお前はそこまで愛らしいのだ」
「愛してくれるからじゃない?」
「いつだって女で居てくれるな」
「アディティだって男で居てくれる」
「はっ!」
「んっんっんっ」
アディティは耳が弱いから指の腹でするすると撫でると、私をより一層抱きしめてくれるからお返しにうなじを反対の手で触ると…
「ん、なにしてんのよ」
「我慢が出来なくなった!」
何故か下着を両方器用に取って私のドレスの中で擦られる。
「そういう性的嗜好があるの?」
「む…分からぬな」
「それなら試してみようよ、気に入ったらまたシよ」
「っ、ははっ!出そうになった!」
「出すなら中にしないと許さない」
「はっ、どこまで飢えさせるつもりだ」
「ふーん」
「なん、っっ」
それならもう少し飢えてもらおうかなと勝手にナカに埋めていく、先より少し埋めて小刻みに動かすと私の腰を掴むから上から手で押さえてアディティの動きを止めてオナニーするように自分勝手に腰を上下に揺らす。
「ん、ん、はぁ…アディティのきもちー」
「っっ」
「あ、あ、イっちゃう、あ、大きくなったぁっ、ん、ん、あ、あ、イくっ…!」
「っくそ!」
「はっ、はっ、まだ飢えてていーよ」
「っ、それは護衛らだろうな」
護衛をしているのだから目を逸らしてはいけないんだろうけど、飢えるというより気まずいだろうなぁ。と思いながらも腰の動きは止めずにアディティとキスをする。
くちゅくちゅという音とドレスの布が擦れる音と2人の鼻息と興奮の声が響く。
「んあっ!ん、ん、」
「っ、服が邪魔だ」
「ん、脱がせば?ん、ん、ふふ」
「っっ、イかせろ」
「ん、ちゅーして?」
飢えるのは限界らしいアディティのがビクビク動いて激しいキスをされるから、どちゅっと奥まで突いてアディティの好きな動きをしたら腰を掴まれ今度は私が翻弄されながら同時にイった。
「あっ、あっ、あっ、イくっ、イくっ、」
「はっ、はっ、イく、出すぞっ、」
「あっ、あっ、んぶっ、んー!んー!んんんっっ!」
「ぐっ…!っっ、は、ははっ、」
びゅーびゅーと出しながら笑うアディティの意味は分からないけどすぐ答えをくれた。
「はぁっ…抱きたくなったから抱いた、それだけだ」
「ん、分かった」
「お前は護衛も何も気にしない、余の事しか見ないからな」
「見た方がいい?」
「やめ」
「はあい」
「だからこそいい、抱ける機会を逃したくないだけの事よ」
「んあっ、むー」
「ははっ!続きは夜だ」
ナカから抜かれて下着を…器用だな!
洗浄もされて綺麗さっぱりだけど、そういえば私の欲は発散されてないなと気付いてキスをした。
何か言おうとして口を開くから喋らせないようにキスで塞ぐ。
時間だと声をかけられるまでそうしてた。
「はぁっ、ん、」
「はっ…なんだ?」
「飢えてろって言ったでしょう?」
「っっ、待ち切れぬ!」
「待て」
「ふっ、今日は早く終わらせる」
「出来るなら毎日し、て…」
「どう」
「ひゃあああああああ!」
「どうした!?」
護衛も一斉に私達を囲んで守るけどそこじゃねぇ!
「下!下!ひっ…!?」
「なん、蛇か」
「どけ、どけてっ!や、やだっ!ひっ…!?」
「ははっ!いい事を知れた!」
「っっ~、んな事言ってないでどっかやってぇぇぇぇぇっっ!」
誰かが何処かへ放り投げたらしいけど無理!歩きたくない!蛇だけは嫌だ!
「アディティ怖いっ、中入ろ?ね?ね?」
「ふっ、可愛らしくて困るな」
「いいから早くっ!」
「あい、分かった」
アディティに抱っこされながら執務室まで送られるけど…こ、怖かった…
「ヒナノもう平気だ」
「うん…」
「ふっ、早く終わらせる」
「うん…」
「…リックウェル夕食を早めに済ませておけ!」
「かしこまりました」
「…ん?」
ばびゅん!と執務室から飛び出て行くアディティは多分どっかで変態を発動したんだろう。
相変わらず理解が出来ないよ…
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アルナブが執務室に来た。
なにやら相談があるらしい。
「…」
だけど話しづらいのか話し出さないアルナブにいつか話すだろうとリクと仕事の手を止めず待っておく。
「どうしたら気絶しねぇ?」
どうやら気絶する事が嫌なようだ。
「無理、気絶したら起こしてもらえばいいじゃん」
「起こ…ヒナノは起こしてもらってんのか」
「うん」
「…」
どうやら起こされるのも困るらしい。
ちなみに気絶しない方法は私が1番知りたいよ。
「俺が寝たらヒナノの」
「嫌」
「なんでだよ」
「リクといちゃいちゃするので忙しい」
「…」
どうして邪魔されなきゃならないんだ。
妃になってから忙しくていちゃいちゃが減ったんだからとっても止めて欲しい。
「そもそもアルナブの限界を超えてまでしたいなんて男じゃないでしょ」
「そうだが…」
気に病んでるらしい。
どうしてだろうか?愛し合うって互いを思いやる事だと思うんだけど。
だからアルナブとアディティの関係はそれでいいと思うし、アディティだっていいと思ってるでしょ、不満なんて感じてなさそうだし。
「話し合いなさい」
「…」
「正直に打ち明けて、2時間後に確認しに行くわ」
「なっ!?」
「アルナブの憂いはない方がいい」
「わ、分かった」
顔を真っ赤にして執務室を出て行くから少しして後を追う。
にひひって笑いそうになるのを堪えながら。
アディティの部屋の前に立って護衛達にしーっ…てしながら扉に張り付く。
んふ♡
アルナブってお馬鹿さん♡
正直に話したら興奮するに決まってるじゃーん!
