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第五章 人体再生
魂の注入装置4
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そしてとうとう118回目の試験。
原子番号113のニホニウムも失敗に終わった。
その時点で鉄ちゃんの身体から魂が抜けて49日目の朝を迎えていた。
肉体はチューブで体内に送られた栄養分で動いている。
表示されている心電図は全く正常だ。
でも脳波計は一切動かない。
どうすりゃいいの一体?
私はパソコンチェアに背中をもたれ、天井の光を見つめた。
次第に絶望が襲いかかってくる。
頭の中が混乱している。
翁じいもソファーでぐったりしている。
方向性が違うのか?
それとも装置が上手く機能しないのか?
全くわからない。
そしてモニターを見た。
残された時間は二時間を切っていた。
疲れと混乱で頭が上手く働かない。
鉄ちゃん………ごめんね。
悲しくなった。
とその時、頭の中に声が聞こえてきた。
『月夜姫マスターシズカです。交信のアクセスを許可して頂けませんか? 』
『マスターシズカ、もしかして月から『念』を飛ばしてるの? 』
『そうです』
『もちろん許可します』
『ありがとうございます。
翁じいにも発信しますので一緒に聞いて下さい』
「おお、聞こえる。わかりました!」
翁じいはソファーで跳ね起きた。
『『魂』に関してはかぐやもルナも考察できません。ですが、かぐやの本体と我々月人の頭脳をつないで、十億人の頭脳を一つのコンピュータとして稼働させる事ができるんです。
そのまとめ役をさせて頂いております』
『うわぁ! 』
『端的に言いますと、月人コンピュータはルナからかぐやに送られてきた、今までの経緯とデータの分析により一つの結論を導きました。
《魂のベッド》に必要なのは元素の強度ではありません』
『ええええええええ! 』
『それと、いわゆる元素の素性でもありません。
重要なのは《魂のベッド》とは魂を運ぶだけの物ではなく、生命の根元をなす物でないといけないという事です。
そこで、月人が導いた答えはたった一つ』
『一体なんですか? 』
原子番号113のニホニウムも失敗に終わった。
その時点で鉄ちゃんの身体から魂が抜けて49日目の朝を迎えていた。
肉体はチューブで体内に送られた栄養分で動いている。
表示されている心電図は全く正常だ。
でも脳波計は一切動かない。
どうすりゃいいの一体?
私はパソコンチェアに背中をもたれ、天井の光を見つめた。
次第に絶望が襲いかかってくる。
頭の中が混乱している。
翁じいもソファーでぐったりしている。
方向性が違うのか?
それとも装置が上手く機能しないのか?
全くわからない。
そしてモニターを見た。
残された時間は二時間を切っていた。
疲れと混乱で頭が上手く働かない。
鉄ちゃん………ごめんね。
悲しくなった。
とその時、頭の中に声が聞こえてきた。
『月夜姫マスターシズカです。交信のアクセスを許可して頂けませんか? 』
『マスターシズカ、もしかして月から『念』を飛ばしてるの? 』
『そうです』
『もちろん許可します』
『ありがとうございます。
翁じいにも発信しますので一緒に聞いて下さい』
「おお、聞こえる。わかりました!」
翁じいはソファーで跳ね起きた。
『『魂』に関してはかぐやもルナも考察できません。ですが、かぐやの本体と我々月人の頭脳をつないで、十億人の頭脳を一つのコンピュータとして稼働させる事ができるんです。
そのまとめ役をさせて頂いております』
『うわぁ! 』
『端的に言いますと、月人コンピュータはルナからかぐやに送られてきた、今までの経緯とデータの分析により一つの結論を導きました。
《魂のベッド》に必要なのは元素の強度ではありません』
『ええええええええ! 』
『それと、いわゆる元素の素性でもありません。
重要なのは《魂のベッド》とは魂を運ぶだけの物ではなく、生命の根元をなす物でないといけないという事です。
そこで、月人が導いた答えはたった一つ』
『一体なんですか? 』
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