女神のつくった世界の片隅で従魔とゆるゆる生きていきます

みやも

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2巻

2-3

 次に自然方面の従数UP獲得で解放される『寒耐性』とその先の『従蜂寒耐性』。
 これは冬に備えて絶対欲しい。虫も虫型モンスターも寒さにとても弱いから。
 それに従蜂寒耐性は獲得すれば冬場でも蜂蜜を作ってくれるはず。そしたら雪百合スノーリリィの蜂蜜とか作ってみたいの! 
 上位スキルだから魔石足りるか心配だけども……。
 あと、獲得したら姫ちゃまが絶対喜びそうなのが状態異常方面の『針弾ニードルショット』から派生する最上位スキルの『針連射ニードルガトリング』。それから物理方面で爪斬最上位の『爪連撃』。
 全部揃ったら水魔法・針・物理」の三方向からトリガーハッピーになれちゃうハッピーセット。
 狂喜乱舞きょうきらんぶする姫ちゃまの顔が、って言うか、感情が目に浮かぶようだ……。まだ獲得できないけれども。
 他にも姫ちゃまのスキルツリーには珍しいものや不穏なものがとても多い。
 やっぱ特殊個体だからかな?
 うちの子の中では一番ツリーの枝葉が多いのよね。
 その中で珍しいものと言ったら水魔法と状態異常の両方を伸ばしていくと獲得できる支援系魔法群。
 支援系スキルはウノが『火属性バフ』だったり熱を吸い取る『吸熱』だったりをちょこっと持ってるけど、姫ちゃまほど大量に支援系スキルが出てきたのは私にとっては初めてのこと。
 例えば『霧治癒フォグヒール』は残留型のリジェネだし、『霧鈍足フォグスロウ』はフィールド型のデバフだし、こういうタイプの支援系魔法は結構珍しいと思うのよ。
 少なくとも他の子にはないスキル。
 で、不穏なのが麻痺を伸ばすと最終的に『石化』が、毒を伸ばすと『即死毒』が、支援系デバフを伸ばすと『霧混乱フォグカオス』が最高到達点になってるってところ。
 私はこの子の行く末がとても心配です。育て方間違わないように気を付けなきゃ。少なくとも善悪の判断はつくように。
 うちの中で一番小柄なのに一番エグイのよ。
 タリサの加護大丈夫? 仕事してる?
 それともタリサの加護が悪さしてるのかしら?
 ともかく、この子が他人を無闇に傷付けることがないよう、気を引き締めて育てなきゃと思っている。
 そんなことを考えながらスキルをポチポチ解放している間にも私へ送られてくる強い思念……

【こ れ 欲 し い】

 ……根負けしました。
 せめて六角大盾ハニカムグレートシールドまでは獲得したかったけど、それを諦めて姫ちゃまの強い強い希望で針弾ニードルショットを解放したよ。ちなみにこれを伸ばせば最上位スキルで解放されるのが針連射ニードルガトリング。姫ちゃまはそこを目指したいそうです。
 ダメだ……。
 この子の将来はトリガーハッピーが確定している……。
 ぐぬぬ……。
 今回、私の手元にある中、上位魔石のほぼ全てを使って解放したのは――
 中級スキルの六角盾ハニカムシールド、派生上位スキルの強甲殻。
 中級スキルの従数UP、上位スキルの寒耐性、最上位スキルの従蜂寒耐性。
 そして中級スキルの針弾ニードルショット
 さすがに魔法と支援系にまで手は伸ばせなかったから、今後に期待ということで。
 っていうか、ガチャ丸達もまだ解放できてないスキルがあるからなー。それも追々していきたいよね。
 引きこもりのファーマーだからいつになるかわからないけどさ。



 2 エルディナさんとの出会い


 そういえば――蜂蜜用に新たに珠蜜蜂を買いに行った時のこと。
 偶然、農業ギルドのギルド長とばったり会って、照陽祭ナイツフェリアの夜市へ出店したい、と意向を伝えておいた。
 イオナおばあちゃん達とも真剣に話し合って決めたの。
 こんな大舞台の機会、二度と巡ってこないかもしれないから。
 そして今日。
 夜市に向けたのため、私はグランルフォラへ向かうことにした。
 お供は、最近シヴァさん達との修業の成果を試したくてうずうずしている、うちの従魔たち。
 そして、暇を持て余していたので強制的に参戦のシヴァ&ジェイの最強コンビ。
 みんなでタリサの泉から精霊の道を通って、ぽんっ。


 あっという間に、フィオの森を抜けた先――
 バルラバン山脈の麓に広がる原生密林、グランルフォラへ到着。
 巨大な樹々、蒸気のようにただよう湿気、多種多様な生物が跋扈ばっこする密林エリア。
 ゲーム時代の難易度は中級。
 ガチャ丸達と一緒なら、私でも安全に散策できる場所のひとつだ。