うへうへしながら戻ってリクにうへうへする。
「アルナブってアディティ馬鹿だよねぇ」
「…」
「うえ?どうしたの?」
「…限界を迎えた事は…その…」
やだ、可愛い。
「うへへー、限界はないけど物足りないなぁって思ってる!ずーっと繋がってたいもん!」
ほっとした顔の後にふにゃって笑うから…
ああ、もう!可愛すぎるぅぅぅ!
「私もです」
「うへへー」
リクの可愛さって上限知らずだねぇ。
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ナイルット辺境伯は滅多に王都へと来ない。
遠いし転移出来ないし来る用事もないから。
だけど妃ヒナノを気に入って1年に1度来るようになった、そして必ずアディティと私で話し相手をする。
アディティはナイルット辺境伯を好いている、気に入っているか。気に入ってるからこの時間が好きみたい。
「妃様に教わった通り道を整備し、道中に商売人を置いたら利益が出たので祝って欲しくてな!」
それなら私を祝えよ。
「ははっ!ヒナノはいい女だ」
「すっかり目が肥えてしまってな!」
「やらんぞ?」
「くっくっ…恐れ多い!」
お前も幼女趣味って言われたいのか、酔狂だな。
「それでしたらバディズリー子爵の娘、エミリー嬢はいかがです?」
「む」
「何故です?」
「どうやら反抗期だと伺いましたよ」
「反抗して欲しい訳ではないのですがねぇ」
「ヒナノに反抗期などないぞ!」
ちげぇよ。
「この国の女性への価値観は固定されておりますから、反抗期の女というのはナイルット辺境伯にはどう映るのでしょうね?」
「「!」」
反抗期という話は小耳に挟んだだけだけど、それよりもバディズリー子爵がうろちょろとアディティのご機嫌取りやら、貴族連中に媚びを売りながらバーズリー国に情報を流しそうだからせき止めて欲しいんだよね。
ナイルット辺境伯なら気付きそうだし。
「1度会ってみましょう、妃様の言いつけには従っておいた方が楽しいですからね」
私は君を楽しませる為に居る訳じゃないんですけどね。
「一輪の花がお好きらしいですよ」
「くっくっ…ああ!ありがとうございます」
というかこの国で花はまだ珍しいから気に入るだろう。
「っっ」
アディティの変態が発動したようでソファに押し倒されてキスされた。
「私はこの辺で、失礼致します」
アディティは発情期かなにかかな?
リクとアルナブも止めに入ってくれないかな?今日は仕事がたんまりですよ国王サマー。
「ぷはっ!仕事が溜まってる!」
「はぁ…」
ため息をつきたいのは私です。
「…美しいな」
そんな顔が近くては逆に見えないだろ。
「お前程いい女は居ない」
どうだろうか、世界はたくさんあるよー?
「何処で聞いた」
「反抗期?」
「ああ」
「話してたよ、アディティも聞いてたでしょ?えーと、何処か通った時に誰かが噂話してたじゃん」
「はぁ…」
「仕事ぉ!」
「…ままならぬ」
それは私の台詞です!仕事して!
私の上からのっそり起き上がるけど、今にも襲いかかられそうです。
「アルナブ持ってって!」
「おら、行くぞ」
「休ませろ!」
「「無理」」
どうしてそんなに仕方なくみたいな雰囲気を出して戻って行くんだろうか。
変態アディティは益々加速していくな…
ちなみにナイルット辺境伯が惚れ込んで何度も選んでくれと押しかけてる間にバディズリー子爵に圧力をかけたら大人しくなったし、見事夫の座を勝ち取ったからと祝われにエミリー嬢と一緒に来るみたいです。
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そういえばアディティとはほとんど夜にしか会わないなと会議中に思った。
たまにはシチュエーションを変えてみるか。
性行為じゃなくても別の何かがないと快活なアディティは飽きるだろう。
うーん、アディティの行動出来る範囲は狭いからなぁ…
ダンス?してるなぁ…1人ミュージカルでも開催してみる?それって貴族が国王を喜ばせようとしてるのと変わらないかぁ…1日仕事を代われたら息抜きにはなると思うんだけど…
「ヒナノ」
「はい」
会議が終わってエスコートされながら部屋から出る、アディティに新しい事…
はっ…!
