陽あたりのいいパティオ 〜ももとさくらは人類最強です〜

あかぎ さわと

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第6章

決戦 9

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 一方ももとさくらは、一方通行の通りを横切って、『猫のおやすみ通り』に入っていく。
「またんかこらー」
「逃がさんぞ」
「大人しく捕まりなさい」
 盗っ人三人衆がその後ろを追っていく。
 ドタバタ、ガンガン、通りに置かれた荷物をなぎ倒し、必死に追ってくる。
 と、荷物の上で寝ていたボスが二人に念を送った。

 もも、さくら、どうする、加勢するか?

 いーいーボスは見ていて…ももが答える。

 でもにゃー…

 ボス任せといて…さくらが嬉しそうに念を送る。

 何か策があるのかにゃー

『うん! 』

 ほんと?

 使ってみるの…ももが言う。

 使ってみるって、なんだにゃー

『うふふ! 』走り抜けるももとさくらは『タヌキのさんぽ道』に入った。

 ボスが追ってくる三人を睨み付けると高々とジャンプして、三人の頭を順番に蹴り上げた。
「いてっ」
「ふんが」
「ちくしょ」
 そして、ニヤリと笑うとからかうようにシッポを振り、ももとさくらを追って走り去った。
「猫にまで馬鹿にされて黙っていられるか! 」
「畜生、目にもの見せてやる」
「ふんがー」
 盗っ人三人衆は頭に血が上り走るスピードを上げた。

 ももとさくらは『タヌキの散歩みち』に入るとパティオに向かって走る。
 振り向き振り向き、膨らんでいる浮き輪をブンブン回しながら、盗っ人三人衆を挑発する。
 その横を追い抜くようにボスが駆け抜ける。

 全員集めとく、必要な時はいつでも言ってくれにゃー

 そう言い残し走り去った。

『サンキューボス! 』

「おじさんもう怒ったぞ、ただじゃすまさん」
 ボテ腹の親分がカンカンになってゼーゼー走った。
 その後ろを一と二が並んで走る。
「親分もっと早く早く」
 建築現場で鍛えられた一がガシガシ走る。
「コラー! 」

「つかまえてみてー」──更に挑発するもも、グルグル浮き輪をぶん回す。
「きゃーきゃーきゃー」
 小さなさくらはちゃかちゃか走る。
 なぜか二人とも笑顔だ。
 そして角のビルに掲げられた『タヌキの散歩みち』の木製看板の前を通り抜けると、左に曲がり、ホストクラブ『SHI-N』の入ったビルの角で止まった。

 ──ドタバタドタバタ! ゴロン!

 盗っ人三人衆は『タヌキの散歩みち』から出てくると勢いあまって転がり出た。
『いってー』
 自慢? の揃いの黒ジャージが汚れる。
「どこ行く気だお前ら、逃がさんぞ」
 親分は雄叫びを上げる。
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