「うひょー、懐かしいなぁー!」

 シヴァさんが土を踏みしめたその瞬間――
 しーちゃんが巨大化したかと思えば猛然もうぜんと走り出し、ガチャ丸が反射的にその背に飛び乗った。
 可愛い姿をしているしーちゃんだけど、本来は大きい猪。
 有事の際には元の姿に戻るのよね。
 こういう時は大抵、何かが起きる。
 彼らの聴覚・嗅覚きゅうかくは人の何百倍も鋭い。ゲームではない現実のこの世界で、私は何度その感覚に命を救われたことか。
 私も即座に身体強化を発動。
 運動音痴うんどうおんちでも、真っすぐ走るくらいできるんだから!
 肩に乗ったてりたまが、ぎゅっと力を込める。
 ウノ・ドス・トレスは警護陣形を取り、姫ちゃまは肩から頭へ移動して固定砲台モードへ。
 弓を引く邪魔にもならないし、頼もしいけれども、絵面えづらがちょっと……。
 そんなこと気にしている場合じゃないってわかってるけどさ……。ちょっと私、間抜けに見えないかしら?
 それにしても一度走り出したしーちゃんはやはり早い。
 問題は……私だけしーちゃんのスピードに全然追いつけないところ。
 シヴァさん達は散歩くらいの余裕で付いて行ってるのに……。ぐぬぬ。
 猪のトップスピードは時速五十キロメートル。
 しーちゃんも例外ではなく、その巨体で風を切る!
 そして背に乗るガチャ丸は――
 高く跳躍ちょうやく
 鎌首かまくびをもたげていた巨大カマキリ・キラーマンティスの頭にトンファーを叩き込んだ!
 ここ、グランルフォラのモンスターは全部デカいのだ。
 キラーマンティスは頭を陥没かんぼつさせ、地に崩れ落ちる。
 けれど、しーちゃんはその死体に目もくれず走り続け――
 急停止!

「フゴアァーーーッ!!」

 牙をき『威圧』を発動。
 地鳴りする咆哮ほうこうに、耳を押さえながら駆け抜けたのは――

「アンジーさん! クィール君! ……リアムさんまで!」

 アンジーさんとリアムさんは、うちの常連さんの冒険者。
 そしてクィールくんは、アンジーさんの従魔の飛翔猫スカイキャットだ。
 三人を追っていた密林狼達は硬直し、ほどなく尻尾を丸めて逃げていった。
 ふぅ、と白い氷の息を吐きながらきびすを返すしーちゃん。
 こういう時のしーちゃんは本当にかっこいいのよね。

「助かったよ。ありがとう」

 肩で息をしながらリアムさんがお礼を言う。

「お前達ならあれくらいどうにかできただろう?」

 とシヴァさん。

「まぁ、そうなんだが、今日は『調査』が目的だったからね。血の匂いで他を刺激しげきしたくなかったんだ」

 リアムさんが眉を八の字にする。
 最近、うちの子とシヴァさん達の訓練に参加しているらしいと聞いていたけど、それはどうやら本当みたいね。
 すっかりシヴァさん達との距離が近くなっているようだ。
 聞けば、冒険者ギルドから狼系モンスターの生態調査依頼を受けていたとのこと。
 街道沿いでの襲撃事件が急増しており、狼系全般の生息域が変化している可能性があるらしい。