「アディティ」
「ん?」
「ヒナノなんだか寂しくなっちゃったぁ」
「「「…」」」
「なんだ、養殖好きじゃないのか」
なら違うのだな。
「なにをしようとしておる」
「アディティが飽きない為の工夫を考えてるの」
「飽き…何故そんな事を思う」
「快活だから、もう少し伸び伸びしたいだろうなぁって…目新しい事があれば楽しんでくれるかも」
「ふっ、良い」
「ん?」
「お前との日々は目新しい事ばかりだ、これ以上されたら余でも疲弊するぞ?」
そうなのか。
ならいいかとちょうど執務室への分かれ道だからするすると手を離し…はな…
離れない。
「来い!」
「アルナブ」
「行くぞ」
「嫌だ!」
何処かで変態を発揮したらしいアディティは私を持ち帰ろうとするけど、先に仕事を終わらせてくれ。
見慣れた光景に今度こそするすると手を離して…あ、そっか。
離す前に指一本を軽く愛撫してみる。
「っ」
こういうのでもいいか。
手を離して今度こそ執務室に向かって仕事した、案の定というか仕事を早く終わらせたアディティに夕食を急かされて朝までいちゃいちゃしてた。
いつも通りだけど、まぁいいか?
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アディティから贈り物が届いた。
私のサイズに合わせたドレスなんだけど…
いらないって言ったんだけど?こんな重いドレス着たくないんだけど!言いたくないけど誰かにあげるにも小さくてあげられないんだけど!?
執務室に行きアディティに文句を言おうと思って扉を開けた。
「ドレスいらないって言った」
「む、どれもか?」
「なんであんな重いの着なきゃ駄目なの」
「喜ぶと思ったんだが」
「ほんとやだ!この男、いつまで他の女と同じ贈り物するんだろ!妬いちゃう前にげんなりげんなりだよ!」
「ふっ、すまんかったな」
私を持ち上げて執務机のイスに座るアディティの膝の上に乗せられた。
「リボンがいい」
「ん?」
「リボンが好き、宝石のついてない色んな種類のリボンが私は好き」
「そうか」
「レースたっぷりも好き、1色のシンプルなリボンも好き」
「ふっ、分かった」
どうやら贈り物をしたいらしい。
動物の求愛行動みたいだな。
「すまんかったな…」
私の肩に顔をうずめるアディティはなんか変だぞ?こんな風に謝る人間…じゃ…
「怒らせたいのね?」
「っ、違うぞ!?余も養殖とやらを…!」
どうやら変化球というか養殖へにゃへにゃアディティを作って遊ばれたらしい。
「ドレスの無駄!金の無駄!その養殖にいくらかけたのよ!」
「…大した値段ではないな!」
「民の前で言ってみろアホ」
「む…」
「ドレスは全て解体します!」
「あい、分かった…」
変な方向に努力したアディティに軽くキスをする。
「…」
「気持ちは嬉しい、ありがとう」
「っっ」
「んーっ!」
仕事しろ!と思いを込めてキスを返して目で訴えたのに…
「「…」」
どうしてそんなに興奮してるんですか。
「アディティが好きだから無駄な努力しないでっ、んーっ!んーっ!」
なんでだよ!?さっきより興奮してるよ!?
ぐりぐり当ててこないで!
「おい!仕事しろ!」
アルナブの言う通りだよ!
「ちゅ、嫌だ!」
「「仕事しろ」」
「どうしてだ…」
「「…」」
手のかかる旦那様ですね。
「解体して出来上がる夜着は私もアルナブも似合う物だと思うなぁ?」
「っ、おい!」
「仕事が捗るな!」
私をストンと膝から降ろしてニコニコしてるからまぁいいだろう。
毎日仕事で疲れるだろうけど。
「いつもお仕事お疲れ様、素敵な旦那様の姿を毎日見れて幸せ」
「っっ」
ちゅ、と頬にキスをして帰れば…
「「…」」
何故引き止める。
そんなギラギラした瞳で見つめないでくれ。
これで我慢してくれと思いを込めて頭を撫でる。
「美しい妻だ」
「美しい旦那様にそう言ってもらえるなら仕事のやり甲斐があるね」
「ふっ」
今度こそ離れた…ていうかどうしてアディティは何度か引っ剥がさないと離れないんだと思いながら執務室を後にする。
「ヒナノ様」
「ん?」
「わざとかと思っておりましたが、あれでは煽っておられますよ」
「え?」
リクに道中そんな事を言われる。
「え?」
「どうしてそう無自覚なのですか」
「ええ?」
「興奮させているのはヒナノ様です」
「え!?」
勝手にアディティが興奮してるんじゃないの!?私!?私のせいなの!?
異世界マジックだよ!
「もう少し魅力に気付いて欲しいのですが」
「幼女なのに?」
「目が腐っている方の言う事はお気になさらず」
リクって大袈裟だなぁ。
「はぁ…」
どうしてため息なんだ…
ていうか私のせいなの!?
