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第6章
決戦 3
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その頃、教授とどんとは神馬不動産にいた。教授は溺れた時の服装を病院で洗濯してもらって着ていた。
茂が対応している。従業員の刈谷は営業でいない。
「シゲさんお願い、住田さんにアパートを貸してあげて…」
「どんと、アパートかい」
茂は一緒に来た住田を見た。間違いない、あの時ももとさくらが助けた老人だ。
「はじめまして、住田と申します、翼橋の下に居を構えていましたが、きちんとアパートに住もうと思いまして…」
「この町にはどうしてこられたのですか? 」
「はい、人を探して色々なところを旅してきたのですが、どうもこの町に住んでいるようなんです」
住田の探し人がこの町にいるという確信はなかった、だが、どんとの本名土門富久という名前がどうも引っかかるのだ。
どこかで聞いた、確かにどこかで…教授はこのまま思い出せないまま、この町を離れてはいけないような気がしていた。
それで今日、どんとが病院にお見舞いに来た時、住むところはないか相談してみた。どんとはもちろん家に住むように勧めた、だが、お母さんと二人暮らしの家に男が住むなんてできないと教授は断った。そして、どんとが神馬不動産に連れてきた。
「ほう、どのくらいの間このような生活を? 」
「もう七年ほどになります」
「シゲさん悪い人じゃないよ、保険証もお金ももってるから」どんとが言った。
教授は保険証に古い大学の職員証、銀行の通帳をショルダーバッグから出した。
茂は保険証と職員証を手に持って見た。
「ふむちゃんとした所にお勤めになっていたようですね、保険証が更新されているということは、帰る場所があって奥さんもきちんとなされているようだ、これは送ってもらっているんですか? 」
「ええ、そういった時だけは旅館に泊まって荷物を受け取ります」
「それ以外は野宿を? 」
「お金が勿体ないですからね、いつ探している人が見つかるか分からないですから…」
「なるほど…」
──キーン!
茂は教授をサーチした。
悪い人間ではないらしい、やましい事をした事もないようだ。だが、誰かと仲違いしている、誰だ? この人が探している人物か? 女性だ、ん…これは一体誰だ?
「シゲさん、お願い、教授のアパート探してあげて! 」
どんとの声でサーチは途切れた。
「うん、悪い人じゃなさそうだ、きちんと家賃払ってくれたらいいよ」
「やったー! 」
「ご無理を言ってすみません」
「もう病院は出られたのですか? 」
「えっ…」
入院してる事は教授はまだ言っていない。茂は追跡した時に分かったのだ。
「いえ、その…」
「警察から連絡あったんだって」どんとが言った。
「ああ、そうですか…明日出るつもりです」
「なるほど、じゃああんまりゆっくりしていられませんね、当社物件のウィークリーマンションをご紹介しようと思いますが、いかがでしょう」
「お願いできますか? 」教授が嬉しそうに言った。
「アーケード街から少し離れてますが、よろしいですか? 」
「いえいえ、住めるならどこでも構いません」
「じゃあ早速、当社の車で見に行きましょう、お気に召されたらそのまま住むといいです。家賃は一週間毎にお払い頂きますが、どんとの紹介だ、バッチリ勉強させてもらいますよ」
「さすがシゲさん! 」
どんとが嬉しそうに言った。
茂が対応している。従業員の刈谷は営業でいない。
「シゲさんお願い、住田さんにアパートを貸してあげて…」
「どんと、アパートかい」
茂は一緒に来た住田を見た。間違いない、あの時ももとさくらが助けた老人だ。
「はじめまして、住田と申します、翼橋の下に居を構えていましたが、きちんとアパートに住もうと思いまして…」
「この町にはどうしてこられたのですか? 」
「はい、人を探して色々なところを旅してきたのですが、どうもこの町に住んでいるようなんです」
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どこかで聞いた、確かにどこかで…教授はこのまま思い出せないまま、この町を離れてはいけないような気がしていた。
それで今日、どんとが病院にお見舞いに来た時、住むところはないか相談してみた。どんとはもちろん家に住むように勧めた、だが、お母さんと二人暮らしの家に男が住むなんてできないと教授は断った。そして、どんとが神馬不動産に連れてきた。
「ほう、どのくらいの間このような生活を? 」
「もう七年ほどになります」
「シゲさん悪い人じゃないよ、保険証もお金ももってるから」どんとが言った。
教授は保険証に古い大学の職員証、銀行の通帳をショルダーバッグから出した。
茂は保険証と職員証を手に持って見た。
「ふむちゃんとした所にお勤めになっていたようですね、保険証が更新されているということは、帰る場所があって奥さんもきちんとなされているようだ、これは送ってもらっているんですか? 」
「ええ、そういった時だけは旅館に泊まって荷物を受け取ります」
「それ以外は野宿を? 」
「お金が勿体ないですからね、いつ探している人が見つかるか分からないですから…」
「なるほど…」
──キーン!
茂は教授をサーチした。
悪い人間ではないらしい、やましい事をした事もないようだ。だが、誰かと仲違いしている、誰だ? この人が探している人物か? 女性だ、ん…これは一体誰だ?
「シゲさん、お願い、教授のアパート探してあげて! 」
どんとの声でサーチは途切れた。
「うん、悪い人じゃなさそうだ、きちんと家賃払ってくれたらいいよ」
「やったー! 」
「ご無理を言ってすみません」
「もう病院は出られたのですか? 」
「えっ…」
入院してる事は教授はまだ言っていない。茂は追跡した時に分かったのだ。
「いえ、その…」
「警察から連絡あったんだって」どんとが言った。
「ああ、そうですか…明日出るつもりです」
「なるほど、じゃああんまりゆっくりしていられませんね、当社物件のウィークリーマンションをご紹介しようと思いますが、いかがでしょう」
「お願いできますか? 」教授が嬉しそうに言った。
「アーケード街から少し離れてますが、よろしいですか? 」
「いえいえ、住めるならどこでも構いません」
「じゃあ早速、当社の車で見に行きましょう、お気に召されたらそのまま住むといいです。家賃は一週間毎にお払い頂きますが、どんとの紹介だ、バッチリ勉強させてもらいますよ」
「さすがシゲさん! 」
どんとが嬉しそうに言った。
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