「お前らも大変だなぁ!」

 シヴァさんがカラカラ笑う。
 私はせっかくだから一緒に進むことを提案。
 リアムさん達も喜んで同行してくれた。
 さて、本来の目的地へ。

「ところで、ノエル達は何をしに?」

 とアンジーさん。

「私達は、夏藍葉カランヨウの採取に来たんです!」
夏藍葉カランヨウ……?」

 無理もない。
 危険地帯へ『草むしり』に来る物好きは、きっと私だけ。
 でも、この葉にはその価値があるの!
 しなやかで光沢のある濃緑色のうりょくしょくの細長い葉。
 夏にしか採れない貴重な植物で、染料せんりょうになるのだけど……真価はそこじゃない。
 乾燥かんそうさせてすりつぶした夏藍葉カランヨウは、真夏の太陽光の下で煮出すことで、まるで夏空を閉じ込めたかのようなあざやかなターコイズブルーへと変化する。
 しかも、日差しが強ければ強いほど、その発色が増していく。
 更に、この葉は、熱と湿度を風の魔力へと変換する特性を持っていて、身に纏うだけで夏の暑さから体を守ってくれる、という驚くべき『ひんやり効果』を発揮はっきするのよ!
 その布で眠れば、まるで海に抱かれているみたいな心地よさ。
 エアコンなんて比較にならない夢見心地よ。
 今年は夜市にも出るし、熱中症対策のマストアイテム。
 ただしその効果は夏の間だけ。
 だからこそ、毎年奥地まで採りに来る価値があるというわけ。
 ちなみに、この夏藍葉カランヨウ、もう一つ嬉しい機能があるわ。
 それは、ライムにシナモンを混ぜたようなさわやかな香気。
 気分をより爽快にしてくれるだけでなく、防虫効果も抜群で、葉っぱを数枚乾燥させてまくらやシーツの下に敷くだけでも効果を発揮する。
 染めたものには及ばないまでも、簡易かんい的な防虫ならこれだけでも十分なくらい。
 私はアンジーさんに早口で説明してしまった。
 しょうがない、好きなものって語っちゃうよね。
 その間も、
 姫ちゃま は巨大芋虫・ジャイアントキャタピラーを蜂の巣に。
 ドスは恐竜きょうりゅうのような巨鳥・ジャックバードの頭を吹き飛ばす。
 クィール君は真っ赤な巨大へび・レッドサーペントを叩き落とす。
 ……と、戦闘が常時開催中。
 ちょっとハッスルし過ぎじゃない?
 修業の成果、もう十分に確認できたよ?
 シヴァさんは苦笑い、ジェイさんは無表情のまま見守っている。
 とは言え、今年は魔蜘蛛まぐもに出くわさないだけ、まだマシ。
 あれ、子分蜘蛛がほんっと面倒なのよ……。
 そうこうしていると、密林の奥から『ダシン、ダシン』と地面を揺らす足音が近付いてきた。

(えっ……ふえなんて吹いていないのに!?)

 耳に覚えのあるこの規則的な重低音。
 間違いない。グランルフォラの主、巨大ゴリラ型モンスター『ンババ』だ。
 しかし、呑気のんきなのは私とうちの子だけ。
 アンジーさんもリアムさんも、即座に武器へと手をかける。
 シヴァさんまで表情を引き締め、敵を見据えて陣形を整えた。
 巨大な植物をぐいと押しのけ、複数のンババが姿を現した瞬間――
 私は慌ててみんなとンババの間へ飛び出し、両手を広げる。

「大丈夫! 敵じゃないから!」

 群れのボスンババは、張りつめた空気をものともせず、まっすぐ私の元へ。
 そして自分の肩を、ごつい指でトン、と指し示す。
 そこには、あの時助けた、小さな子ンババの姿が!
 銀色のパヤ毛がモヒカンみたいに立って、キラキラした目でこちらを見ている。
 すっかり元気になって!
 ……うわ、首をかしげて手を伸ばしてきた、何この可愛い生き物。
 みんなの緊張をよそに、私の胸の奥はじんわりと温かくなった。


     ◇ ◇ ◇


 私とンババの出会いは、一年前にさかのぼる。
 同じく夏藍葉カランヨウの採取でこの密林へ来ていた時、偶然鉢合わせしたのが始まりだった。
 最初はお互い緊張した。
 でも彼らは状況を冷静に見極め、無闇に襲ってこなかったの。

(あれ……この子たち、すごく頭がいい?)

 そう思ったら、試してみずにはいられなかった。
『物々交換しない?』と必死にジェスチャーを送ると……
 なんと通じてしまったのだ!
 その時、インベントリに入れてた手作りのクッキーやビスケット、スコーンを全部渡したら、グランルフォラのレア果実『バ・ナーヌ』と交換してくれたの。四ふさも。
 私の腕と同じ太さのバナナっぽい果物で、力を引き出す効果のある高級素材。
 嬉しくてぴょんぴょん跳ねたら、それが安心材料になったのか、ンババは私を奥へ連れて行きたがるような素振そぶりを見せた。
 ンババと一緒に密林を進むことしばらく、木々が壁と天井になった隔絶された空間に出た。
 中はこけむした石畳いしだたみつたの絡まる支柱、奥には苔に覆われた像――どう見ても何かの遺跡だった。
 その中心に、なんと超絶レア植物『慈母じぼの木』が!
 それはエクストラポーションの材料になる『慈母の実』が採れる幻の植物。

(まさか、こんな場所にあるなんて……!)