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妃へのプレゼント大作戦!上手くいけば国王にも気に入られるかも!?選手権が行われております。
ブルームフィールド国から使者が来て夜会を開いた辺りから贈り物が倍増した。
なんでだよ。
目を通さなきゃいけないから贈り物の山の部屋に来たけど。
なんでだよ。
面倒くせぇな!?
もういいよ!そっちがその気ならこっちもやってやるよ!
護衛に視線を向けて話しかける。
「陛下と妃、どちらが平民の受けがいい?」
「………妃様…です」
「今私が陛下を暗殺したという話が流れたら何を思う?」
「…平民ならか弱い聖女様を貶めた者が居るはずだと考える者も多いかと」
「陛下は平民の物を使っていると考える?」
「多少はあるかと…」
「ありがとう」
それならと贈り物リストに印をつけて分類していく、リクもしてくれてるけど…はうっ…!なんでそんなに格好いいのぉ!?手際が良すぎです旦那様!
気安い態度の国王はいつだってキラキラジャラジャラしてる、だからこそ平民の物は使わないと思うだろうとは分かってた。
リストを作り終えてアディティの執務室に行く。
「終えた!」
仕事を今にも放り出しそうだ。
嘘をついてはいるけど、イスから離れないだけマシか。
「贈り物を返すわ」
「何故」
「ここにリストを作っておいた、平民が使う物だけ受け取るようにする」
「ふむ」
「陛下より妃の方が平民は気安く感じてるからこれで払拭するわ」
「ふっ」
「だけど絶対君主たる陛下の尊厳は失わせない為に平民が使用している物でも高価な、けれど貯めたらなんとか買える物を」
「あい、分かった」
「返す物と一緒にハンカチを贈る、私が手作りした…んー、アディティの色味とウェイヤグルンとでも入れておこうかな」
「ははっ!くっくっ…余にもくれ!」
「アディティには愛を込めて刺繍するから待っててね」
「ああ!」
贈り物を返却する意図は馬鹿じゃなければそのうち理解するだろう、妃がハンカチとこのような素晴らしい物は流石に…なんて手紙を贈れば激昂する者も居ないだろう、居たとしたら愚かが露見するし見定めにもなる。
しばらくは陛下の株を上げる為に協力してもらおう、聖女でもあり妃の私が居るから…なんて思われても困る。
今、この国はアディティのモノだ。
「あ!劇だ!」
「余らの劇ならあるぞ」
「違うよ、国王陛下がお認めになったオハナシ作る!」
「お前が書くのか?」
「アイリッシュに話してるおとぎ話って変だったりする?」
「あれはお前が考えておるのか!?」
「え、うん」
「は……」
え?でもどうだろ?
召喚された場所の話や伝承をちょっと変えてるだけだけど…アディティの話を作るのもそんな感じでいけそうだと思ったんだけど、過信しすぎ?
「出て行け」
とっても真剣な表情でリクとアルナブを出て行かせる国王サマー。
「無理!ああ!リク!アルナブ!」
「煽るからだ」
「煽ってないぃぃぃ!」
変態はいいけど仕事しろよ!脱がすなよ!髪も崩れるだろ!?早いな!?せん…洗浄までするなああああ!
「ちょっとぉ!」
「挿れていいか?」
「無理に決まってるでしょ!?」
濡れてないよ!そんな即物的にされても嬉しいけど仕事中だよ!
「はぁ…」
何故私は全裸で立たされているんでしょうか…
そして眺めないで下さい、濡れます。
そんな色っぽいため息はおやめ下さい。
「あ、お尻濡らす魔法でっ、んっ!」
「はっ!っ、どこまで超えてくる」
濡らされた瞬間にキスをされる、執務机はマズイから手を引っ張ってソファに…うん、いいんだよ壁でも…
私を抱き上げて壁に背をついてる私のナカに今にもイきそうなモノを突き入れられるから足をアディティに巻きつけて髪を乱しながら興奮を受け取る。
「ん、ん、」
「はぁっ、はぁっ、出す、ぞ」
「ん、ん、」
ナカに出されて気持ち良さが体中に巡ってきたから少しだけ身体強化して手を壁について勢い良く離すと、アディティの体がよろけたからそのままアディティを壁に押し付けるように動かす。
「あああっ!あっ、あっ、」
「くそっ!」
「んああっ!あ、あ、あ、あ、」
そこから壁に押し付けたり押し付けられたりガタンガタンと煩い音を立てながら激しく求め合った。
ソファに放り投げられて後ろからすぐに挿れられて腕を引っ張られるから目の前がチカチカしてくる。
「ああああっ!あっ、あっ、も、気絶、しちゃっ、んんっ、アディティっ」
「足らぬ、足らぬよ、お前は抱いても足らぬなっ!」
「ひああぁぁぁぁっっ…!」
やっぱり気絶しちゃった私はご丁寧にドレスを着せられて起こされた。
「ん…」
「仕事しろ」
「私の台詞ぅ」
「ははっ!」
「…」
全然興奮してるんですけど…
君の変態はいつ何処で発揮されるんだよ!