 感動していると、ンババが更に奥へとうながす。
 そこには、赤ちゃんンババを抱きかかえる母の姿。
 でも赤ちゃんはぐったりとしたまま動かない。
 鑑定かんていしたら『猛毒』。足には蛇の牙痕きばあと
 散らばる慈母の実が、唯一命を繋いでいるのだと気付いた。
 私はまよわなかった。
 即座に解毒薬げどくやくを飲ませ、傷口に軟膏なんこうを。
 しばらくして赤ちゃんは、すやすやと穏やかな寝息を立て始めた。
 その時、お母さんンババが私を見た。
 言葉はないけれど、はっきりと伝わってきた。

「助けてくれて、ありがとう」

 ――そんな気がした。
 それからというもの、私が笛を吹くと、ンババは姿を見せて物々交換をするように。
 不思議で、でも、とてもあったかい関係が続いている。


     ◇ ◇ ◇


 ところが、今日は笛も吹いていないのにンババが私の元に現れたので何事かと思ったら、あの時、治療した赤ちゃんを見せに来たのね。
 生まれたてだったあの子が、今はもうパパの肩の上で堂々とドラミングを披露ひろうしている。
 まだ声変わりしていないせいで本来なら「ホワッホワッ」と甲高かんだかく響く声が『キャワッキャワッ』にしか聞こえない。可愛いが過ぎる。
 ひとしきりパフォーマンスして満足すると、よいしょ、よいしょとパパから降りてきて、小さな腕を広げ――
 どしーん、と抱きついてきた。
 子供とは言え、ガチャ丸より大きい。
 体重もそのまんまゴリラ。
 私は一瞬よろけながらも、信頼に応えたくてん張る。

(う、受け止める……! 任せて赤ちゃんンババ……!)

 パヤパヤの産毛は驚くほどやわらかく、甘いミルクの香りがふわっと鼻に届き、頬が勝手にユルユルになってしまう。

(この世の可愛いの全てが今ここにある)

 たまらずデレデレしていると――
『何をしている?』とパパンババに無言で問いかけられた気がした。

「この葉っぱがたくさんあるところまで行く予定」

 と返した瞬間、私はハッと目を見開く。

(……え、なんでわかるの?)

 慌ててステータス画面を確認。
 テイムの項目にンババの名前はない。
 何度見てもない。
 次に鑑定。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 鑑定結果:信頼関係《強》
 補足:『種族を超えて仲間』と認識している
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(……そういうこと!)
「知性が高いと、『仲間判定』で思念が通じるんだ!!」

 感動に震える私へ、すかさず冷静なツッコミが飛んできた。

「いや、それはノエルだけだ」

 とアンジーさん。

「え? みんな友達になればわかるんじゃないの?」

 首を傾げる私。
 沈黙ちんもく
 そして――

「……ぷっ。ぶははははっ!」

 シヴァさんが腹を抱えて大爆笑。
 涙を浮かべながら、

「ノエル、ンババと友達って……あり得んだろ。ンババだぞ?」

 ジェイさんもコクコクと激しめの首肯しゅこう
 せぬ。
 確かに私はテイムはしていない。
 従わせてもいない。
 ただ、困ってる子がいたから助けて、仲良くしたいから誠意を尽くしただけ。
 そしたら、いつの間にか『仲間』になってた。
 誰も理解できないかもしれないけど、それで私はちゃんと友達になれたんだから!
 私は知っている。
 この世界には『愛すれば、愛が返ってくる存在』がいる。
 たとえ相手が『密林みつりんぬし』と呼ばれる怪物であっても。
 今はこれが、創造神様が私を『愛する者』として選んでくれた理由なのかもって思うよ。
 だから、私はただ、目の前の命を信じて、手を伸ばすことをやめない。
 開き直って『いざ奥地へ!』と進もうとしたものの、気付けば日はすでに大きく傾き始めていた。
 無理に進んで危険な夜道を行くのは得策ではない。そこで私たちは相談の末、例のンババの住処すみかに今夜一晩だけお世話になることにした。
 大丈夫! 私のお友達の家だから安心して!
 遺跡跡地は去年と変わらず、静かにそこにあった。
 かつてゲームのトッププレイヤーだったシヴァさんもジェイさんも、この場所の存在は知らなかったらしい。

「こんなエリア、見たことねぇぞ……」

 ふたりが驚くなんて珍しい。
 どうやら、この遺跡は隠ぺい魔法付きの隠しエリアだった可能性が高いとのこと。
 そして恐らく、その封印を解くカギは、『ンババからの信頼』なんじゃないか……と。

(ふふん、どんなもんよ!)

 私は得意げに胸をらした。
 今年もたわわに実った慈母の実を横目で見上げながら、思わずくちびるを尖らせる。
 いつか……ほんのちょっとでいいから、あの実を分けてもらえないかなぁ。
 そうあわい期待を抱きつつ、インベントリから夕飯を取り出した。
 今日のメニューは、作り置きの熊汁くまじるとおにぎり。
 熊汁の具材は、以前ソルショアで出会った『海竜の騎士』の皆さんから譲ってもらった鉄血熊ブラッドウルサスのお肉。
 体にみなぎるスタミナ回復効果を持つ、密林探検のお供にぴったりの滋養じよう料理だ。
 夜気に混ざって、こってり味噌みそと獣肉の香りがふわりと漂うだけで、胃袋がぐぅと空腹を訴え始める。

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