「愛しておる」
「愛してるよ」
「「…」」
まさぐらないでくれ!
「旅行行きたい」
「む」
「視察ついでに書類から離れる所行こ?」
「ふっ、責任を取ってくれるのか」
「別に妃じゃなかったらどんな状況でも喜んで上に乗るもん」
「ははっ!予定に入れよう」
そこから貴族向けの劇と誰でも見れる紙芝居をウェイヤグルン国中に広めた、もちろん色んなオハナシもばら撒いて。
脚色した私達の物語は陛下と妃としての今までを書き記した。
常識の違いを陛下が愛する妃に横で教え導き、国を思う陛下の心に触れ恋から愛になった。
そんなオハナシ。
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アディティは変態だ。
まごうこと無き変態である。
「陛下とこのようにお会い出来るなど…お近くで拝見出来、嬉しく思います」
頬を染めて国王陛下に会える喜びを全身で表しているエミリー嬢はナイルット辺境伯と結婚し辺境の地で数人夫を選んだらしい。
どうやら仕事や、意見が出来ない事に不満を募らせていた日常を反抗期と呼ばれ鬱々としていた所をナイルット辺境伯が一輪の花と共に救い出した…らしいよ。
横で私の太ももを撫でてるアディティが言ってたよ、珍しくスリットの入ったドレスを着てくれとか言うからなんなのかと思ってたけどこんなのでした。
お気に入りの庭園にある場所は私達の腹下までは見えないんだろう。
ナイルット辺境伯もしたら?もうそういう行為でいいんじゃないかな?
「よいよい!余も気になっておったのだ!遠くまでよく来た!」
「ははっ!なに、道が整備されているからな、そこまで苦ではなかった!」
「ええ、妃様の案と伺いましたわ!そのように聡明な女性と話もしてみたかったのです」
「私は口を挟んだだけですよ、実行しうる力を持ち動いたナイルット辺境伯のような方に嫁げるなどきっと、国中の女性に羨ましがられますよ」
「え、ええ…ふふ、とても良くして頂いおりますの」
私も今太ももをよくして頂いておりますよ。
一体何を企んでるのか知りませんけど、庭園をそういう場所にでも認定しましたか?
「仕事を手伝っていると聞いたぞ!」
「はい!まだ学びの最中ではありますが働かせて頂いておりますの」
アディティの手は学びなんて必要ないだろうなぁ…とってもエロエロですね。
「これからは女性も働けるよう尽力しよう!」
「あ、ありがとうございます!」
ううん、ちょっとそこは下着に近いよ。
ギリギリを楽しんでるのかな?
ああ、私もしろって事かな?
靴を脱いで足でアディティの足を引っ張って近付けたら、するする足先でふくらはぎを撫でればいいのか?
「っ」
いいらしい。
アディティの服はいつも簡単でいいねぇ。
ていうか私もそれがいいな!
「陛下の時世に生まれた私達は運がいい!」
「そうね、こんなに自由があるなんて考えられなかったわ」
自由…私達が自由に性感を高め合ってる事かな?
「エミリー、話したい事があるのだろう?」
「え、ええ…」
「っ、なにここは無礼講だ!何でも聞くが、良い!」
興奮が隠しきれていませんよアディティ。
「書類仕事は…その、あ、合っているのでしょうか?」
「む?」
「その、もう少し効率がいい気がするのです」
「どのように」
「あ、こ、こちらに!」
どうやら書類に疑問があったエミリーは側仕えから書類を受け取っ…ああ、君からは見えるんだね、でも私も遊ばないと暇だし。
ここはなんでかリクもアルナブも来ないんだよね。
足だけじゃ微妙かぁ、と手をアディティに手の甲に重ねて。
「っ」
指を1つずつ愛撫していく。
本当は口に入れたいんだけどねぇ。
「こちらは私が書類を想定して作り上げた偽にはなりますが、文言や無駄な言い回しが多く何処を見たらいいのか…」
「ふむ」
アディティが下着の上から擦るけど、遠慮って知ってるかな?
しかも手の甲を愛撫してたら手のひらに変えたからそっちもですねー、失礼しますー。
「変えられぬな」
「そ、そうですか…失礼な事を言いました」
「良い!ヒナノならどう変える」
アディティは目の前の書類しか見た事がないからこれしか必要じゃないと思うんだろう。
エミリー嬢…夫人か、夫人は書類を見た事がないから躓く。
アディティの足を擦るのはそのままだけど1度手を離して書類を見る。
夫人がどうしたいのか分かりやすく書いてあるな。
夫人に書類を返して。
「こちらの文言を変更すると既存の書類に慣れている皆は混乱してしまいます」
「はい…」
「ですから文言ではなく書類を変えてしまうのは如何です?」
「え?」
「ペンを…ありがとう、書類全てが間違っていると考えてみて下さい」
「は、はい!」
「まずこの内容で伝えたい事は…」
ご機嫌ようから始まり遠回りして辿り着く結末に私も面倒だとは思ってたけど、そんなに変革しなくていいとも考えてたからしなかっただけで…ううん、アディティ下着を脱がせるなよ…ていうか切ったな!?
夫人は簡潔が好きらしいからチェックシートのような物を提案してみた、辺境で使ってよ
後は夫人がなんとかしてくれ、最近妃が目立ってるから大人しくしたいのだよ。
「まぁ…!」
「あくまで提案ですので後は夫人のお好きになさって下さい」
「ほ、本当に…こんな考えが女性に…」
お前も女だろ。
ううん、アディティそれはもうイきそうだよ。
流石に体が跳ねるのは止められないから手をドレスの上から重ねるとナカに指を…なんでだよ!?
せめて動かないで下さい。
ああ、私の手を引っ張らないでくれ…
アディティもこれでイったらどうするんだよとか思いながらアディティの先端をくるくるしてみるけど。
「ははっ!妃様の世界に行ってみたいですな」
「海を泳ぐ覚悟が必要ですね」
「そうだな!ヒナノの世界には精霊がおらぬらしい!」
「なんと!でしたら加護の海も?」
「ええ」
「罪深いと思ってしまいますね」
「余も思う!」
なんだろうこれは。
どんな我慢大会が行われているんだろうか。
指を動かさないで…お願いだからぁ!
それとも喘いで欲しいのかな?意図を教えてくれ!
止めてくれないとイくと目で伝えてみたら襲われた。
なんでだよ。
「ま、まぁまぁまぁっ」
「この辺で失礼致します、エミリー」
「はははは、はい!」
パタパタと走り去る2人の音を聞いてると私を膝の上に乗らせてすぐ挿れるから。
「っっ、~~っ、はぁっ!はぁっ!ん、アディティ」
「声を出せ」
「まずはどんな嗜好か教えてほし、んあっ、あっあっ、アディティっ、も、ツライぃぃっっ…!」
「分かっておるっ、はっ!」
ばちゅばちゅと既に濡れているナカを遠慮なく擦って出されるけど、そんなんじゃ足らなくてもっとって強請って続きをしてもらう。
「あっあっあっ、アディティっ、は、ん、はだかになれない、なら、んっ、ここじゃ、やっ、」
「っっ、終われば行くから我慢しろ、出来るな?」
「わ、わかった、から、アディティほしっ」
「っ、余もヒナノが欲しい」
終わればって言ったのにすぐ抜いて支度を整えて抱っこしながら駆け足で寝室に戻るアディティに聞いてみる。
「なんだったの?」
「なに、どう思うか試してみた!」
「どうだったの?」
「嫌だ!我慢出来ぬ!」
「こんなに悶々させてどうしたいの」
「余もここまでとは思うておらぬ!どうせ興奮するからと触れていたが余計興奮したな!」
馬鹿かな?
ていうか変態になるって分かってたってなんだよ、制御してよ。
「早く囲われてくれ」
後ろから私を隠すような体勢が好きなアディティがそんな事言うけど、仕掛けたのはあなたです。
早く寝室着かないかなぁ…って多分2人して思ってた。
*********************************
最近は私達の恋物語も薄れてきたのかちょいちょい誘われてる。
アディティだけなら分かるんだけどなんでか私もだ。
行事がある度に貴族から声がかかる。
私とアディティはずっと横に居る訳じゃない。
用がある人間に話しかけたり話しかけられたりすると大体離れる事になる、別にそれはいいんだけど。
「夫が2人など妃様程の方では少ないのでは?」
「その分陛下からの愛を頂戴出来ますので」
こんな感じ。
というかお前胸が小さいなってさっき私に向かってボソッと言っただろ!小さくないよ!標準だよ!私と同じくらいの人間だって大勢居たよ!爆乳好きかお前は。
『最近寂しい時が多くってぇ』
『ははっ!余は寂しく思える暇も与えてくれぬ良き妻に恵まれたな!』
こんな感じ。
というかお前アディティみたいなおじさんでもまぁ陛下だしぃ、私にちょうどいいかなぁ?とか言ってただろ!私以外は大体老けるんだよ!お前もな。
「良ければお声がけ下さい」
一晩どう?って言われてます、結構です。
次々現れる貴族の相手をしてる最中に。
「少し失礼致します」
「はい」
くるっと向きを変えて席に座るとすぐにリクが声をかけてくれる。
リクならいつでも声かけてね?というより声かけるね?
「どうされました?」
「護衛にラルレイス伯爵が紫のドレスの女に何か盛られてると伝えて」
「かしこまりました」
同意ならいいんだけど、知り合いじゃないっぽいし。
しばらく見てたけどどうやら媚薬らしい。
そんな事しなくても女なら声かければ…ああ、嫌がられてるんだ、へぇー。
そういえばアディティって私が手籠め?にされそうになって逃げた時どうしたんだろ?
まだ続くなぁと思いながら席を立ってまた話に行く。
ああ、面倒だ。
「助かった」
アディティと会場を後にして後ろにはリクとアルナブが居るのは当たり前。
「薬?」
「ああ、大人しくさせるにちょうどいい時期だった」
さっきの女は煩かったらしい。
「随分と目がいいな」
「…」
耳と目と鼻がいいのはアーヴァの襲撃でなんとなくバレてる、言わないけど。
「アディティって私が逃げた後どうしたの?」
「知らぬのか?」
「うん」
「む、幻滅するかもしれぬ」
「する訳ないじゃん」
「なら何故幻滅した」
今日は攻めたい日らしい。
「寝室で話すか!」
「うん」
リクにおやすみしてアディティにドレスを脱がされる…話どこ。
「夜着を着てくれ!」
「後ろ向いてー」
「あい、分かった!」
ポイポイとベッドの上に落とされた夜着は真っ白な薄い布に所々リボンがついてる。
白のタイツもあるこれは私の発案だ。
「アディティ似合うリボン2つちょーだい」
「これだな!」
どうせならツインテールにしようと洗浄してくれた髪を結っていく。
「まずは暴れたな!」
私が逃げた時の事か。
「部屋を壊し廊下を壊しながら妻達の元へ向かった」
だからあんなに怯えてたのか。
「ヒナノ程いい女など居ないと、どうしてお前らは傀儡なのかと言いながら手酷く抱いたな!」
リクに言われたら何処が悪いか聞きたい、だけどそんなリクを想像出来ないな。
「神殿が揉み消していると話が入ってくるまで壊し、妻達を壊していたな」
む、リボンが、これどこのリボンだ?
「次は優しく抱いてやった、ヒナノの素晴らしさを説きながら抱いてやったら逃げたな」
ここか、下着に穴が空いてる仕様にしたっけ。
「逃げるアーヴァを取り押さえてせめて使える傀儡になれと言うたな」
タイツを履いて…おお!ロリロリだ!
「何故世は傀儡ばかりなのか…」
ツインテールの位置は適当でいいか、鏡ないし。
「お前の横に…そういえば謝っておらなかったな!」
「なに?」
「怪我をさせた、痛かっただろうよ」
「今ので痛みはどうでもよくなったよ」
「ははっ!謝らない余に怒っておったか」
「んーん、暴れて私だけを想ってくれるなんて、ふふ、幸せな話にどうでも良くなったの」
「っっ、もういい…か…」
どうやら夜着は気に入ったらしい、我慢出来なくてこっちを向いたアディティは興奮してる。
あんまり着る機会ないんだよね、いつもドレスを脱がしてすぐ始まるから。
「はっ!」
透けてるから見えちゃうけど、一応隠してる布がエロエロです。
「飽きない旦那様で良かった」
「飽きるものか、お前程のいい女が側に居る今を見逃せんよ」
アディティが膝立ちになるからぺたんと座って少しお尻を突き出すような体勢にしてから舌をべーって出して根元から舐め上げていく。
「はっ、たまらんな」
お気に召したようでなによりです。
丁寧に舐めてから先をちゅーちゅー吸って口内で舌を動かすけどもう少し小さくならないかなって思う、口いっぱいになるから気持ち良く出来てるか不安になる。
「っ、はっ、はっ、」
「んぶっ!」
頭を掴まれてゆっくり動かされる、入りきらないから両手で扱いていく。
「上を向いてくれ」
「んっ」
「はっ、いい、ぞ」
アディティの瞳にゾクゾクしちゃって軽くイっちゃう私に気付かない訳もなく、さっきよりも激しく頭を動かされると気持ちいいしか考えられなくなる。
「はっ、イく、ぞ、」
「んぐっ!っ、んんっ、ん、ん、」
「はっ、はっ、出るっ…!っ、」
口を使われて喜んじゃう私の性癖はとっくに知られているから容赦なく喉奥まで突っ込まれて射精された。
「ん、ん、」
「気持ちいいか」
「ん」
「髪が乱れたな、直せ」
「ぷはっ!」
口から抜かれて前に座るアディティに水を貰って飲み干す。
「開けろ」
「ん?あ、あー?」
「結え」
「んえっ、づっ、」
どうせボロボロになるのにと思いながら私の口内を指でくちゅくちゅと動かされながら言われた通りに髪を結び直す。
「あえ、んづっ、あ、あ、あ、」
「…」
上顎まで擦られると簡単にイかされる。
「あっ、あっ、っっ、あーっ…!あーっ…!」
「はぁっ…たまらぬ…お前が媚薬ではないのか?」
「あ、あ、んっ!」
指を抜かれてすぐに舌が入ってきた、指でしたみたいに口内を動いて舌を絡め取られるからその舌が欲しくて吸い取り少し歯を立てると、アディティの両手が私の乳首を夜着の上からくにくにとイジるから体が跳ねる、んん、今日は駄目だ。
少し話を聞いただけでも嬉しかった心が開いて体まで素直になりすぎていく。
「そこまで喜ばれるならこれからも伝えてやろう」
「ひうっ…!あ、あ、あ、っっ、ああっ…!」
乳首をイジる手はそのまま。
私のおでこにアディティのおでこがぶつかって息がかかるけど、私の息もかかって頭がくらくらする。
唇にアディティの唇が当たりながら話す内容にも頭がくらくらして既に息も絶え絶えだ。
「ヒナノのように考え実行する女に何故なれないのかと泣き喚いている耳元で放ったな」
「あっ!あっ!っ、あっ、イっっ、ああああっっ…!」
「ヒナノを余の物にするはずが何故お前なのかと突き入れたら気絶してもうたな」
「ひうっ…!?あ、あ、あ、あ、っっ、アディティっ、アディティっ、」
「はっ!ああ…無駄な事をした」
「あっ、あっ、アディティっ、アディティっ、」
「あんなもの抱いたうちにも入らぬな、そうだろうヒナノ」
「っっ、イっっ、っ、ああああっっ…!んんっ!んぶっ!んえ゙っ、」
舌が喉奥まで届いて荒々しく口内を犯されるのに乳首をイジる指の動きは優しいから体から力が抜けてベッドに倒れそうになる私を支えながら…
「髪が崩れるだろうよ」
「…は、い、」
「っっ、はっ!どこまで余を暴くのだお前はっ!っ、足を広げろ」
「はい」
「寝るなよ」
多分どっちもの意味だ。
寝転がるなと気絶するなの両方だと、アディティが穴の空いた下着に口づけるのを見ながらどうしたら気絶しないかとそれにしか意識がいかない。
「ひゃぁっ…!?」
クリトリスを食べられながら乳首もイジられる、これは何故かアディティが好きな行為になったやつ。
「あっ、あっ、あっ、っ、ひっ!?っっ、んああぁぁっ!」
イくのを我慢すれば気絶しないんじゃないかと思うけど、足を閉じても駄目だろうからとっても難しいけど…
「んぃっ!ん、ん、ん、っっ、はっ!はっ!はっ!んんっ、ん、ん、」
頑張ってみよう。
「ん、ん、あっ、あっ、あっ、あっ、」
「我慢はするなよ」
「ひぐっ…!?ああああああっっ…!?っっ、イく、の、とま、な、あっ、あっ、」
「止めていいと言ったか?」
「いわれて、な、んっ、あっ!あっ!っっ、ごめん、なさ、いっ、んあっ!イくっ!イくっ…!っっ、」
「お前…余を暴いた責任取ってもらうぞ」
「は、い、っ、あっ、あっ、っっ~!ああああっっ!」
跳ねる腰も震える体も止めちゃ駄目、でも気絶も駄目。
どこも拘束されてないのに拘束されたような気分でちゅるちゅるとクリトリスを舐められ続け、乳首もきっと赤く腫れ上がってるだろうと思うくらい長い間愛撫されると、やっぱり目の前がチカチカと赤くなっていくから気絶しそうになるから自分で太ももを掴んで爪を立ててどうにか誤魔化す私の腕を引っ張ってうつ伏せにさせられた。
「こっちは穴が空いておらぬな」
「はぁっ、はぁっ、ごめんな、さい、んっ」
下着を少しだけズラしてお尻を高く上げられると指が後ろの穴に入れられて体がガタガタ震え出すからお尻に手をやって爪を立てて気絶しそうな自分の意識を散漫させる。
「ああああっっ!あっ!あっ!っっ、イくっイくっ!ぅぅぅぅっっ…!」
「はっ!気絶しそうか」
「しそう、です、んんっ、」
「するなよ」
「は、い、っっ、ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっ…!」
「ははっ!」
枕に顔をうずめて気絶しないようにと力む私を見て喜ぶからもうずっとお尻に爪を立ててようと手をやりながら後ろの穴に出し入れされる快楽に頭を振りたくなるけど髪が乱れても駄目だと思い出して、自由になる唯一の口から雄叫びを上げる事しか出来ない。
「ぅ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ!っっ、づっ、あ゙ぐぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっ!イぐっ!イぐっ…!っっ、ぅ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ…!ひ、ひ、ひ、っっ、ひぐぅ゙っ…!」
「そんなに暴れると下着が破れるぞ?」
下半身がガクガク動いちゃうから中途半端に脱がされた下着が破れるんだろう、それくらいガクンガクンと動いては足を広げてしまう。
「解いてやる」
「あり、ありが、とう、ござ、います、ありが、ん゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙っっ…!?」
下着のリボンが解けると前と後ろ両方に指を激しく出し入れされてやっぱり気絶してしまった
「ん…あ、あ、あ、あ、」
「はぁっ、起きたか、ちょうどいい」
後ろの穴に挿入ってるモノは既に直腸前まで辿り着いていた
これから起こる事に震え出す体を囲うように後ろからすっぽりと抱きしめるアディティはどんな顔してるのか気になって顔を横にしたら。
「いいぞ、お前は美しい」
獰猛な瞳に体の力が抜けた瞬間かぽって音がした瞬間びゅーびゅー奥に射精されて狂った。
「あがっ…!?っっ、イぐぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっ!イぐ!イぐ!っっ、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ!あっ!あっ!んにぃ゙っ!?だめっ!だめっ!」
「はぁっ!はぁっ!駄目だ、気絶するな」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ!」
気絶するのを我慢するけど、どうしたって無理な私を見て笑うアディティに初めて明日もこのまま繋がってたいと思った。
「ん…」
「朝だ」
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